ヘアアイロンの価格の違い
ヘアアイロンにはプロ仕様、ホームケア仕様の違いのほか、出力やプレートの素材、温度調節の有無などの違いがあり、価格には大きな差があります。
価格が高いヘアアイロンだけがいいものとは言い切れませんが、安いヘアアイロンにはない特徴やメリットがあることも事実です。そこで、どのようなことがポイントとなってヘアアイロンの価格に違いがでるのかについて説明します。
大手メーカーは高い
高いヘアアイロンは高い価格に見合った高い技術や素材が使用されていることが多く、総合的に性能が優れているという特徴があります。
また、大手電機メーカーや美容メーカーはメーカーとしての高いプライドがあり、ヘアアイロンの要となるプレートに良質な素材を使用したり、髪の毛をコーティングするための高い技術を駆使したりすることもできます。
海外対応かどうか
ヘアアイロンは、自宅以外に出張先や旅行先にも持ち運びできるコンパクトなものであることも、選ぶ条件のひとつとなります。
一般的なヘアアイロンは家庭用のコンセントでしか使用できないタイプのものが多いものですが、変圧器を使用せずに海外で使用できる国内外兼用タイプのヘアアイロンは、それだけで価格が高くなります。
設定温度の幅
ヘアアイロンは熱によって髪に型をつける仕組みになっているため、髪を挟むプレートの温度にどれだけの幅があるかということが重要なります。一般的には130度~200度に設定されているものが多く、なかには、220度、230度での使用が可能なタイプもあります。
出力が高く高い温度で使用できるもの、10度ほどの細かい間隔で温度調節ができるヘアアイロンは価格が高くなる傾向があります。
プラスアルファの機能があるか
ヘアアイロンは熱だけの力で髪の毛をまっすぐに伸ばしたり、カールさせたりできる便利なアイテムですが、その熱によって髪の毛が大きなダメージを受けることもあります。
高価なヘアアイロンには、熱伝導率が高く髪の毛に与えるダメージを軽減できる良質なプレートを使用しています。また、イオンやスチームを発生することでダメージを軽減させるなど、プラスアルファの機能が付加されていることで価格が高くなることがあります。
安いヘアアイロンはダメ?
ネットなどでヘアアイロンを検索するとさまざまなタイプ、価格のものが数多く販売されていることがわかります。機能や素材などの違いによって価格には大きな開きがあり、なかにはヘアサロン仕様の最高級品もあります。
一方で、リーズナブルな価格で販売されているヘアアイロンも少なくありません。安いからダメと決めつけるのではなく、安い理由を見極めればお得な買い物ができると言えるでしょう。そこで、安いヘアアイロンを購入する際の注意すべきポイントについて説明します。
安くても良いメーカーはある
価格が安いヘアアイロンだからといって機能面で大きく劣っているわけではありません。なかには230度まで温度設定が可能なタイプや海外仕様のもでも安いメーカーはあります。
ブランドバリューの高い有名メーカーのものと違って、ネームバリューはあまりなかもしれませんが、使い勝手のいい機能性に優れたヘアアイロンでも安く手に入れることはできます。
必要最低限の機能に絞る
価格が安いヘアアイロンを購入する際には、必要最低限の機能に絞って選ぶといいでしょう。ヘアアイロンのなかでも最も高いのはストレート、カール兼用の2wayタイプのものですが、ストレート専用のものでも、カールをつくることはできます。
寝ぐせ直しや湿気の多い日に髪をまとめるだけの目的であれば、他の機能は必要ではありません。また、よく使う温度に設定することができれば大きな温度設定の幅も必要としないでしょう。
長持ちはしないことを覚悟する
ヘアアイロンは使用する度にプレートを熱して髪を挟むものです。価格の安いヘアアイロンでは、髪の毛に直接触れることになるプレートの部分の消耗は早いため、それほど長持ちはしません。
毎日頻繁に使用するのであれば、ヘアアイロンの寿命はさらに短くなります。価格が安い分、何年も続けて使うことができないことを考慮したうえで購入することが大切です。
高いヘアアイロンを使った方が良いケース
価格が安いヘアアイロンでも充実した機能があれば、普段使いに支障はないでしょう。しかし、高価なヘアアイロンは、品質のよい素材や高度で繊細な機能にこだわっており、微妙なニュアンスを表現したいヘアスタイルでも対応が可能です。
また、熱による髪へのダメージをいかに軽減できるかということにも高い技術が詰め込まれています。そこで、高いヘアアイロンを使用した方がいいケースについて説明します。
