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コラム

2015年06月30日 更新

【これはすごい】小さなアイデアと20ドルが大きな工場のトラブルを無くした話

大金を掛けて行なわれるプロジェクトよりも、現場の人の小さなアイデアが素晴らしい解決策を見出した例をご紹介します。

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とある歯磨き粉の工場で起こっていたトラブル

この工場では時々「中身が入っていない粉チューブの箱」だけを出荷してしまう問題がありました。

この問題は生産ライン自体に問題があり、タイミングなんとか調整しても100%箱に入るようにすることは難しいとされていました。

そこで会社のCEO(最高経営責任者)は経営陣を集め、外部のエンジニアに依頼して、この問題を解決するための新規プロジェクトを立ち上げます。

このプロジェクトの期間は6ヶ月、800万ドル(約9億8000万円)が掛かった大規模なものとなりました。 実施されたのは、通常よりも重量が軽い箱が通った場合に、ベルの音と光で知らせるシステムの構築でした。

ベルが鳴ると生産ラインをストップさせて、工場の人が空箱を捨てるという流れです。

そのシステムが導入されて以降は、顧客からの苦情も減り、売り上げもあがり、プロジェクトの予算を上回る効果が出たとCEOも喜んでいたそうです。

そして、しばらくたったある日のこと。CEOがその後のプロジェクトの様子を確認しに工場にやってきました。

想像通りお客さんからのクレームは減少、プロジェクトの成果に満足していました。そして、どれくらいの数の空箱が出てベルが鳴っているかを調べてみたところ、この3週間で1つの空箱もでていない(ベルが1回も鳴っていない)ということがわかりました。

「おかしいぞ」と思ったCEOは、現場のエンジニアに聞いてみましたが、正しい報告数値だといっています。

疑問に思った彼は工場まで足を運び、生産ラインの現場を自分の目で確認しました。

すると検知する場所に、1台20ドル(約2500円)の扇風機が置かれていることに気付きます。そして、空の箱が通るたびに扇風機の風で箱吹き飛ばしてゴミ箱に入れていたのです。

CEOがエンジニアに説明を求めると「ベルがなるたびに止めに行くのがめんどくさかったので、扇風機を置いたんですよ」と答えました。

まとめ

この話は、海外の掲示板reddit(For engineers)に投稿され話題となっていたお話。

800万ドルも掛けて行ったプロジェクトは、結局はたった1台20ドルの扇風機で解決できる問題だったのです。

プロジェクトの採算はとれていたとはいえ、この時のCEOの気持ちは絶望的だったと思います。

大金を掛けて行なわれるプロジェクトよりも、現場の人の小さなアイデアが、素晴らしい解決策を見出す好例でした。

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