「いいな」を届けるWebメディア

感動

2015年10月18日 更新

夢を見ることを諦めてしまった全ての大人たちへ。町工場のおじさんの世界中を感動させたスピーチ

スクリーンショット 2015-10-14 22.17.27

2014年7月に札幌で開催された「TED x Sapporo」のスピーカーとして参加した植松努さん。

植松さんは、北海道・赤平市にある株式会社植松電機の専務取締役の方で、なんと民間企業にも関わらず宇宙開発事業にも携わっているそうです。

しかし、この宇宙開発はこの世の中から「どうせ無理」をなくすための手段に過ぎないと語る植松さん。

植松さんの言う「どうせ無理」とはなんなのか。また、「どうせ無理」に苦しめられた彼の人生を語ったスピーチに日本中が感動しました。

 

 

大好きなじいちゃんの喜ぶ顔が見たくて好きになった飛行機やロケット

スクリーンショット 2015-10-15 12.08.32

僕には大好きなじいちゃんがいました。大きくて優しいじいちゃんです。僕とじいちゃんの一番の思い出は『アポロの月着陸』です。

一緒にテレビ観ました。僕が覚えてるのは、じいちゃんが見たこともないほど喜んでいる姿です。

「ほら見れ!ほら見れ!人が月へ行ったぞ!お前も月に行けるぞ!」って喜んでるんです。

僕はそんな喜んでるじいちゃん見たことなかったです。だから僕はその笑顔をもう一回見たかったです。

だから本屋に行ったら僕はロケット・飛行機の本を手にとったんです。そしたらじいちゃんはでっかい手で僕の頭を撫でてくれるんです。褒めてくれるんです。

僕はきっとじいちゃんの笑顔が見たくって、きっとロケット・飛行機が好きになっちゃったんだろうって思います。

そして僕はその後もいろんな素晴らしい本に出会います。

そして中学生になった頃には僕の夢というものは『飛行機やロケットの仕事』をすることになっていました。

夢を潰す教師の「どうせ無理」という言葉

僕は、小学校に上がってすぐに担任の先生にものすごい嫌われたんです。

僕が信じていたことや、ばあちゃんが教えてくれたことは全部否定されました。僕の夢は「お前なんかにできるわけがない」ってさんざん言われました。じいちゃんが撫でてくれた頭は、先生にさんざん殴られました。とっても辛かったです。

でも、助けてくれる大人はいなかったです。

僕はその先生が言っていた言葉を忘れていませんでした。その先生は「どうせ無理」という言葉をよく使っていたんです。この「どうせ無理」という言葉がおそろしい言葉なんだと思いました。

日本に溢れている最悪の言葉「どうせ無理」とは

これは人間の自信と可能性を奪ってしまう最悪の言葉です。でもとっても簡単な言葉なんです。これを唱えるだけで何もしなくて済んでしまうから、とっても楽チンになれる恐ろしい言葉でもあるんです。

こんな言葉で未来を諦めさせられてしまった人たちは自信を失ってしまうんです。でも人間は生きてくためにはどうしても自信が必要なんです。

だから自信を無くしてしまった人の中にはお金で自信を買うようになって、身を飾るようになったり、またそれを自慢しなければならなくなったり、そのために人を見下さなければいけなくなってしまったり。また他の人ががんばったら困るから努力を邪魔するようになってしまう人もいるんです。

こういう人がみなさんの身のまわりにももしかしたらいるかもしれません。でもその人たちは自信をなくしてしまったかわいそうな人たちなんです。

その人たちが自分の自信を守りたくってしょうがなく他の人の自信を奪ってしまっているのかもしれません。

どうせ無理」という諦める方法だけ教えてくれる人達はたくさんいますが、「だったら、こうしてみたら­?」というように違うやり方を考える方法を教えてくれる人は少ない気がします。

「どうせ無理」をなくすために

スクリーンショット 2015-10-15 12.13.34

僕はこの「どうせ無理」という言葉の恐ろしさを知ることができました。僕はこの「どうせ無理」を人間は最初から知らなかったはずだ。いつ僕達はこんな言葉を覚えちゃうんだろうって考えたんです。

それが『宇宙』かなって思ったんです。『宇宙』は美しいです。だから誰もがちっちゃい頃に憧れるんです。でも、皆さんは自分が宇宙開発できると思ってますか。『宇宙』なんてよっぽど頭が良くないと、すごいお金がかかるって、思い込んでませんか。国家事業だと思ってませんか。誰がそれを教えてくれましたか。

それは、こんなことを教えてくれるのは『やったことがない人』なんです。『やったことがない人』が適当なやらない言い訳を教えてくれるんです。そのせいで僕たちが何をしていいのか分からなくなるです。何ができるのかも分からなくなってしまうんです。

だからこそ僕は、「どうせ無理」という言葉を無くそうと思いました。これが無くなったら、いじめや暴力や戦争が無くなるかもしれない。児童虐待も無くなるかもしれないと思いました。

だから僕は、誰もが「どうせ無理」だと思われている宇宙開発をしてみようと思ったんです。

どうせ無理」をこの世から無くすために、誰しもが「どうせ無理」だと思ってしまう宇宙事業に挑戦することを決めた植松さん。

夢を諦めてしまう全ての人達へ

教育というものは、死に至らない失敗を安全に経験させるためのものだったんです。でもそれがすっかりおかしくなってしまったんです。なぜかというと、失敗をマイナスだと思っている大人がたくさんいたからなんです。その人たちがみんなの可能性と自信を奪ってきたんです。

でもこれからの日本を、世界をよくしていくためには「どうせ無理」に負けない人が増えればいいんです。

じゃあその人たちはいったいどこにいるのか。それは「みんな」です、全ての人がそうなんです。なぜならば、僕ら人間は必ず「小さい頃」を経験しているからなんです。

みなさんも思い出してみてください。

小さい頃はボタンがあったら押してみたかったんです。ハンドルがあったら回してみたかったんです。そして「余計なことすんじゃない」って怒られるもんだったんです。

実は、生まれた時から「諦め方」を知ってる人間なんてこの世に一人もいないんです。みなさんは全員、諦め方を知らないで輝いて生まれてきたんです。でも僕たちが諦め方をちょっと習っちゃっているのかもしれません。

そんな自分たちの自信を取り戻すためのとてもいい方法が一つだけあります。それは「やったことがないことをやってみる」なんです。やったことがないことをやってみるだけで、小っこい自信が湧いてきますから、是非皆さんは「やったことがないこと」に挑んでみてほしいって思います。

何度も挑戦し、失敗を重ねてきたからこそ言える植松さんならではの言葉だと思います。

 

「やったことがないから無理」や「失敗したらどうするの」「危ないからやめなさい」など大人からのマイナスな反応が「どうせ無理」な大人を育ててしまい、それがまた別の誰かを「どうせ無理」で押しつぶしてしまいます。植松さんのような考え方に少しでも心が動いたのであればそれはもう「どうせ無理」を壊す第一歩になるのではないでしょうか。

 

植松さんのFacebookページにはTEDでスピーチする前に感じていたことなどの裏エピソードの他に、心に残る言葉の数々が掲載されています。ぜひご覧ください。

TEDxを引き受けたとき、「ステージをいっぱいに使って、身振りや手振りなどして、歩き回ってしゃべったらいいですよ。」というようなことをアドバイスされました。なるほどね。と思いました。で、結果は、見ての通りです。「東海林太郎か!…

Posted by 植松 努 on 2015年10月11日

植松努さんのFacebookページ

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

FEELYの最新情報をお届けします

この記事に関連するキーワード

こちらもおすすめです