マッサージが痛い!考えられる原因と対処法

マッサージは本来気持ちの良いものですが、アプローチを間違えればマッサージによって痛みが増し、かえって筋肉を傷めてしまう場合があります。ここではマッサージで痛みを感じてしまう原因を探るとともに、より心地よく効果的なマッサージを行うための方法についてまとめました。

マッサージが痛い原因

筋肉が力んでいる


筋肉が緊張している状態で強いマッサージを行うと、余分な反発が起きて痛みが生じる場合があります。筋肉が過度に強張っている場合は無理にほぐそうとせず、まずは筋肉をリラックスさせ、痛みを感じにくくする必要があります。

とくに筋肉が緊張しやすい部位は首です。首は常に頭を支えており、脊髄は頚椎を通っているので、定期的なマッサージによって首の柔軟性を維持し、痛みやこわばりを軽減するだけでなく、日常動作を妨げる可能性のある障害のリスクを低下させることが必要となります。

また、首はリンパの通り道ですので、毎日のマッサージによってリンパ腺を刺激して、リンパの流れを改善し、頭痛を緩和する作用もあります。首とならんで肩も日頃から酷使することの多い部位です。肩の筋肉は、若いうちから適切なマッサージをしないと、慢性肩こりの原因となることもあります。肩こりになると主要な血流が停滞するため、頭痛、吐き気およびめまいが付随して引き起こされます。

原因がわからない頭痛やめまいの原因が肩こりにあることは稀ではありません。肩のマッサージの目的は主として筋肉をほぐすことですが、それ以外の関節の可動域を広げることも重要であり、意識的に筋肉を動かすことで腰痛やヘルニアの改善につながるでしょう。

また、腰もまた体の中心を支える重要な部分であると言えます。日常生活で過度の負担がかかることが多く、現代人の半数以上が腰痛を抱えており、腰椎に余計な負担をかけ続けています。マッサージによって腰椎に蓄積されたストレスを少なくとも軽減し、腰の痛みを感じにくくすることができます。

骨格がゆがむ


上質なマッサージのメソッドは日本人の骨格に合うように研究されており、体の歪みを自然に矯正する効果があります。理にかなったマッサージを受けることにより体のバランスが良くなり、筋肉の痛みもやわらぎ、関節の可動域が自然と広がるため動きが軽やかになります。

また、O脚用マッサージや腰痛緩和マッサージなど細かい症状に合わせて様々なパターンのマッサージが開発されているため、いくつか試してみるのも有効な方法です。マッサージを受けるだけでリラックスできるのは、万国共通の効果のようです。心理的な影響もありますが、マッサージによって血流が活性化され、老廃物の代謝を促進することで疲労やストレスを緩和する効果が医学的にも実証されています。

マッサージによるリラックス効果を得るには、骨格に合ったメソッドを選ぶことが前提条件なので、本格的なマッサージをはじめるにあたっては自分の骨格の特徴を把握し、負担にならないメソッドを選ぶようにしましょう。マッサージは、筋肉を均等に弛緩させ、全身をリラックスさせるためのアプローチです。良質のマッサージを受けることで、普段はなかなか動かせない筋肉を解放し、適切な刺激を与えて不要な老廃物を取り除くことができます。

痛みをほぐすマッサージ方法

筋肉の過緊張

医学的なマッサージではまず、筋肉の緊張をほぐすアプローチからはじめます。筋肉がこわばった状態で無理に筋肉を動かしても余分な反発を引き起こすだけで、よけいに筋肉を緊張させてしまいます。同じ姿勢を長時間つづけたり、きまった筋肉に負荷をかけつづけたりすることで筋肉のこりを助長し、可動域を狭めてしまいます。

筋肉の可動域が狭まるとその部分の血流が滞り、痛みが生じることでよりいっそう動かさなくなってしまう、という悪循環が起こり得ます。デスクワークがメインの方はとくに「筋肉を揉みほぐす」マッサージを中心に行い、時間をかけて疲労を取りのぞいていくようにしましょう。

