上唇小帯とは?付着異常の場合に行う治療を紹介

口の中はあまり気にしない方も多いですが、実はさまざまな異常が起きる可能性がある部分でもあり、どういった異常が起きるのかを知っておかないと実際に異常が起きてしまった際に、正しい対処ができなくなってしまう事があります。

また、どういった症状が起きるのかを知っていれば、どういった異常が起きたのかを判断するための材料になってくれます。

口の中で気にしておきたいのが上唇小帯と呼ばれる部位で、ここに異常が起きてしまうとさまざまな場面で悪影響が出てしまうため、気を付けておきたい部分です。

では、この上唇小帯とはどういったものなのか、そして実際に起きる異常とはどういったものなのか、そして異常が起きる事でどんな影響が出るのでしょうか。

上唇小帯とは何?異常って?

異常と一口に言ってもどういった異常があるのかもわからなければ、上唇小帯の異常かどうかを判断する事もできませんから、きちんとどのような異常が起きるのかも知っておいた方が良いでしょう。

口の中の異常は日常生活にも大きく影響を及ぼすものです。そこに起きる異常がどういったものなのか、これを知っておかないといざという時にとても困る事になりますし、診察してもらうまでに余計な時間をかけてしまう事にもなるため、きちんとこの状態について知っておきましょう。

歯茎と上唇をつなぐ膜のようなもの

そもそも上唇小帯とはいったい何なのかというと、上の歯茎と上唇とを結ぶ正中部分にある膜の様なものです。普段はあまり意識する事のない部分ですが、この部分の異常は歯の状態異常などを引き起こす可能性があるため、場合によっては手術などをしなくてはいけません。

ですから上唇小帯に異常があると言われた時や、この部分に何らかの異常があるのではと思った時にはすぐ診察を受けて、正しい対処をしてもらう必要があるでしょう。正しい位置を知らないと、どこの事を言われているのかわからないため、きちんと知っておかなくてはいけません。

成長につれて形や大きさが変わる

上唇小帯は、基本的には年齢を重ねるにつれて形や大きさが変わってきます。年齢が上がるにつれて付いている位置が徐々に上になっていき、歯が完全に永久歯に生え変わる12歳ごろになると形や大きさの変化がなくなるとされています。乳幼児の頃は太く目立つようになっていますが、成長するにつれて幅が細くなり見えにくくなっていきます。

ですから歯が生え変わり終わる12歳の頃をすぎても上唇小帯が太く目立つ状態である場合は、上唇小帯に異常があると考えた方が良いでしょう。また、何かにぶつかった事が原因で裂けてしまう事もあり、そこから形に異常が出てしまう事もありますので気を付けておかなくてはいけません。

上唇小帯が歯の間にある:位置異常

上唇小帯の異常として知っておきたい症状のひとつが、歯の間にある位置異常です。基本的に年齢と共に上がっていくため、永久歯に生え変わる頃になると歯の間に上唇小帯があるという事はありません。

しかし位置異常の場合は歯の間に上唇小帯が残ったままになってしまい、これが原因で前歯に隙間ができてしまうなどの影響が出てきてしまいます。

この位置異常は低い年齢の時でも将来位置異常になるかどうかを判断する事ができますが、前歯が永久歯に生え変わる6歳から7歳ごろに、きちんと歯医者などで診察を受けて一異常になっているかどうかを判断してもらうと良いでしょう。場合によっては12歳ごろまで経過を観察する場合もありますので、不安な時にはまず診察を受ける事が重要です。

上唇小帯異常による影響とは

上唇小帯に位置異常などの異常があった場合、口の中にはどういった影響があるのでしょうか。どのような異常があるのか分からないと、もし位置異常などがあった場合に、大した影響がないならと放置してしまう危険があります。

きちんとどういった異常があるのかを把握し、深刻な状態にならないうちに対処ができるようにしておかなくてはいけません。

上唇小帯の異常によって引き起こされる口の中への影響は複数あり、子供にとって問題となる影響もありますから、小さなお子様のいるご家庭、これから子供の生まれる予定があるご家庭のご両親は特に気を付けておいた方が良いです。

