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2016年08月29日 更新

24時間TVに挑戦したNHK『バリバラ』賞賛とともに「意外な終わり方」の声も。

「さぁ、今日は一年で最も障害者が注目されるお祭りの日」

 『24時間テレビ39 愛は地球を救う』(日本テレビ系)が佳境を迎える裏側で放送された障害者のための情報バラエティー番組「NHK バリバラ」(バリアフリーバラエティショー)が大きな反響を集めています。

 先日取り上げた記事でもお伝えしたように、この日の同番組は~「検証!障害者×感動」の方程式~のテーマを掲げており、放送前から「『24時間テレビ』に真っ向から勝負を挑む番組」として期待されていました。

バリバラ公式ホームページ

出典:NHK バリバラ ホームページ

バリバラが紹介した「感動ポルノ」

 司会者の山本シュウさんによる冒頭のセリフでスタートした『バリバラ』。「愛は地球を救う」の『24時間テレビ』に対して「笑いは地球を救う」と書かれた黄色いTシャツを着用した出演者など、番組の演出も明らかに意識した内容でした。

 オープニングトークを終えた後は、骨形成不全症を抱えたコメディアン/ジャーナリストのステラ・ヤングさんがTEDで行った演説「私はあなたの感動の対象ではありません。どうぞよろしく」の一節を紹介します。

「手がない女の子が口にペンをくわえて絵を描く姿、カーボンファイバーの義肢で走る子ども、こうした姿を見たとき、皆さんは『自分の人生は最悪だけど、下には下がいる。彼らよりはマシ』だと思うでしょう?私たちはこれを“感動ポルノ”と名付けました」

 『バリバラ』は感動ポルノの具体例として「大変な日常」「過去の栄光」「悲劇」「仲間の支え」「いつでもポジティブ」の5つの要素を映し出すドラマを紹介。

 そして「感動的な番組をどう思う?」とのアンケート(n=100)で9割の障害者が「嫌い」と回答したデータを提示。問題の本質にテンポ良く切り込んでいく『バリバラ』には賞賛の声がネット上に集まります。

「24時間テレビが悪いわけではない、社会が変わらなければならない」

  番組内で脳性まひを抱え『バリバラ』のコメンテーターを務める玉木幸則さんが「一緒に怒ったり、一緒に笑ったりする、思いを重ねていくっていうことが、実はホンマの感動なんと違うかな」と語ったように「乗り越えるべき障害は体や病気ではなく社会」の主張を『24時間テレビ』の1/48の時間(30分)で伝えた『バリバラ』。

 『24時間テレビ』に対抗した企画と思われましたが、番組が終わりに差し掛かる頃、少しそれを裏切るようなシーンがありました。

「最後に一つだけ皆さんに確認したいと思いますよ~。ここにいらっしゃる皆さん、裏の番組からオファーを受けたら出るという方、手を挙げてください」

 このような問いかけをされた出演陣は全員挙手。『バリバラ』は『24時間テレビ』を批判するのではなく、むしろあの注目される場に敬意を払い、障害者を感動ポルノではなく1人の人間として認識する社会を、一緒につくりあげたい姿勢を最後に示して番組を終えました。

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