心理的効果


筋肉とともに脳を休ませることもまたマッサージの大切な目的です。明るい部屋でマッサージを行うと脳が処理すべき視覚情報が多くなり、リラクゼーション効果が半減してしまいます。間接照明などで適度な明るさを保つことにより心身をリラックスさせることができます。

人間は無意識のうちに音楽の影響を受けているものです。マッサージ中にも邪魔にならない程度のBGMをかけることでリラックス効果を高め、筋肉をほぐしやすくします。できるかぎり落ち着いたBGMをなるべく流すほうがより効果が高まると言われています。

マッサージの専門職

理学療法士


理学療法士はリハビリテーションの専門家でもありますが、効果的なマッサージにも精通しています。フィジカルコントロールの専門職なので、筋肉のほぐし方はもちろん、効果的な負荷のかけ方や心身のリラックス方法まで、体のケアに関することを知り尽くしています。

理学療法士はリハビリ施設や病院などに勤務しているほか、プロアスリートのコーチを務めたり、ジムのトレーナーとしてアドバイザー的な立場を担ったりしています。職域も幅広く、高齢者の身体機能維持から障害者の機能回復訓練まで、意外と身近なところで活躍しています。

整体師

マッサージといえば整体を連想する方も多いのではないでしょうか。整体師は東洋医学に根ざしたフィジカルコントロールを得意としています。基本的なマッサージやストレッチによる筋肉疲労の回復や機能強化、あるいは東洋式のツボ押しによる体調管理と、薬や手術に頼らないリラクゼーションメソッドを幅広く提供してくれます。

基本的な整体のメソッドは個人でも手軽に実践できるものばかりなので、かかりつけのクリニックをつくり、整体師に体の悩みを気軽に相談できる環境をととのえておきましょう。東洋医学は体の内側から代謝を活性化するノウハウを多くもっているため、ツボ押しや整体を実践することで肩こりや関節痛だけでなく内臓の不調を改善する効果があります。

エステティシャン


理学療法士や整体師が「体の調子をととのえるマッサージ」の専門家なら、エステティシャンは筋肉をリラックスさせるマッサージの専門家です。エステというと美容目的のイメージが強いかもしれませんが、実際には筋肉をリラックスさせて代謝を良くすることも大きな目的であり、オイルマッサージやアロマテラピーと組み合わせることで体の内側から健康を手に入れることができます。

アロマテラピーなどは自宅でも手軽に取り入れることができるため、デスクワークで筋肉を酷使することの多い方はぜひとも暮らしのルーティンに取り入れてみましょう。

アスリート

意外に思われるかもしれませんが、アスリートもまたマッサージなどフィジカルケアのスペシャリストです。とくに陸上競技や水泳など、全身の筋肉をフルに活用する競技の場合、練習によって筋肉をきたえること以上に日々のストレッチやマッサージで筋肉疲労をリセットしていくことが重要となります。

アスリートとは基本となる運動量が違いますが、根本にあるフィジカルケアの考え方は共通しており、アスリートのメソッドを実践することで一般レベルでも使える筋肉の休息法をマスターすることができます。

情報のリソースを手軽に入手できるのもうれしいポイントであり、現役、またはすでに引退しているアスリートの著書を読むだけでもフィジカルコントロールについて理論的に理解することができ、なおかつ、誤ったアプローチによって筋肉を傷めてしまうこともふせぐことができます。

まとめ


「マッサージは痛いほど効果がある」というのは間違いです。マッサージが痛いのは筋肉の緊張が充分にほぐれていないためであり、その状態で無理にマッサージをつづけても本来の効果は得られません。理学療法士や整体師、エステティシャンなどの専門家に相談し、痛みがあとに残らないフィジカルケアのアプローチを実践しましょう。
マッサージが痛い!考えられる原因と対処法

マッサージは本来気持ちの良いものですが、アプローチを間違えればマッサージによって痛みが増し、かえって筋肉を傷めてしまう場合があります。ここではマッサージで痛みを感じてしまう原因を探るとともに、より心地よく効果的なマッサージを行うための方法についてまとめました。