永久歯の歯並びに影響が出ることがある

上唇小帯の位置異常がある事で起きる影響のひとつとして挙げられるのが、永久歯の歯並びです。特に影響があるのが前歯で、上唇小帯の位置が上がらないまま永久歯になってしまうと、前歯の間が空いた状態になってしまう事があります。

前歯の歯並びが悪くなってしまう事で、他の永久歯の位置にもズレが生じてしまう場合があり、さらにそのせいで永久歯の生える位置が変わってしまい八重歯になってしまう危険もあるため、位置異常の影響はとても大きなものとなってくるでしょう。

永久歯の歯並びは矯正するにしても費用がかかりますから、上唇小帯の位置異常による影響を無視する事はできません。

歯磨きがしづらい

上唇小帯の位置異常があると歯磨きがしにくくなってしまうという影響もあります。上唇小帯が前歯に非常に近い位置にありますから、歯磨きをした時に引っかかりやすくなり、歯磨きそのものがしにくくなってしまうでしょう。

歯磨きがしにくくなることで歯垢などが残りやすくなり、結果として虫歯や歯周病の原因になる危険が考えられます。たかが歯磨きと思ってしまいがちですが、歯周病になってしまうと若いうちから永久歯を抜く事になってしまいます。

抜歯などになる危険も考えると、たかが歯磨きがしにくくなる程度と考えてしまうのは大きな間違いです。

歯ブラシなどで傷が付きやすい

また、上唇小帯の位置異常は歯茎と同じかとても近い位置に上唇小帯がきてしまうため、歯ブラシでの歯磨きや食事の際に箸やフォークなどによって傷つけてしまう可能性が高くなります。傷がついてしまうとそこから雑菌が入って炎症が起きてしまったり、口内炎になる可能性も高くなってしまうでしょう。

口の中ですから治療なども難しいですし、治るまでの間食事や会話などがしにくくなるなど、さまざまな影響が考えられます。口の中の傷は日常生活への影響も大きいので、傷つきやすいというのは大きな障害となってくるでしょう。

ミルクが飲みづらい

上唇小帯の異常はまだ年齢が低いうちからその予兆を見る事ができ、小さいうちに対処してしまうというご両親もいます。これは小さいうちだからこその影響で、上唇小帯の異常があるせいでミルクが飲みにくくなってしまうという場合があるからです。

特に乳幼児の場合、ミルクが飲みづらくなってしまうと十分な栄養を得られなくなってしまう危険もあるため、気にしておかなくてはいけないでしょう。乳幼児のうちに異常がある場合は、早めに対処をしないと別の大きな問題の原因にもなってしまいますから、もし上唇小帯に異常があると思った時には、すぐ病院に相談をして対処してもらうように気を付けておきましょう。

歯並びやかみ合わせに悪影響となることがある

上唇小帯によって前歯に隙間が空いてしまうと、そのせいでかみ合わせが悪くなったり、歯並びに悪影響がでる可能性も考えられます。

かみ合わせが悪くなってしまうと頭痛や顎の変形などが起きてしまう可能性もありますし、歯並びの悪さは八重歯など直接的な口内の見た目の悪さに繋がってしまいます。八重歯になってしまうと口内を傷つける確率も高くなってしまいますし、顎の変形などはそこからより違った病気を発症する原因にもなりかねません。

上唇小帯の位置異常はこういった深刻な影響を及ぼす可能性もあるため、放置してしまう事はとても危険となるでしょう。

上唇小帯の異常への対処方法

上唇小帯の異常によって引き起こされる影響は主に口の中の事ですから、きちんとした対処をしないと日常生活に悪影響が出てしまいます。

そういった事にならないよう、異常が起きた時にはすぐに対処をしなくてはいけません。では、上唇小帯の異常に対する対処方法にはどういったものがあるのでしょうか。

対処方法を知らないといざという時に対処できませんし、選択肢として選ぶこともできませんから、どのような対処方法があり、それぞれどのくらいの年齢が対象となっているのかなどを知っておくと便利でしょう。

