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2016年01月13日 更新

利用者はたった一人の女子高生。廃止になった1つの駅と彼女の物語に心温まる。

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出典:Facebook

あなたは旧白滝駅というJR北海道石北本線の駅をご存知でしょうか。終戦直後の1947(昭和22)年に開業し、70年にもわたり無人駅として利用されてきた駅なのですが、今年の3月26日のダイヤ改正に伴い、廃止が決まりました。古い木造駅舎の周りには数軒の農家があるだけで、朝の時間帯でもシンと静まり返っているそうです。
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そんな旧白滝駅ですが、実は今から三年前にも廃止になることが決定していたのです。しかし利用者は一人もいないと思われていたその駅をただ一人だけ毎日利用していることが分かり、廃止が延期に。その利用者とは遠軽高校に通う3年生の原田華奈さん。旧白滝駅は彼女の通学のために存続し、原田さんの卒業と同時にその使命に終わりを告げることとなりました。
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出典:Twitter

たった一人の利用者のために生き続けた駅。そして、その利用者である原田さんの卒業とともに終わりを向かえる駅の関係に心温まると同時に、どこか切ない気持ちになります。
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出典:Twitter

都会の何本も線路が行き交う駅とは違って、彼女が乗るのはたった1本の下り電車だけ。朝の電車に乗り遅れたら学校に間に合う列車は来ないという旧白滝駅に、原田さんは一度だけ乗り遅れたことがあるそうです。入学したばかりで、まだ電車通学に慣れていなかった頃のこと。
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出典:Twitter

原田さんの記憶の中で最初に列車に乗ったのは「高校の合格発表の日」。それから3年間、毎日のように乗り降りを繰り返す彼女とその駅の姿にどこかノスタルジーを感じます。

時刻通りに列車が来ない日もあります。しかし、旧白滝駅は無人駅。誰もそんなことはアナウンスしてくれません。そんな時は自分で情報収集をしていたという原田さん。手前の白滝駅を利用する友人に連絡をとり、運行状況を教えてもらい、ご両親に白滝駅まで送ってもらって通学したことも。当たり前のように電車が走っていることに感謝する瞬間だそうです。

大変ではあったけれど、自分のために生き続けた駅が廃止になってしまうことについて「寂しい」と話す原田さん。この物語に複数の海外メディアが注目し、「この一人の子供の未来を救った鉄道会社や行政は素晴らしい」「日本という国はなんて温かいんだろう」と大きな反響が集まっています。

Forget Harry Potter and platform 9¾ this station only has one passenger The Kami-Shirataki train station is located…

Posted by CCTVNews on 2016年1月8日

原田さんの高校三年間を、そしてきっと彼女の将来をも支えるであろう旧白滝駅の存在は今年の3月26日にその役目を終えます。もしも近くに行った際にはぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

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