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2015年07月12日 更新

路上で死んだアライグマの元に集まるたくさんの花束やメッセージカード。その裏側に潜む市の問題とは…

人通り、車通りの多い都会になると、野生動物が事故などにあい死んでしまうケースもありますよね。今、そのある事件によって、トロントの街全体の課題が浮き彫りになっています。

はじまりは、twitter

「819 ヨンジ (教会の南東角) の歩道でタヌキが死んでいます」

市のツイッターアカウントに、アライグマが死んでいることを報告。すると市のアカウント311はこのように返信しました。

知らせてくれてありがとうございます。このことは少し前に動物サービスの方へ通知されています。

よかった!ありがとう!かわいそうなアライグマが待っています。

しかし…

Raccoon update: he's still here. Someone has written him a card.

Emily Taylorさん(@emilyjs5)が投稿した写真 –


夜に通報したはずが、翌朝になってもまだ、アライグマはそのままの状態。

せめてもとアライグマに追悼の意味もこめてか、写真と花がたむけられています。

819のヨンジで、アライグマを対処してくれるスタッフを持っています。

彼は再び市のアカウントへ通知します。

それは失礼しました。再度通知いたしますので、今しばらくお待ち下さい。

しかし市のスタッフはなかなかアライグマを引き取りにはきてくれません。このやり取りは少しずつ、ネットで多くの目に触れられることになります。そんな中で…

Raccoon update: he's still here. People have set up a memorial, some leaving farewell messages.

Emily Taylorさん(@emilyjs5)が投稿した写真 –

その事情をネットで見た人々、路上で見かけた人々から亡くなったアライグマの元に花やメッセージカードが次々と並べられていきます。

#DeadRaccoonTO」というハッシュタグも生まれ、どんどんアライグマを追悼する気持ちがどんどん大きくなっていく一方で、市のサポートはまだ到着しません。


夜の22時になってもまだ…


誰かが、死んでいるアライグマの横に募金箱を追加します。

そして通報から翌日の深夜遅く、やっと市の職員の方が通報を受けてから到着。アライグマはそのまま運ばれ、市によって埋葬されるそうです。

その姿も、通りすがりの人が見守っていました。そしてアライグマが去ったあとも、人々は追悼の意味を込めてろうそくの火を灯し、彼の死を悼みました。

アライグマが路上で死んでしまい、多くの人々が花やろうそくを灯したという事実も人々に感動を与えていますが、それと同時に、通報しているにもかかわらず、12時間以上も対処しなかった市の対応が遅すぎるのではないかという声も上がっています。

このことをきっかけに、動物保護について改めて考えたり、死んだ動物たちへの火葬が早急に対応できないなら、そのための資金を募ろうという動きもあります。

もしかすると、誰にも通報されないまま、他の動物に体を食べられたり、捨てられていたかもしれないアライグマ。ひとつの尊い死をきっかけに、少しでも野生動物たちが生きやすい街づくりにつながることを祈ります。

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