経過観察

特に乳幼児の時期などに行われる対処方法がこの経過観察です。乳幼児の場合、その後の成長によって顔の形が大きく変化していきますから、たとえ乳幼児の時期に上唇小帯の形などに異常があったとしても、成長に合わせて改善されることも少なくありません。

ですから3歳児未満の場合は、病院に連れて行っても手術などをするよりも経過観察をする場合もあります。小さなうちに手術をしてしまうと子供の負担になってしまう事もありますから、絶対に治療をしなくてはいけないという訳ではなく、子供のうちは経過観察という手段もあると覚えておくと良いでしょう。

上唇小帯切除術

上唇小帯の異常に対する対処方法として多く行われるのが、この上唇小帯切除術です。この手術は異常がある部分の上唇小帯を切除するというもので、歯並びなどが悪くなってしまう事を防ぐために行われます。

どのくらいの時期に行うのかは病院によって判断がわかれる事が多く、永久歯に生え変わる直前に行う場合もあれば、生え変わった後で行う場合もあります。

また手術を行う際には、事前にこのままで歯並びなどに影響があるかどうかも確かめておきましょう。

知っておきたい赤ちゃんの病気・ケガ!おすすめ書籍

赤ちゃんの時期はちょっとした怪我や病気が、その後の成長に大きく影響する事も少なくありません。ですから、もしもの時のために、怪我や病気への対処方法をある程度知っておくと、応急処置などもしやすくなるのではないでしょうか。そのためにおすすめの書籍をいくつか紹介していきます。

こちらの書籍では、6歳までにかかりやすい病気の症状、自宅で行える対処方法などさまざまな情報が紹介されています。自宅で対処をしておく事で治療がしやすくなる場合もありますから、自宅で何をすればいいのかが分かるというのは大きな魅力です。

そしてそれ以外にも予防接種やアレルギーに関する情報も載せられており、初めての育児で病気やケガについて心配なことが多いというご両親におすすめできる一冊となっています。

お母さんに伝えたい子どもの病気ホームケアガイド第4版

お母さんに伝えたい子どもの病気ホームケアガイド第4版

病気やケガで通院をした後に、家庭で気を付けておきたいポイントは何なのか、これが気になっているご家庭におすすめしたいのがこちらの書籍です。

わかりやすい解説で通院後に家庭で気を付けるべきことを紹介してくれているため、怪我などで病院に行った後に思わぬトラブルが起きてしまうという事を事前に防ぎやすくなるでしょう。

予防接種の情報も細かく種類をわけて解説してくれているため、よりわかりやすいのでおすすめです。

最新版らくらくあんしん育児 (よくわかる)

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0歳から3歳くらいまでの育児に関する情報を知りたいという時に、こちらの書籍はとても頼りになります。特に仕事が忙しく、なかなか育児まで手が回らないというご両親におすすめしたい書籍で、育児の手間を少しでも軽くしてご両親が育児を行っていくための情報を紹介してくれていますので、仕事が忙しいという方だけでなく初めての育児で自信が無いという方にとっても、頼りになるパートナーとなってくれるのではないでしょうか。

まとめ

口の中は子供の時には意外と気にしない事も多く、成長してから問題が起きてしまう事もあり、その中でも上唇小帯は気付かないでいると歯並びなどにも影響を及ぼしてしまうものです。この上唇小帯の異常は歯並び、かみ合わせなど大人になってからの日常生活に問題を起こしてしまう可能性がありますので、早い段階で対処したおけるよう知識を得ておくと良いです。

子供の成長に合わせて改善される場合もあれば、手術が必要となる場合もあるなど、すぐに判断しきれない部分も多いためきちんと病院で診察を受けられるようどういった異常があるのか、その影響は何なのかを把握しておきましょう。