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障がい者を守る メキシコの『新しいナンバープレート』が素敵

約600万人の障がい者が暮らすメキシコ。その障がい者の方が暮らしやすい世界を実現するため、ITの力を存分に生かした素敵なアイディアをご紹介します。メキシコ南部の都市モレリア市が実行しました。(世界的な広告祭カンヌライオンズにもエントリーされた作品プロジェクトです)

メキシコのモレリア市 Handy park

写真:PIXTA

健常者が「駐車スペース」を利用

メキシコには、障がい者に配慮したバリアフリーが満足に整備されていません。

メキシコのバリアフリー Handy park

出典:vimeo

中でも、身障者用に設置された数少ない整備の一つであるはずの「駐車スペース」に問題がありました。身障者用の駐車スペースが、健常者によって躊躇なく利用されてしまう現状です。

ITの力で新たな駐車スペースを開発

この現状に対してモレリア市は、従来の「障がい者用のスペース」に変わる新たな駐車スペースを開発します。名付けて「Handy Park」

Handy Park

出典:vimeo

この「Handy Park」は、接近センサーを搭載し、車との距離感に応じてカメラが作動。ナンバープレートをスキャンし、読み込みます。

Handy Park2

出典:vimeo

センサー

出典:vimeo

例えば、ナンバープレートに障がい者マークがついていれば、スクリーンは「Welcome」の文字を表示。逆に、障がい者マークのない悪質なドライバーがストップした場合は、スクリーンが警告を発します。

「60秒以内にここを出て、他のスペースを見つけてください」

警告のメッセージ

出典:vimeo

それでも移動しない場合は、Wi-Fiを経由してモレリア市都市交通局に通報。なんと装置から自動で違反チケットが発行されます。

違反チケット

出典:vimeo

「Handy Park」の利便性の高さは、メディアの反響も大きく、SNSでも拡散され続けています。そして驚くべきは、意見の91%がポジティブな内容であること。

アイデアが多くのメディアに取り上げられた様子

出典:vimeo

SNS

出典:vimeo

「Handy Park」はショッピングモールを始め大学など多くの公共スペースに設置。メキシコでは今「Handy Park」が各所で設置されつつあるようです。

様々な場で活用されている様子

出典:vimeo

この新たな駐車スペース「Handy Park」の登場により、障がい者の方も積極的にマーク付の専用ナンバープレートを取得するようになったそう。

健常者が考えるよりも、障がい者にとって障がい者用駐車スペースは重要。狭い駐車場では車いすを下ろすことが難しい上、わずか数センチの段差も乗り越えられません。

ただ、問題意識を訴えるだけでなく、ナンバープレートの概念を新たにし、具体的なシステムの実装までやってしまった、素敵な取り組みでした。

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