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2015年06月23日 更新

【グッドアイデア!】乗客と一緒に宅配便の荷物をのせて走る「ヒトものバス」が登場

2015年6月3日より、ヤマト運輸は岩手県北自動車株式会社と協力して、路線バスで宅急便を輸送する「貨客混載(かきゃくこんさい)」を開始しました。

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出典:minkara.carview.co.jp

人と物を同時に運ぶことのできるこのバスの名前は「ヒトものバス」

高齢化や過疎化が進む地域などを中心に、生産性をあげることによるバス路線の維持と、物流の効率化による物流網の維持が主な目的となっています。

「ヒトものバス」の概要

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出典:minkara.carview.co.jp

55人乗り大型路線バスの後部座席の3列を取り外して改造、一定量の宅急便を積載できるようにしています(荷台のスペースは高さ約2m、広さ約6.7m2)。

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出典:minkara.carview.co.jp

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出典:minkara.carview.co.jp

乗客を乗せる前に荷物を積み、終点に到着した後、近くのヤマトの営業所で荷物を渡すという仕組みです。

背景

バス会社とヤマト運輸、そしてかかわる地域にメリットがあり、この案が考えだされました(一石三鳥!)。

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出典:minkara.carview.co.jp

バス会社のメリット

今まで無駄になっていた路線バスの空きスペースで荷物を輸送できます。そのスペースから得られた宅急便の輸送料を受け取ることで、廃れつつあった過疎地域のバス路線を維持しやすくなります。

ヤマト運輸のメリット

トラックによる積み替え輸送、拠点倉庫までの移動と仕分けという作業の必要なくなるため、集配効率が上昇。また、長距離トラックのドライバー不足が課題になっていましたが、それも改善する策の1つになるということがあげられます。

その他のメリット

トラックで運行していた区間の一部を路線バスに切り換えることによって、二酸化炭素排出量の低減につながります。また過疎化が進む地域住民にとっても、路線バスが安定的に利用できることで、買い物や病院など様々な施設へのアクセスが可能となります。

路線について

運行は当面、岩手県盛岡市と宮古市を結ぶ「都市間路線バス」と、宮古市内から同市重茂半島を結ぶ「一般路線バス」の2つの路線。

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出典:minkara.carview.co.jp

今後は、運行路線の拡大を検討されています。

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出典:minkara.carview.co.jp

物流会社の人手不足対策、路線バスの収益改善を目的に、国交省は今まで禁止されていた「バスで乗客と荷物を同時に運ぶ行為」を解禁しました。今後はさらに、規制緩和が広がっていくと予想されます。

最後に

シンプルだけれども、関わる人がみんな幸せになる。

こういうアイデアをみていると、世の中には気付いていない改善案がまだまだ眠っている気がしますね。

参考記事:路線バスを活用した宅急便輸送「貨客混載」の開始について

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