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2016年11月24日 更新

”恋する脳は”コカイン中毒者の脳と一致!?・・・人はなぜ恋に落ちるのか?

人類学者・恋愛学者の第一人者であり、『人はなぜ恋に落ちるのか?』『「運命の人」は脳内ホルモンで決まる!』などの、恋愛バイブル本の著者としても知られる、ラドガーズ大学のヘレン・フィッシャー博士をご存知でしょうか?

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出典:www.ted.com

フィッシャー博士と研究者たちは、32名の被験者たちの脳をMRI検査しました。被験者の内訳は、17名が恋愛ラブラブ中。残りの15名は失恋したばかりです。長年に渡る研究報告を、2008年、海外サイト「TED」にて発表しています。

とても興味深い研究報告ですので、ここでご紹介させていただきます。

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1.恋をすると、さまざまな脳内ホルモンが分泌される

恋をすると、脳へのホルモンが分泌されます。「恋愛ホルモン」と呼ばれるオキシトシン、「快楽ホルモン」と呼ばれるドーパミン。女性ホルモンのエストロゲンや性欲亢進のテストステロン等々。

その他アドレナリンや、セルトニン、ノルエピネフリンなどが含まれます。

2.恋する脳は、ドーパミンが過剰に分泌される

セルトニンには依存症を予防する効果があります。恋愛に夢中な人、いわば恋愛依存症ともいえる状態のこの時、セルトニンの分泌量は低下します。逆に、ドーパミンやノルエピネフリンが過剰に分泌します。

これらの物質によって、胸がドキドキしたり、性的興奮・幸福感のような強烈な感情を呼び起こします。

3.コカイン中毒でハイになっている脳と恋する脳が一致!

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出典:www.ted.com

被験者に、恋人の写真を見ている時と、刺激のない写真を見せている時の脳をスキャンしました。結果、同じ脳における活性状態と不活性状態が検測されました。

最も注目すべき点は、コカイン中毒患者がハイになる時に活動的になる部位と、一致していたことです。

4.恋愛は単なる感情だけではない

それまでずっと、恋愛は一連の感情だと思っていました。しかし、動因・欲求・要求などから生じる複合的な状態であることが解りました。

例えるなら、ダイエット中の人が、チョコレートが食べたくて仕方ない状態です。チョコレートにもフェネチネルアミンという恋に落ちる感覚を生み出す物質が含まれていることが解っています。

職場の昇進レースで躍起になって”やる気スイッチ”が入った状態でしょうか。

5.性欲よりずっと強く、時に人を殺めたり、自らの命を落とすものである

誰かを口説いて断られたとしても、自殺やうつ病にはならないでしょう。けれど、失恋して殺人を起こす事件はこれまでにもありました。

人は愛のために生きます。人を殺め、時に自らの命を落とすこともあるのです。

6.恋愛とは交配と生殖から進化した、脳の3つのシステムのひとつ

①性欲(情欲)
性欲は満足感を得るための強い欲望。オーデンは、性欲をこう表現しました。「我慢できない神経の痒み」。そう!性欲とはちょっとした苛立ちなのです。

②恋愛
恋愛がスタートしたばかりの頃。気分の高揚や相手に対して初めに感じる執着です。

③愛着
長年のパートナーに対して感じる信頼や安らぎ、安心感です。

7.遊び相手とSEXをした後、恋に落ちることもある

しかし、この3つのシステムは、いつも同時に上手くは働かないのです。だから遊びのSEXは、ある意味で遊びではないのです。

なぜならば、SEXでオルガズムに達した時、ドーパミンが活性化します。ドーパミンは恋愛ホルモンに関連していますから、遊び相手とSEXをした後に、恋に落ちることもあります。

また、オルガズムに伴なってオキシトシンやバソプレシンの分泌量が盛んになります。これらは愛着と関係しています。なので、例え遊びのSEXをした相手であっても、その後、親密な感覚を味わうことができるのです。

8.人はなぜ、不倫や浮気ができるのか

情欲・恋愛・愛着の3つの脳内システムはいつも関連し合っているとは限りません。長年連れ添ったパートナーに愛着を感じる一方で、他の誰かと恋に落ちることもあり得ます。

また、その一方で、まったく関係ない誰かに対し、情欲を覚えることもあり得ます。つまり、人は一度に複数の人間を愛することができるということです。

出典:youtube.com

出典:ヘレン・フィッシャー氏が語る「人が恋する理由」~TED~

人が誰かを愛する時、甘い切なさや幸福感、執着心、嫉妬、挫折感・・・等々、さまざまな感情を抱きます。恋に落ちることはまるで”魔法にかけられた状態”や”病気”のように、もはやコントロール不能の状態に陥ることもあります。

それは、情熱や幸福感といった素敵な効果もあれば、望ましくない負の効果もあるでしょう。

人は、年を追うごとに恋愛感情や性欲が低下するのは、ある意味、恋愛経験豊富になった証拠とも言えるでしょう。しかし、脳内のエストロゲンやテストステロンの分泌量が下降することとも関係があるのかもしれません。

そして恋する脳は、ドーパミンが過剰に分泌されることから、仕事へのモチベーションを上げるためにも必要なことだと立証されているのです。

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