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2016年07月18日 更新

射殺したライオンを枕にiPadで遊ぶ子ども、トロフィーハンターを撲滅できない理由

趣味で動物を殺すトロフィーハンターをご存知でしょうか?なぜ、このような残虐な行為がなくならないのか、その理由を解説します。

先日、ライオンがトロフィーハンターを復讐する啓発動画の記事を公開しました。
※トロフィーハンターとは趣味で動物を殺して楽しむハンターのこと

トロフィーハンターによる記念写真

出典:YouTube

記事でも触れた通り、トロフィーハンティングに対して批判の声が欧米では高まっています。

トロフィーハンティングの対象になるのは、ライオンだけでなくヌーやシマウマ、キリン、ゾウなど絶滅危惧種の大型動物が多いです。

19歳 トロフィーハンター

出典:xinhuaxia.jp

特にライオンは人気が高く、1年で500頭以上もトロフィーハンティングのために殺されています。(ライオンの生息数は2~3万頭)

それなのになぜトロフィーハンティングがおおっぴらに許されるのでしょうか?

トロフィーハンター チーター

出典:Facebook

トロフィーハンターを撲滅できない理由1:「国からの狩猟許可」

一つは「国から狩猟許可を得ている」からです。

ハンティングが盛んに行われている地域はアフリカのサバンナ地帯ですが、ここにはアフリカの貧しい国々が多く存在します。

そのような国々では欧米の富豪層が支払う狩猟免許料は貴重な収入源です。

例えば、ジンバブエは狩猟免許をオークションで販売しており、200万円前後で取引しているそうです。

(富裕層一家が殺したライオンに寄りかかってiPadで遊ぶ子ども)
トロフィーハンター iPad

出典:mirror.co.uk

トロフィーハンターを撲滅できない理由2:「野生動物を繁殖させる業者の存在」

二つ目は、私有地で野生生物を飼育・繁殖させる業者の存在です。

野生動物が多く生息しているところは保護地になっており、狩猟が規制されているイメージがあります。

しかし、保護地はそのような地帯の一部でしかなく私有地も多く存在するのです。

そこでは「野生動物を繁殖 → ハンターに狩猟させる → 新たに飼育・・」このようなサイクルを回していくことが合法化されているのです。

トロフィーハンター シマウマ

出典:Facebook

国際的な規制も及ばないので業者に500万円~1,000万円を払えば好きな動物を狩ることができる、という仕組みです。

さらに「ハンターが払う金で大型の野生生物を増やすことができるから、むしろ環境保護になる」と業者は主張しています。

トロフィーハンター

出典:mirror.co.uk

アフリカの経済問題との関係

しかし当然ながら、人間のエゴ・見栄から撃たれるためだけに育てられる動物を飼育・繁殖することは、非人道的であると環境保護団体等が激しく批判しています。

19歳 女性 トロフィーハンター

出典:xinhuaxia.jp

一方、トロフィーハンティングは1,200億円規模の一大産業になっているが現状。貧困にあえぐ国にとってこの収入を失うことは厳しいのが事実です。

確かに残酷で非道としか思えないトロフィーハンティング。一方、地元にとっては貴重な収入源。

トロフィーハンターは動物愛護の問題だけでなく、アフリカの経済問題の解決なしに根絶は不可能と言われています。

かわいそう、と思う気持ちは大切です。

ただ、なぜその「かわいそう」なことが平然と行われているのか?

それを想像する力が、世の中を少しでもよくするために必要とされているかもしれません。

女性ハンター

出典:xinhuaxia.jp

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