「いいな」を届けるWebメディア

ニュース 動物

2016年03月01日 更新

【1枚の写真が痛烈に語る】自撮りの餌食になってしまった、赤ちゃんイルカ

珍しいものや有名な人を見かけたら、写真に撮りたい。
それをSNSに投稿したい。

近年のそういった風潮が生んでしまったのかもしれない、悲しい事件が起こりました。

赤ちゃんイルカに海水浴客が殺到

今年2月の初め、アルゼンチン・ブエノスアイレスのサンタ・テレシータビーチにて悲劇は起こりました。
ある海水浴客が、「ラプラタカワイルカ」という珍しい種類の赤ちゃんを見つけ、海から引っ張り上げました。

それを目にした周りの人々も一斉につめかけ、我先にとイルカと一緒に写真を撮ろうとしたのです。

いるか群衆

出典:care2.com

ラプラタカワイルカは、海の中で体温をあたたかく保つために脂肪が厚く、太陽光を浴び続けると熱くなりすぎて脱水症状を起こしやすいのだそうです。
写真撮影を待ち望む海水浴客たちの数は一向に減らず、たらいまわしにされ、どんどん衰弱していきました。

dead dolphin

出典:thepetitionsite.com

どんなに苦しかったことでしょう。
自分より大きいたくさんの人間たちに囲まれ、触られて持ち上げられ、とてもこわかったのではないでしょうか。
やっと騒動がおさまった頃には、息絶えていたのです。

イルカに群がる海水浴客たちをとらえた動画

※悲しい映像が含まれますので苦手な方はご注意ください

人間のエゴのせいで、尊い命が失われてしまった瞬間です。
ラプラタカワイルカは、現在3万匹を下回る絶滅危惧種で貴重な生物ですが、それを差し引いたとしてもあってはならない事件です。

これが報道された後、欧米では多くの人々が胸を痛め、物議を醸しています。
「2度と同じ過ちを繰り返さないために、このイルカの死の責任の所在を追及してほしい」というサンタ・テレシータ市あての署名も目標の55.000名に届きそうな勢いで増えています。

スマホに高性能のカメラがつき、いつでもどこでも撮影が可能になった今だからこそ、撮影の対象を傷つけない配慮が必要になってきているのだと思います。

それを痛切に感じさせられた、重い教訓となりました。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

FEELYの最新情報をお届けします

この記事に関連するキーワード

こちらもおすすめです