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2015年10月25日 更新

あなたは知っていますか?ほくろでわかるドメスティックバイオレンス被害者のS.O.S

ドメスティックバイオレンスの今

近年、日本でも10人に1人は経験しているという、ドメスティックバイオレンス(Domestic violence; 以下DV)。2012年の統計では、世界中で殺害された女性のうちの50%は、近親者や、家族によって殺害されているという数字も出ています。

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出典:http://files.coloribus.com/

抜け出せないDVの泥沼

どうしてそんな事態になる前に、被害者達は助けを求められなかったのか。そこにはDV特有の、抜けられないサイクルがあるのです。

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出典:http://www.city.muko.kyoto.jp/

ブラックドット キャンペーン

そこで始まったのが、24時間で6000人以上もの人に広まった、ブラックドット キャンペーン。名前の通り、手の平にほくろのような黒い点を書き、自らが夫やパートナーからDVを受けていることを、声に出すこと無く周囲に知らせ助けを求めるというキャンペーン。フェイスブックで始まったこのキャンペーンは、24時間で6000人以上もの人に広まり、サポーターは手の平に黒点を書き、セルフィーを撮ってフェイスブックに載せていったようです。

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出典:http://www.mirror.co.uk/

実際のストーリー

DV被害者:Aさんの話

「 誰にも助けを求めることが出来ないのはわかっていたの、だって、誰かが私の近くに来る時、彼は私の隣にいるもの。だからこのキャンペーンを見て、子供を寝かせる隙に(手に黒い点を書いて)写真を撮って、ソーシャルワーカーに送ったわ。もちろんその写真は、彼に見られるかもしれないから、すぐに消したわ。」

「 今日、ソーシャルワーカーの彼女が来て、”Aさん、あなたの黒点のことをアップデートしたいの。あなたの体調のこと。あなたの体調はあなたがよく知ってるわ。今日(アップデート)したい?”って聞かれたの。もちろん”したいわ”って言ったわ。彼女は1分ほど外に出て、戻ってきたわ。その5分後には警察が来て、彼を連れて行った。ありがとう。」

DV被害者:Bさんの話

「その日は、病院へ検査に行かなければならなかったの。病院のスタッフが ”ベッドに寝て、カーテンを引いて下さい” って言ったから、私はスタッフのポケットに手を伸ばしてペンを取り、スタッフの手を引き寄せて、その手にペンで ”助けて” って書いたわ。私は、一言も発しなくてよかった。ブラックドットキャンペーンは、私に勇気と、どうやって助けを求めればいいのかのアイデアをくれたわ。今、私は別のところで、安全に過ごしているの。あの病院のスタッフと、ブラックドット キャペーンに感謝しているわ。」

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出典:http://www.stolaw.com.au/

ブラックドッド キャンペーンの問題点

 こうして、ブラックドッドキャンペーンが広まる中で、専門家の中では、この動きを懸念する声があがっているのも事実です。この運動が多くの人に知られると同時に、DV加害者もこのサインの意味を知ってしまうというリスクがあるからです。また、元々手にホクロのある人が、誤認される可能性もあります。

 しかし、このキャンペーンを始めたDV経験者は言います。

「始めたのは、医者や警察、ソーシャルワーカーといった専門職に、もっとこの黒点の意味するところを知って欲しかったの。多くの被害者は、とても孤独な、恐ろしい場所にいる。そこから、外に助けを求めに行ったり、周りに話したりすることはとても難しいことなの。このキャンペーンの重要性は、そういったバリアーに打ち勝つことなの。」

 キャンペーンは今、実際のS.O.Sサインを見逃さない為に、DV被害者のサポーターには、手の平に黒い点ではなく、「DVに”NO”と言おう」という言葉を書くことを薦めています。

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出典:http://www.bbc.com/

 多くの被害者達が、このキャンペーンにより勇気づけられ、多くの助けを得ることが出来、孤独な戦いから抜け出せることを願いたいですね。そして、このキャンペーンによって、DVへの感心が高まり、社会全体が、DVを許さない社会になっていくことが、最も大切なのかもしれません。

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