そもそも界面活性剤とは?
シャンプーに含まれる界面活性剤という成分はご存知でしょうか?界面活性剤とは、石油から人口に作られたもので、本来混ざり合わない水と油を混ぜ合わせて洗浄力を高めるというものです。
界面活性剤には以下の3つの作用があります。
- 浸透作用
- 乳化作用
- 分散作用
それぞれの作用を簡単に説明します。
浸透作用
ウールなどの繊維は水に浸してもなかなか水が浸みこみませんが、界面活性剤を使うことによって浸みこませることができます。
乳化作用
本来混ざり合わない水と油を混ぜ合わせることができます。
分散作用
水にススを入れてもうまく混ざり合わないですが、うまく混ざり合わせる作用のことを言います。
これらの三つの作用で、洗浄効果を生み出しているのです。シャンプーやリンスにはもちろん、台所洗剤にも使われています。化粧品にも水性の成分と油性の成分を混ぜ合わせる乳化剤として使われている場合があります!
アイメイク用品などには汗などで落ちにくくするため油分が使われていますが、メイクを落とすときに水では落ちないため、油を浮かせる界面活性剤が使われているのです。
界面活性剤のメリット
最大のメリットは頑固な汚れを落とせることです!頭皮に溜まった皮脂などをきれいに洗浄してくれます。
本来ならば、何度も洗わないと落とせない皮脂を界面活性剤で効率よく洗えるのです!界面活性剤が入っていなければ何度も洗うことになり、負担がかかりますよね。なので完全に悪いというよりも洗浄力が強すぎると髪に負担がかかりやすいと考えたほうがよいかもしれませんね!
これはメイク落としにも言えることで、厚化粧をした日などでも界面活性剤のおかげで一度でメイクを落とすことができているので、私達の生活に欠かせない成分でもあるのです。
界面活性剤のデメリット
1. 油を水と一緒に流してしまうことによって、頭皮が乾燥しやすくなる
強い洗浄作用のあるシャンプーほど乾燥してしまいやすいと言えます。
2. 肌が弱い人はアレルギー反応が出る
長年蓄積された界面活性剤によって、いきなり頭皮が荒れる場合もあるので注意したほうがいいでしょう。一度、アレルギー反応が出てしまうと治りにくいそうです。
3. 界面活性剤は肌のバリアを壊してしまう
美容師さんがよく手荒れしていますよね?あれは大量のシャンプーに触れることによって起こされる手荒れなのです。
成分の見分け方
以下の成分に界面活性剤が使われています。
- (C10-C12)パレス~
- アルキル~
- イソステアリン酸PEG-4
- オクトキシノール~
- オレイル硫酸TEA
- オレス~
- カルニチン
- ココイル加水分解
- ココベタイン
- ジメチコンポリオールメチル
- ジラウリン酸PEG~
- ステアリルベタイン
- ステアリン酸TEA
- セチル硫酸Na
- ヘキシルデシルリン酸アルギニン
- ペンタオレイン酸ポリグリセリル~
ここに挙げたすべての成分が悪いというわけでもありませんが、シャンプーやリンスを選ぶ時の目安にするといいと思います。実際、市販のシャンプーにはほとんどこれらの成分が含まれています?購入する際に参考にしてみて下さいね。
まとめ
界面活性剤がどんなものかお分かりいただけましたか?毎日のシャンプーやリンスで頭皮に蓄積される界面活性剤ですが、できることなら避けたいですよね!先ほどに書いた成分に気をつけながら、シャンプーやリンスを選んでみてください。
アレルギー反応が出てしまったら、アレルギーを引き起こした成分を含有しているシャンプーやリンスを使えなくなるのでとても大変になります。一度、お手持ちのシャンプーやリンスを見直してみてください!