髪の悩みが多い
いつも朝起きると頑固な寝ぐせに悩まされる、髪の毛が広がってまとまりにくい、髪の毛がパサついてすぐに傷む、など髪の悩みにはさまざまなものがあります。
価格が高いヘアアイロンは、機能性に優れているだけでなく、髪の傷みを軽減しながら簡単にスタイリングすることができるため、髪の悩みが多い人にはうってつけのアイテムと言えるでしょう。
頻繁に使う
デートやパーティーなど特別なときだけにヘアアイロンを使用するという方であれば、それほど機能や素材にこだわったヘアアイロンは必要ではないでしょう。
しかし、髪に頑固なクセがあったり、コシやハリがなくてボリュームを出す必要があったりして、常にヘアアイロンを使用する必要がある場合は、機能や耐久性とともに髪のダメージも軽減してくれる高いヘアアイロンを利用した方がいいでしょう。
複雑なアレンジがしたい
ストレートヘアアイロンはクセのついた髪の毛を真っすぐに伸ばすだけでなく巻き髪をつくることもできます。しかし、ストレートアイロンで髪の根元を立ちあげて、微妙なニュアンスの内巻き、外巻きのカールをつくるなどの複雑なアレンジには価格が高い2wayタイプのヘアアイロンが必要です。
高価なヘアアイロンは時間をかけて複雑なヘアアレンジをしても髪へのダメージを軽減することもできるため、髪を傷めることなくおしゃれなヘアスタイルをつくることができます。
髪へのダメージをなるべく少なくしたい
価格が高いヘアアイロンは、基本的な作りや素材にこだわっているだけでなく付加価値となる機能がプラスされていることも大きなメリットとなっています。
熱を発するプレートで髪の毛を挟むヘアアイロンは、どうしても髪へのダメージが生じます。高いヘアアイロンには、ダメージを軽減するために髪の毛を挟むプレートにクッションが付いていたり、マイナスイオンや蒸気を発生させる装置が付いていたりするため、特に髪へのダメージを気にする方にはおすすめと言えるでしょう。
安いけど良いヘアアイロン
価格が安いヘアアイロンは、機能性や耐久性に問題があるというイメージがあるかもしれませんが、ネットなどで購入できる安いヘアアイロンのなかには、ヘアサロン仕様と変わらないハイレベルなものもあります。
ストレート、カールの両方が楽しめる2wayタイプ、マイナスイオンやチタニウムプレートの採用など、高級ヘアアイロンに勝るとも劣らないおすすめのヘアアイロンを紹介します。
サロニア ダブルイオン ストレートアイロン SL-004S
ストレートアイロンでも1万円台が一般的な市場において、半額以下という安さが魅力のストレートヘアアイロンです。価格は安いものの230度まで温度設定が可能な縮毛矯正レベルとなっています。
熱伝導に優れたチタニウムプレート、ダブルマイナスイオン発生装置を備えており、キューティクルがはがれるのを防いで髪の傷みを軽減することができます。オートパワーオフ、海外仕様と高級クラスのヘアアイロンに匹敵する性能となっています。
アゲツヤ チタニウムプレート仕様 プロフェッショナルヘアアイロン
熱伝導に優れた高級なプレート素材として知られているチタニウムプレートを採用しています。くせ毛や寝グセを真っすぐに伸ばせるだけでなく、1DAYカールも楽しめる2wayでの使用が可能です。
スイッチを入れてわずか30秒で220度まで温度が上昇するため、朝の忙しい時間帯でも待ち時間が必要ありません。ショートからロングまで、なめらかな毛先のままスタイリングを楽しむことができます。
ヴィダル サスーン ヘアアイロン ピンク シリーズ カール
180度の高温で美しいカールをつくることができるカール専用のヘアアイロンです。19ミリのパイプを採用しており、ショート、ロング、どちらにも対応が可能です。
髪のダメージを軽減するために採用されているシルキーコーティングは、優しく素早く髪に熱を伝えることができます。毛先をカールさせたり、立ち上げたりするのに便利なロールブラシのほか、オートオフ機能も備わっています。
まとめ
ヘアアイロンは、ヘアサロンに足を運ばなくても自宅で手軽にくせ毛直しや巻き髪ができる便利なアイテムです。ストレート用、カール用、2wayの3つのタイプがあり、機能や素材によってさまざまな価格のものが販売されています。
熱による髪へのダメージを軽減するさまざまな技術は、高いヘアアイロンだけでなく安いヘアアイロンにも採用されており、ネットでお得に購入することもできます。使用する目的や髪の悩みなどによって選ぶようにするといいでしょう。