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2015年08月20日 更新

【小さな恩送りが大きな奇跡に】ウェイトレスが消防士にした贈りもの

「恩送り」という言葉を聞いたことはありますか?
2000年にアメリカで制作された映画「ペイフォワード(原題:Pay it forward)」を観た方は、この概念をご存知のことでしょう。

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出典:imdb.com

「自分の手で世界を変えるには何をすればよいか?」という社会科の課題を出された中学生の主人公の男の子が考え出した計画。
それがPay it forward(先に他人に恩を与えようという運動)でした。

縁もゆかりもない人を率先して助けたり贈り物をあげたりすることで、その受け取った人が幸せになり、その人がまた違う人にリレーのように恩を送ってつないでいく。
それが幸せの連鎖を引き起こすようになる。
これによっていつの間にか世界が平和になるはずだ、というプランを主軸とした映画でした。

リアル恩送り

2015年7月、アメリカ・ニュージャージー州のトヨタ自動車関連施設で大火災が起きました。

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出典:youtube.com

12時間にも及ぶ消火活動となり、消防士として働いていたティム・ヤングさんとポール・ハリングスさんは疲労困憊の状態で、仕事後に、あるレストランに食事に訪れます。
二人の会話の内容は、大変だった消化活動のこと。
お腹も満たされ、さあお会計をしようと請求書を見ると・・・・。

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出典:facebook.com

そこには二人が支払うべき料金ではなく、二人のテーブルを担当していたウェイトレスのリズ・ウッドワードさんからの感謝の言葉がありました。
リズさんは二人の火事の会話を聞いていたのです。

あなたたちの朝食は私にごちそうさせてください!誰もが逃げ出したくなるような現場で人を救ってくれてありがとう!あなたたちのお仕事は、勇敢で立派で・・・本当にタフだとしか言いようがないわ!いつも果敢に任務に挑んでくれて、かっこいい姿を見せてくれてありがとう。ゆっくり休んでくださいね。

これを読んだティムさんとポールさんは、予想外のことに胸がつまります。
一生懸命に働いている自分たちのことを、こんな風にねぎらってくれる人がいるのだと心が温かくなったとのことです。

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出典:youtube.com

心を動かされたティムさんは、自身のfacebookにリズさんの優しいメッセージとレストランの場所を投稿しました。
「このレストランに行ってあげてほしいな。リズが担当ウェイトレスになった時はチップも弾んでね!」という言葉と共に。
(アメリカのウェイトレスという仕事は、日本とは違って時給が低く、お客からのチップがお給料の大半を占めるという背景があります。)

何倍にもなって返ってきた思いやり

このfacebookの投稿だけではなく、二人の消防士は大きな恩返しをすることになります。

リズさんのお父さんが脳動脈瘤破裂のために体が不自由であることを知ったのです。
何か力になれないかと思っていたところ、リズさんが、お父さんの為の車いすが積める車を購入するために寄付を募っていたページを発見します。

リズさんのお給料だけではなかなかその車を買うことができず、何か月も前から開設していたネット上の寄付ページでした。
しかし、この時点では思うような金額を集めることはできていなかったのです。

そこで二人の消防士の熱心な呼びかけが始まり、みるみるうちにたくさんの人から寄付が集まります。
なんと、予定していた金額をはるかに上回る額がリズさんの元に!

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出典:youtube.com

このストーリーがニュースになった時の動画もあります。

様々なニュースに取り沙汰されとても有名になったこのお話ですが、リズさんは「本当に小さな思いやりを示しただけのこと」と話しています。
彼女にとっては、日常的に他人に親切な行いをすることが当たり前になっていたのでしょうね!

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出典:youtube.com

去年も話題になった恩送り

2014年8月20日、アメリカのフロリダ州のセントピーターズパークにあるスターバックスでも、この恩送りによる幸せの連鎖が起こり、大きな話題になりました。

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出典:inyourpocket.com

ある女性客がドライブスルーで、「後ろの人のコーヒー代を一緒に支払いたい。」と申し出たのが始まりとなり、その後ろのお客もまた次のお客のコーヒーを買ってあげるという連鎖が約11時間続いたのです。
この恩送りは、中断と再開を繰り返し、2日間で750人が他人にコーヒーをおごるという記録を作りました。

例え小さな親切だったとしても、受け取った側の気持ちはすごく温まりますよね。
疲れていたり、落ち込んでいるときだったら尚更です。
感謝の気持ちが増幅し、自分も他人に何かをしてあげたいと思うようになります。
日本でも昔から「情けは人のためならず」と言いますが、シンプルでささやかな思いやりが誰かを明るくし、そして自分もそれによってハッピーになれるなんて素晴らしいと思います。

この恩送り、是非日本でも流行らせたいですね。

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