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2016年11月04日 更新

殺処分寸前の犬が救助犬に。そして日本を越えネパールで活躍する「夢之丞」の物語

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出典:peace-winds.org

紛争や災害、貧困などの脅威にさらされている人びとに、支援活動を行う団体「ピースウィンズ・ジャパン」。

2010年11月、そのスタッフが、広島県動物愛護センターを訪れました。

ガス室の前にぽつんと置かれたケージの中でふるえる、生後3〜4ヶ月の子犬。ガス室が満杯になり、殺処分が延期された瞬間でした。その犬の身体は震えていて、抱き上げるとそれだけで失禁してしまうほどの恐怖におびえていました。

その犬は、ガス室から生還し、夢と希望を託すという意味を込めて「夢之丞(ゆめのすけ)」と名付けられました。

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出典:peace-winds.org

災害救助犬へ

ピースウィンズ・ジャパンは、夢之丞を”災害救助犬”に育てようとしました。しかし、人が苦手だった夢之丞は、散歩を始められるようになるだけでも3カ月の月日がかかりました。

そんな臆病な夢之丞でしたが、トレーナーの地道な努力もあって災害救助犬候補として訓練を受けるようになります。

夢之丞の物語

広島県土砂災害

まだ記憶に新しい、2014年8月20日に発生した、広島県土砂災害では、夢之丞と仲間のハルクの2頭が、レスキューチームと一緒に出動。

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出典:pbs.twimg

「夢之丞」は、初出動だったにも関わらず、厳しい状況の中で役務を遂行し、行方不明だった男性1名を発見します。

人間に捨てられ、殺処分寸前だった犬が、救助犬になり人間を救った瞬間でした。

ネパール地震

2015年4月25日、ネパール中部で発生したマグ二チュード7.8の地震を受け、ピースウィンズ・ジャパンは26日、災害救助犬の夢之丞、ハルクの2頭と、6名の緊急支援スタッフを現地に向け派遣しました。

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出典:peace-winds.org

ネパールの大地震は時がたつにつれ、その被害の大きさがあらわになってきました(既に死者は4000人を超えています)。

捜索活動の様子を記録した映像が現場から届きました。初日にカトマンズ市北部で、救助犬の夢之丞、ハルクとレスキュー隊員が活動する様子です。

ネパール地震・PWJ救助犬チーム捜索開始

いま現在も、余震等による二次災害等に十分に注意しながら、捜索・救出活動に取り組んでいます。

殺処分寸前で保護され、過酷な訓練を乗り越え災害救助犬となり人命救助で活躍してきました。そして今度は国を超えてネパールで活動しています。

その勇気に心から敬意を払うとともに、無事に帰ってくることを願います。

頑張れ夢之丞。

【ネパール 地震被害緊急支援募金の情報】

国際赤十字赤新月社連盟(IFRC)
Yahoo!ネット募金
日本赤十字社
国際連合世界食糧計画(WFP)

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