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2016年07月18日 更新

1万匹が調理される中国の「犬肉祭り」が今年も開催…世界から批判が殺到する

人類の古い友・犬

人間のもっとも身近な動物は間違いなく犬です。人間と犬の付き合いはなんと3万3千年に及ぶとも言われています。

犬は古来から家畜として飼われており、狩猟の補助、見張りなどの役回りで人間を助けるために働いてきました。

犬肉祭り

出典:PIXTA

中国では年間1千万匹の犬が食べられている

しかし、人間の歴史は食の歴史。犬もまた食料として利用されることも多かったのです。

かつて犬食は世界中で行われており、日本でも弥生時代の遺跡から犬の骨がゴミ捨て場から見つかっています。

現在、犬食を行う国は少なく、その中でも消費量が最も多いのは中国。毎年食用として1千万匹以上の犬が殺されています。

中国の犬肉祭りに世界から批判が殺到

その中国南部にある江西省玉林市(ユーリン市)では毎年6月に犬肉を食べる「茘枝狗肉節(ライチ犬肉祭)」が開催されています。この祭りに対して中国国内のみならず、全世界から批判が殺到しています。

犬食 中国

出典:YouTube

この「ライチ犬肉祭」では、約1万匹の犬が食べられ、その多くが火鍋で調理されます。

もちろん、犬肉を食べることは違法ではありません。

しかし、この犬肉祭りで消費される犬は食用に育てられた犬ではなく、野犬を捕まえてきたのが大半。中には他人のペットを誘拐した犬も含まれているそう。

さらに、犬を苦しめれば味が良くなるとの言い伝えがあり、生きたまま撲殺したり煮ることもあります。

ライチ犬肉祭

不衛生な状態で並べられた犬たちの写真は世界中にショックを与え、動物愛護団体は猛反発。

犬肉食反対の署名は世界中から数百万件も集まり、中国国内でも若い人や愛犬家を中心に批判が巻き起こりっています。

しかし、批判の高まりにももかかわらず、犬肉の消費量が増えるのはなぜでしょうか?

消費される犬はむしろ増えている

ライチ犬肉祭

出典:YouTube

国際的な批判に対し、伝統を重視する中国人は「欧米的な価値観の押し付け」「中国の伝統の破壊だ」と激しく反発し、むしろ犬食を増やしています。また、批判的な報道を見て犬食に興味を持ったというケースも増えています。

犬肉を食べることは確かに食文化として尊重されるという考えもあるでしょう。

中国人

出典:YouTube

しかし、動物愛護精神や衛生的に考えれば、野犬や飼い犬を不衛生な環境に押し込め、残虐に殺すことは許しがたいと考えるのも当然のこと。

犬を食べるのは文化か、それとも残酷なことなのか。そこにはいろいろな背景があります。

なにが本当の問題なのかを我々も考えなければなりません。

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