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2016年11月04日 更新

被災時のペットトラブル…「避難所に入れない」「犬に飲ませる水はない」

熊本地震では多くのペットも被災し、避難所での「人とペットの共生」の難しさが浮かび上がっています。

環境省は、多くの犬猫が餓死した東日本大震災の反省を踏まえ、災害時のペット同行に関するガイドラインを発表。

しかし、今回の熊本地震でも、泣き声や糞尿をめぐるトラブルが相次ぎ、ペットの受け入れを断る避難所が存在し、行き場に困る避難者がいます。
熊本市ホームページ:避難所へのペットと同行避難について

ペット 被災

出典:PIXTA

熊本市は殺処分ゼロの街を掲げたペット愛護都市

現在、熊本県の犬の登録頭数は約10万5千頭。(厚生労働省:平成26年度
人口比率でみると九州地方で最も登録数の多い県です。

さらに、“ペットの殺処分ゼロ”をいち早く掲げた熊本市 動物愛護センタ-の存在もあり、熊本市はペット愛護の先進都市になっています。
※ 愛護センターには保護するだけでなく殺処分する役割もあります

ちなみに現在、「全国の犬・猫の冊処分数」は減少傾向が続くものの、約10万頭(猫:約8万 犬:約2万2千)が処分されています。(環境省自然環境局:平成26年度

そんな中、ペット同行避難を積極的に受け入れ、注目を集めている施設があります。

人命1番!その後にペット、なんてことは昔のこと

「竜之介動物病院」(熊本市中央区)はペット同行の避難所として同病院の施設を開放。
4階建ての病院のうち、3・4階に避難者を受け入れています。

出典:「竜之介動物病院」Facebookページ

院長の徳田さんはこの同行避難の受け入れについて東日本大震災から教訓を得たとコメント。

東日本大震災後の11年夏に福島を視察。
避難の際にペットを置き去りにせざるをえなかった飼い主の苦悩を知り、病院裏の職員の寮も取り壊して、病院を広く使えるように建て直した。

出典:朝日新聞デジタル ペット連れ被災者200人超を受け入れ 熊本の動物病院

現在、同施設には約200人ものペット同行避難者を受け入れているそうです。

さらに、徳田院長は自身のブログにてペット同行への想いを綴っています。

人は何のために生きるのか?

自分のためじゃなく「他のために」生きるんです

多くの独居老人は伴侶動物のために生きてるから

だから何があってもはなしちゃいけないんだよ

出典:獣医師 徳田竜之介 [ just for animals ]

一番身近な存在の飼い主が落ち着かせてあげることが大事

4/26のラジオ番組「JAM THE WORLD」(J-WAVE)でも、火曜ナビゲーターの堀潤さんがこの同行避難について、飼い主の視点に立ちながら触れています。

同番組ではペットが感じる地震について次のように解説。

人間が感じるのと同じように、驚き、恐怖、驚愕以外の何物でもないとのこと。

とくに猫は、驚くとタンスの裏に入ってしまい、犬よりも救済が困難になると指摘。

普段のしつけから、ペットと避難所に入るケースを想定し、地震が起きたらまず、飼い主がペットを落ち着かせる姿勢を示すことが大事になりそうです。

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