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2015年10月09日 更新

視覚障害者にも見える美術館?〜新技術”Didu”を駆使した触れられる絵画が美術館の常識を覆す!

お触り解禁の美術館!?

美術館といえば、厳重な警備に、ガラスのショーケース内に飾られたアート作品の数々。ふと手を伸ばそうものなら、警備員からするどい視線が飛んで来る、そんなイメージはないでしょうか?

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出典:http://www.dailymail.co.uk/

“あ、おじさま。お触りは・・・。”

ご心配なく。そう、ここは、そんな美術館の”当たり前”を覆す展示(タッチング ザ プラド)が行われている、スペインのプラド美術館。 

展示されているのは、スペインの印刷会社が「Didu」という技術を駆使して複製した、レオナルド・ダ・ビンチやフランシスコ・デ・ゴヤ等の有名6作品。

では、その美術館の触らない常識を覆したDiduという技術とはいったい?

見えない物を見えるに変えるDidu

Didu とはスペインの印刷会社 Estudios Dureroが、視覚障害者の為に開発した、レリーフ(浮き彫り細工)に触れることにより、画像イメージを提供する印刷技術です。最大5ミリに及ぶレリーフの厚み、肌触りによって、視覚で捉えることの出来ないイメージを、ボリュームと質感によって視覚障害者の頭の中に描いてもらおうというもの。 

Touching the Prado. Didú from Estudios Durero on Vimeo.

ルベンさんは言います。

Diduは、僕にとって、もう一つの視覚だよ。

美術館5

僕の指先は僕の目だ。僕が指で感じ取ることのすべてが、指先が集めるすべての情報が、今まで僕が掴みきれなかったイメージを作りあげてくれるんだ。

真のユニバーサルデザイン

このプラド美術館の展示は、視覚障害者の方のみではなく、視覚に障害がない人達も遮光の眼鏡をかけ、触れることと、ヘッドフォンから流れる触れ方ガイドから絵画を楽しめるようになっているそうです。視覚障害の有無に関わらず、自身の新たな感覚の発見としても楽しめそうですね。

美術館6

出典:http://www.washingtonpost.com/

印刷会社といえば、目に見える印刷物を対象にしているばかりと思っていましたが、触れることから頭の中にイメージを印刷するというこの斬新な発想。

こんな風に今後も新たな技術が、人々の障害の有無に関わらず、真の意味でのユニバーサルデザインを提供していってくれればいいですね。

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出典:http://www.washingtonpost.com/

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