2枚の写真に秘められたメッセージ
出典:facebook.com
この写真、一見すると「赤ちゃんを授かった幸せそうな女性たち」に見えますね。
しかし、この虹色のドレスをまとった女性たちの写真には、ある心のこもったメッセージが隠されているのです。
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2枚目の写真をご覧ください。
この写真では、上の虹色のドレスの女性たちが、今度は自分が出産した赤ちゃんたちに虹色の服を着せています。
実はこれは、「悲しい経験をした女性たちの痛みをやわらげたい」という目的で撮られたものなのです。
「嵐のあとに虹がかかる」
これはアメリカ人のブロガーであるチャスティ・ボートマンさんが、出産や育児に関する自身のfacebookページに投稿したもの。
1枚目の幸せそうな妊娠中の女性たちは、実は過去に悲しい経験をしています。
彼女たちは、流産や死産、新生児期の子どもを失うなど身を切られるような苦しみを乗り越えた女性たちなのです。
チャスティさんは「同じような経験をした女性たちどうしで痛みを共有し、励ましあいたかった。」と話します。
何故なら、「赤ちゃんを失った経験について語り合うことは日常生活でほとんどないし、その行き場のない悲しみを抱えてひとりぼっちで孤独になりやすいものだから・・・。」だそうです。
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▲テキサス州にお住まいのチャスティ・ボートマンさん
チャスティさんは語ります。
「嵐のあとにはきれいで輝かしい虹がかかるでしょう?辛いことは続かないんだ、物事はどんどん良くなっていくんだ、っていう希望をくれるよね。嵐を乗り越えたからこそ、虹の素晴らしさがより心に響くのよね。」
2枚目の写真の赤ちゃんたちは、辛いお別れを乗り越えた後のお母さんたちの虹なのです。
この投稿のなかで、この赤ちゃんたちは「レインボー・ベイビー」と呼ばれています。
出典:facebook.com
チャスティさんのこの写真投稿や育児ブログの目的は、出産や育児経験をしている母親たちが互いに励まし合い、孤独にならないようにサポートしあうこと。
この投稿はたくさんの女性たちの共感を呼び、数日で128,000回以上シェアされ、コメント欄は自分のレインボー・ベイビーの経験を語る人で埋め尽くされています。
チャスティさんはこの状況を大変嬉しく思っているそうです。
「女性どうしがお互いに助け合うことで、素晴らしい結果がもたらされると思うわ。この投稿がその証になっていると思う。」
起こった出来事が悲しければ悲しいほど、なかなか人に話せないものです。
そして口にできずに心にしまいこむことにより、心の奥底で深い傷として残ってしまうことも・・・。
同じ苦しみを味わった者どうしが経験を打ち明けられる場がもてたら、誰かがその傷にあたたかい光をあててあげられたら、それが虹となって前に進む手助けになるのかもしれません。