「いいな」を届けるWebメディア

感動

2016年07月31日 更新

認知症を患い、亡くなった天国の父へ… 娘の手紙に涙するパラパラ漫画が話題に

鉄拳 × つたえたい、心の手紙「お父さんは愛の人」。鉄拳さんのパラパラ漫画が感動を呼んでいます。

「お父さんは愛でできている。小さい頃から、そう思いよったよ」

そんな書き出しから始まる、天国へ向けた一通の手紙が、今、大きな反響を呼んでいます。

認知症を患い、闘病の末に亡くなったお父さん。娘さんが、お父さんとの思い出を綴っています。

※この手紙は、冠婚葬祭の会社「株式会社くらしの友」が2008年から開催している、故人への手紙を募集した『つたえたい、心の手紙』の入賞作品です

以下がそのお手紙です。

お父さんは愛でできている。小さい頃から、そう思いよったよ。

私が小学校の頃、尿検査でおしっこを入れるしょうゆ入れみたいなのの赤いふたが無いって大騒ぎしたことがあったやん。

私がわあわあ泣きよったら、お父さん、「淳子ちゃん、泣かんでよか」ってどっかからコルクを持ってきて、削り削り入れ物に合わせてふたを作ってくれたもんね。

なんか妙な形やったけど、おしっこがこぼれんようなちゃんとしたふたやった。

次の日一人だけコルクのふたで検尿を出したけど、恥ずかしいやら自慢やら。優しかったあ。お父さんは。

中学の技術の課題、防犯ブザー覚えとう?

不器用な私は作れるはずもなく、結局お父さんが徹夜で作ってくれたね。

寝ぼけた私は、ブーブー音が鳴る度に、「うるさい!」って文句言いよったらしいね。

朝になって防犯ブザーが出来上がっとうのを見て、ごめんなさいって気持ちでいっぱいやったとよ。でも、今思えば、お父さんもあんまり器用な方じゃなかったね。評価2やった。

私が離婚を決めたときも、何も言わず何事もなかったように、全て受け入れてくれたね。

親不孝な娘やんね、私。

父親のいない子を産む決心をした時もそう。

穏やかに、いつもと同じ笑顔で私たちを守ってくれた。それなのに、お父さんの優しさが辛くて、ちゃんとありがとうって言えんかった。

だから、お父さんの認知症が進んで、夜中にトイレに連れて行ったりお尻を拭いてあげたりするようになった時、涙が出るほど嬉しかっとよ。

お父さんは何度も「ごめん」って言いよったけど、私は喜びで胸が震えるほどやった。

やっと恩返しができるっちゃもん。でも、ほんの短い期間の介護生活の後、病院のベッドで眠り続けて、そして逝ってしまったね。

私になんちゃって介護の思い出を残して。私の罪悪感を少しでも軽くしようと思ったっちゃろ? お父さん。

どこまでも優しいお父さん。

お父さんは大きな愛の人。

私もお父さんみたいな愛の人になるけんね。

だって、お父さんの愛から生まれて愛で育った娘やもん。

出典:kurashinotomo.jp

このお手紙がお笑い芸人の鉄拳さんの手によって、パラパラ漫画へと生まれ変わりました。

命ある限り、いつかは訪れる「永遠の別れ」。

もう会えない人に向けたお手紙は、感謝の気持ちに溢れています。

認知症の介護はとても大変なものです。例えば、認知症の方はトイレに行こうと思っても、自力で向かうことができないのが現実なのです。

その大変なお世話を「恩返しができる」「涙が出るほど嬉しかった」と、振り返る娘さんは、お父さんと似て愛に溢れた人なのではないでしょうか。

愛は人間同士の間で受け継がれてゆく。そう感じずにはいられません。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

FEELYの最新情報をお届けします

この記事に関連するキーワード

こちらもおすすめです