「いいな」を届けるWebメディア

コラム 動物

2016年07月05日 更新

母を殺され、被弾したオランウータンの赤ちゃん、彼の瞳はなにかを訴えている

どこか怯えているかのように小さな毛布に身を包む「ディディック」と名付けられたオランウータンの赤ちゃん。ディディックはこれまで過酷な運命を辿ってきました。

ディディック

出典:facebook.com

被弾したオランウータンは、捕獲する価値もなかった

彼はボルネオ島(マレーシア)の山林保全課スタッフにより衰弱した状態で発見されました。発見当時、彼の眼や皮膚は感染症におかされ、右肩には銃弾が撃ち込まれていました。

オランウータンの赤ちゃんはペットとして高値で密売されています。ハンターたちはディディックをペットにするため、ディディックの母親を目の前で撃ち殺しました。しかし、その際に彼も流れ弾により負傷したため、置き去りにしたようです。傷を治す価値もないと判断したのでしょう。

赤ちゃん オランウータン

出典:facebook.com

ディディク発見したスタッフはすぐに彼を動物保護団体「インターナショナル・アニマル・レスキュー」(IAR)に搬入しましたが、衰弱はひどく栄養を取るために口を開けることもできないほどの状態でした。さらに、栄養失調で成長が止まっていることもわかりました。IARのスタッフは必死に治療を続け、なんとか一命を取り留めることに成功しました。

IARはFacebookでディディックを治療するための寄付金を全世界に募るとともに、回復状態をレポートしています。最近はおかゆと栄養剤を与えることで少しずつ体重は増えていますが、それ以上に問題なのは彼の心の傷です。

ディディック3

出典:facebook.com

オランウータンはマレー語で「森の人」という意味を持つほど、人間に近い動物。IARの医療スタッフは「オランウータンにとって母親を撃ち殺されるというのはショッキングな経験でトラウマを負うだろう」と述べています。

出典:huffingtonpost.com

ディディックはお母さんが射殺された瞬間を目にしている

自然で母親とともに平和に暮らしているはずだったディディック。人間のエゴで母親を亡くし、自然から連れ去られたショックはどれほどのものでしょうか?

人間も精神的にひどい傷を負った時、自分の心に閉じこもってしまうことがあります。ディディックもその状態に陥り、IARのスタッフに対しても心を開いていません。IARのスタッフもまたハンターと同じ人間というのをわかっているからでしょう。

表情から感じる人間への不信感

ディディック4

出典:facebook.com

ディディックの悲しそうを通り越してすべてを諦めたような表情は、心の傷の深さです。身体が成長しても、心の傷が癒えるとは限りません。人間もまた心の傷から立ち直るのが難しいようにです。

彼の顔が訴えかけるのは、人間の傲慢と非情さに対する批判のメッセージのように思えてなりません。

記事参照:express.co.ukhuffingtonpost.com

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

FEELYの最新情報をお届けします

この記事に関連するキーワード

こちらもおすすめです