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2015年09月04日 更新

「買う?買わない?」98歳のおばあちゃんのセンスある文章にほっこり

読者投稿を掲載する朝日新聞の「ひととき」のコーナーにのっていた、素敵な文章をご紹介します。

98歳のおばあちゃんが描いた「買う?買わない?」というタイトルの文章。丁寧な言葉遣いから、描写の仕方まで、読む人を惹き付けると話題になっています。

98

買う?買わない?


若い頃は大好きだったデパート巡りも、90代になってからは、買う物や欲しい物もなくなり、とんとしなくなった。

 ある日、よんどころない用事ができて、福岡・天神のデパートに1人で出かけた。久しぶりのデパートは華やかで、自分がお上りさんに思える。早々に用事を済ませ、せっかく来たのだから目の保養にと店内を回っていたら、すてきな洋服が目についた。

しばらく眺めていると店員に「試着してご覧になりませんか」と言われ、こんなチャンスはめったにないと、試着室に入った。

 着替えて姿見に映った私は、ドレスアップのせいか少々美人に見える。私の心がささやいた。「思い切って買いなさいよ。少々高価だけど、今日まで50年前のブラウスや、もらったセーターなどを着ていたんだもの、奮発したら」

 もう1人の私が今度はささやく。「買っても着る晴れの場所があるの? 残念ながら彼岸が近いのよ。形見に残してもありがたがる子もいないし、宝の持ち腐れになるだけよ」。なるほどね。

 結局どちらにしたのでしょう。ふふふふ、ご想像にお任せしましょう。

 (福岡県筑紫野市 後藤俊子 無職 98歳)


おしゃれを楽しむ心が伝わってきますし、文章の締めも素敵ですね。

さらに98歳で、元気に1人で出かけるのもすごいです。

こんな可愛いらしい文章が書ける、90代になりたいものです。

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