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猛毒クラゲ「カツオノエボシ」が海岸に大量発生?!

夏の海岸に現れ、世間を騒がせる刺胞動物カツオノエボシ。“電気クラゲ”とも呼ばれるカツオノエボシは美しい青やピンクの体色とは裏腹に強烈な毒を持つことで恐れられています。

カツオノエボシ

出典:Osote / iStock. by Getty Images

生態について

名前の由来

腔腸動物門ヒドロ虫網・クダクラゲ目カツオノエボシ科に属するカツオノエボシの学名は「Physalia physalis utriculus」

ヨーロッパでは、海上に浮かぶその姿が昔のポルトガルやスペインの帆船に似ていることから「Portuguese man of war」(ポルトガルの軍艦)と呼称されています。

和名は「カツオノエボシ」(鰹の烏帽子)

和名カツオノエボシの由来は、むかし、このクラゲが産みにあらわれないうちはまだカツオがとれないとして漁に出かけないが、海岸に流れてくると“カツオが烏帽子(むかしの男子のかぶりもの)をぬいだ”といって、漁師が初ガツオを釣りに出はじめるというところからである。

出典:『アニマルライフ : 週刊動物の大世界百科』第36号,日本メール・オーダー社

烏帽子

烏帽子 出典:PIXTA

カツオノエボシ

出典:Wrennie / iStock. by Getty Images

毒針で小魚を捕食するシーン

大量発生 目撃情報が多発!

クラゲの特徴である気泡体がビニール風船のよう。長さは10cmほど。他のクラゲと異なり、ヒドロ虫など集まった群体として一つのからだを構成しているといいます。

また、風向きや波に身をまかせて移動するクラゲはしばしば海岸に打ち上げられることがあります。

ふつうのクラゲとはちがって、たくさんの個虫が集まって1つのうきぶくろのようなものと、その下にたれさがったたくさんの細長い触手、口があってえさをとる栄養個虫、さらに生殖体などからできている。生きているときには、だいたい、美しい青藍色である。
カツオノエボシは世界中の熱帯・亜熱帯の海に見られ、太平洋・インド洋・大西洋のいずれにも産する。ふだんは海洋の表面に浮かんでいるが、潮の流れに乗り、風に吹きながされ、海岸に大群が打ちあげられることがある。日本へも、本州中部以南の太平洋岸に、夏にしばしば打ちよせられる。

出典:『アニマルライフ : 週刊動物の大世界百科』第36号,日本メール・オーダー社

カツオノエボシ

出典:Darieu / iStock. by Getty Images

刺された場合の応急処置

美しい見た目と裏腹に、このカツオノエボシは“猛毒”を持っています。

とくに、浜辺に打ち上げられたカツオノエボシをビニール風船と間違え、うっかり触ったり、踏んでしまいそう……。気泡体から垂れ下がる触手に触れないよう注意が必要です。

毒を持ったクラゲに刺された腕

※イメージです
出典:borchee / iStock. by Getty Images

クラゲやイソギンチャクなど腔腸動物のからだには、多数の刺胞という微細な装置がかならずある。カツオノエボシの毒も、おもにその触手の上の刺胞のなかにふくまれていて、触手にふれると刺胞から刺針と糸が発射され、そのなかの毒液が注射されるのである。カツオノエボシの毒はとくに強く、毒ヘビのコブラのものの4分の3ぐらいともいわれるが、刺された人の体質によっても毒の影響のていどはだいぶことなる。

出典:『アニマルライフ : 週刊動物の大世界百科』第36号,日本メール・オーダー社

刺されると炎症や痛みを引き起こし、ミミズ腫れとなり、数週間から長く数ヶ月の痛みや跡が残るといわれます。

もし、カツオノエボシに刺されてしまった時の応急処置や注意点は次の情報をご参考ください。(沖縄県警の呼びかけより)

(ウンバチイソギンチャク・フサウンバチイソギンチャク・カツオノエボシ共通)
海水で触手を洗い流し、氷や冷水で冷やす。

酢は絶対に使わないで下さい! 酢により刺胞の発射が促進される場合があります。

出典:カツオノエボシ | 沖縄県警察

クラゲに刺された際に効果があるといわれる処置「酢をかける行為」は、酢によって化学的に刺胞を刺激してしまい逆効果に。患部に付着した触手に物理的な刺激を与えないよう、海水を使ってこすらずに患部を洗い、治療を受けてください。

出典:CatMiche / iStock. by Getty Images

また、クラゲ全般についても、打ち上げられた状態でカラカラに乾燥し、死んだ個体であっても、毒が残っていることがあるので注意が必要です。

おまけ カツオノエボシの天敵アオミノウミウシがかっこよすぎ

猛毒カツオノエボシを捕食するウミウシが存在します。ブルードラゴンと呼ばれるGlaucus atlanticus(アオミノウミウシ)について⇒「ブルードラゴンの異名を持つアオミノウミウシが色々ヤバイ」

アオミノウミウシ

出典:PIXTA

神秘的なかっこよさですね。

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