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2016年11月24日 更新

【子育てをする親への視点がグッと変わる】「『ひどい親』のあなたへ」ある父親が書いた手紙にハッとなる

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街中で人目も気にせず、子供に大きな声で叱る親。

そんなシーンに出くわしたら、あなたはどう思いますか?

「ひどい親だなぁ」?「そこまで叱らなくてもいいのに…」?

いいえ。そんなとき、どうしても思い出して欲しいジョンという男性が書いた、「ある親」に宛てた手紙。

果たして本当に、その人は「ひどい親」そうなのでしょうか?長文になりますが、子育て経験者の方も、そうでない方も、ぜひみなさま、お付き合いください。

ひどい親のあなたへ

私は見たよ。

あなたはiPhone片手に、公園のベンチに座っているね。
子供が「パパ!」って呼んでいるけれど、3、4回そう呼んで、やっと気付いた。iPhoneの画面を確認してから子供に返事をして、それからまた、ネットの世界に戻っていきましたよね。

あなたは子供とスーパーに行って、レジの列に並んでいるね。
上の子がジュースを欲しがっているけど、「買わないよ」と返事をしたら、その子は泣きだしちゃった。するとあなたは、子供の腕をつかんで、そっと何かをささやいた。何を言ったかは分からなかったけれど、すごく怖いことを言ったんじゃない?その子の表情はみるみると変わり、キャンディーの箱を元に戻しちゃったもんね。

あなたは家族みずいらずで、レストランに来たね。
下の子供がチキンナゲットとマカロニチーズを手にもって、…こんな場面に出くわすのはもう40回目くらいかな。チーズまみれの手であなたのiPhoneをいじり、大好きなアニメを観はじめましたね。あなたはズボラだから、そうやって子供たちの面倒を見た気でいるんだよ。

おや、あなたはショッピングモールで子供に怒っていますね。
ああ、子供がソーダを床にこぼしちゃったんですね。…そんなに怒ることでしょうか?周りの人みんながそう思いながら立ち止まり、あなたのことを見ていますよ。大きな声でひどい言葉を浴びせて、あなたの子供はとても傷ついているように見えますが?

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いいえ本当は、それがすべてじゃないんです。

私はそこまで見えていませんでした。

あなたはいつも、仕事から帰ると子供たちに絵本を読んだり、文字を教えてあげていますね。火曜日になると毎週本屋さんに子供を連れて行き、2冊の本を買ってあげる。「ご褒美だよ」と言ってね。週末になると公園に行って、他のお友達と一緒に遊ぶ時間を作って、iPhoneでメールを確認している間だって、子供たちが楽しい時間を過ごせるように、と思っているでしょう。

私はそこまで見えていませんでした。

あなたは保育所へ子供を迎えに行き、家に帰って晩ご飯の準備をするため、鶏肉と牛乳を買いにスーパーへ行きました。夕べ、あなたの子供はスナック菓子を食べ過ぎてしまい、せっかくつくった晩ご飯に手をつけませんでしたね。あなたはそれを子供に話すと、子供はスナックを買わない理由をちゃんと分かってくれました。だけど今度は、「キャンディーが欲しいよ!」と言い始めたのです。あなたは子どもに近寄って、お菓子を買わない理由をもう一度耳元で説明し、「元の場所に戻しなさい」と言いました。子供は少しだけさみしそうな表情をしながら、「そうだった」と思い出し、素直に元に戻しました。

私はそこまで見えていませんでした。

あなたは普段、あまり外食をしませんよね。節約しないといけないのに、家族4人で外食すると使いすぎてしまいますもんね。でもたまには、ご褒美として外食して、家族みんなで楽しみたいと思っているでしょう。あなたにとってご褒美とは、ミディアムレアのステーキとポテト。子供にとってご褒美は、チキンナゲットとマカロニチーズ。とっても美味しそうに食べていますね。だって今日は特別な日。今週はまだよちよち歩きの子供が、自宅のキッチンに3回も入り込んでしまったから、奥さんとその話を改めてするいい機会だと思ったからです。

大声で叫ぶほどの事件だったのかな?

私はそこまで見えていませんでした。

今週、あなたがちゃんと眠れていないことを、知りませんでした。奥さんと喧嘩して、まだちょっとモヤモヤが残っていたんですね。仕事でストレスがたまっていて、ちょっとしたことでも感情が揺さぶられる状態だって、知りませんでした。
私は、あなたが何百回も大声で子供を叱っているところなんて、見たことがありません。

叱った後に、「大人でも怒ったり叫んだりしちゃうことがあるんだ。と言い訳しながらも、人間には間違いもあるんだよ。それは正しいことじゃないんだけど、ね」と優しく伝えているところを見ていませんでした。子供もその声を聞いて、「いいよ」と許していることも、見えていませんでした。

どうでしょう。そうなんです。私が見たのは、あなたの毎日の中にある、ほんの一瞬のできごと。生活のワンシーンだけ。見ていたのはiPhoneをいじっている姿、チキンナゲット、こぼれたソーダ、怒った顔、それだけなんです。その一部分を見ただけで、知った気でいました。ほんの一部を見ただけで、あなたを「ひどい親」だと思っていました。

あなたがどの瞬間の私を見かけるのかはタイミング次第ですが、私だって時々ひどい親になります。だけどちゃんと、いい親のときだってあるんですよ。あなただって、そうでしょ?

ではここで、ひとつ約束をしませんか。

お互いの勘違いをとっぱらいましょう。私たちの知らない、見えていない部分もちゃんと理解して、お互い安心できるようにしませんか。叱ったりするひどいシーンを見かけて凝視したり、事を荒立てるような空気を出すのではなく、お互いに笑い合いながら「私もつい怒っちゃうとき、あったよ」と、うんうんとうなずき合ってみませんか?

本当に困ったときは相手の言葉を聞いて、「こうした方がいいんじゃない?」とアドバイスするのは、相手が求めてきたときだけにしておきましょう。大切なのは、私たち親はみんな、ときどきは「ひどい親」になるんだと知っておくことです。私たちはいい親のときもあれば、ひどい親のときもあるんです。それ以外のときは、普通の親。そうやっていろいろな接し方をしながら、試行錯誤して、いい子育てをしようと頑張るのです。

「みんな一緒」だと思えば、お母さんでありながら姉妹のようになったり、お父さんでありながら兄弟のようになったり、両親でありながら友達のようになったり…呼び方はなんでも構いませんが、そんな新しい繋がりを作り出すのではないでしょうか。今の姿がすべてじゃない。と思えば、悪い部分は受け入れられるようになり、いい部分は高く評価できるようになる。ほとんどの親は、いい親とひどい親の真ん中ぐらいにいるもの。その一瞬だけで判断せず、少し落ち着いて人生を楽しみませんか。

お互い、真ん中ぐらいの気持ちで会いましょうよ。ね。

ジョンより。

追伸
ここで上げた親の事例は、ぜんぶ私のことです。私は他人の事例をあげたっぽくして、自分自身がひどい親を見ているかのように書いてみました。だまされちゃった?気分を悪くした人がいたら、ごめんなさいね。「まじめに読んでたのに、ひどい!ばか!」なんて声が聞こえてきそうだけど、ごめんね。

とにかく、僕の言いたいことは変わりません。お互い冷静にいこう。僕たち親はみんな、一緒なんだから。

▽原文はこちら(英文だったため、今回は筆者のでじかめが、翻訳させていただきました)
出典:askyourdadblog

一瞬ですべてを判断しないで

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これが、今ネットで話題になっている、ジョンというある父親の手紙。みなさん読んでみて、どう感じたでしょうか。

ある部分だけを切り取ってみると、ジョンさんはひどい親に見えるかもしれません。でもその背景は?その前後のシーンを知っているの?そう言われて、親子の普段の関係性や事情をひもといてみると、案外「ひどい親」ではなかったり、するのです。

街で見かけた叱る親やひどい親を見ても、やみくもに「あの親はひどい!」と言うのをやめませんか?と訴えるジョンさん。それはきっと、叱っているときも、そうでないときも、いつだって子供たちを愛情いっぱいに育てているからこそ、できる提案なのだと思います。

ほら、あそこで子供を叱っている親の姿を見て、あなたはどう感じますか?

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