名言?迷言?高田純次さんのありがたいお言葉の数々

高田純次さん名言を深読みしてみよう!

高田純次さんは数多くの「名言」を世に送り出していますが、本人もおっしゃっているように、その内容はかなり適当です。真面目な文化人やアスリートが発した「名言」とは一線を画す、異色の「迷言」とも言えるかもしれません。

しかし、その言葉に笑ってしまったり、程よく脱力出来たり、自分にとって有益な言葉となる人が多いのも事実ですよね。だからこそ世の中の多くの人は、高田純次さんの言葉に耳を傾けているのです。本当の意味で「ありがたい言葉」なのかもしれませんね。

今回の記事では、そんな高田純次さんの「名言」を勝手に深読みしてみます。

「オレは100メートル9秒で走れるよ、バイクで」

陸上の100メートル走の選手たちは、日々極限まで自分の脚力を鍛え上げ、速く走るために必要な肉体を造り込み、本番で最高のパフォーマンスを発揮できるよう体調と精神の管理を行います。

並大抵の努力では、トップアスリートになることはできません。そもそも日本人の体では短距離走に有利な黒人選手を超えることは至難の業でしょう。

しかし、バイクに乗ればどうでしょうか?100メートルを9秒で走るのに大した苦労はいりませんよね。

そもそも一般人が100メートルを9秒で走れたからと言って、ほとんど役に立ちません。バイクに乗れる方がよっぽど私生活において有益なことです。

「一見すると凄いことでも、自分にとってあまり役に立たないことは、できてもしょうがない。他のことを努力する方が良い」「あまりこだわりすぎるよりも、文明の利器で代用できることなら活用した方が良い」という意味が込められていそうで、いないのかもしれません。

「パリは寒いときに行くと良いよ。オレは行ったことないけど」

「パリに寒いときに行くと良い」とだけ言われると、大抵の人は「ああ、この人はパリに行ったことがあって、寒い時期のパリはきっと素敵な景色なんだろうなあ」と思ってしまいますよね。

しかし、「パリは寒いときに行くと良い」という言葉だけなら、誰だって発言することができます。たとえ自分がパリに行ったことがなくても、嘘をついていることにもなりません。

この名言には「人は嘘をつかなくても相手を騙すことができる。もっともらしい言葉に迷わされずに本質を見極めなければならない」というメッセージが隠れているようで、隠れていないのかもしれません。

「青年実業家はかっこいいけど、中年実業家はそうでもない」

青年と中年という言葉の線引きは、かなり曖昧ですよね。厚生労働省では青年を15歳~24歳、中年を45歳~64歳、と定義しているようですが、実際には見た目や精神の若々しさで使い分けられることの方が多いものです。

しかし、そんな曖昧な言葉なのに、なぜこれほどまでに言葉の印象が違うのか、不思議ですよね。

たとえば食品の「酸化防止剤」には「ビタミンC」や「ビタミンE」が使われることが多いので、「ビタミンC配合」という表記が、じつは「酸化防止剤を使っています」という意味であることもあります。しかし、「ビタミンC配合」の方が、なんだか体に良さそうで好印象を持つ人は多いでしょう。

高田さんのこの言葉は、「大きく差があるような言葉でも、じっさいはそこまで大した差がない言葉も多い」という、セールスや営業トークに弱い消費者に向けたメッセージなのかと思いきや、おそらく違うでしょう。

「木を見ず、森も見ず」

「木を見て、森を見ず」と言う言葉は、物事の一部分のみを注目して全体像を把握できていないことを意味することわざですよね。これはもちろん、非常に大きな教訓となる言葉です。

しかし高田純次さんの場合は、そもそも見ないのです。木も見ないし、森も見ないのです。

たとえば、それまで興味のなかったタレントが不祥事を起こした途端に、したり顔で論じはじめる人も多いものです。しかし、テレビの前の一般人がタレントの不祥事を論じたところで、社会に大した影響はありませんよね。ただの憂さ晴らしにしかなりませんし、あまりほめられたものではありません。

この高田さんの言葉は、「大した興味はない、自分にも関係ないことを中途半端にかじるくらいなら、最初から無関心の方が良い」という意味がありそうで、実際は高田さんが他人に興味がないだけでしょう。

まとめ

以上、高田純次さんが発した名言をいくつか紹介しましたが、いかがでしょうか?意味がありそうで、大した意味のない言葉ばかりですよね。

しかし、なぜそのような言葉が人の心をつかむのでしょうか?

その理由はおそらく、高田純次という人間に対してある種の「憧れ」を抱いている人が多いからでしょう。

日本は時間や礼節を重んじる社会ですよね。悪いことではないのですが、そのせいで「マイペースに生きたい」という誰もが抱く当たり前の願望を実現しにくい世の中となっています。「マイペースな生き方」を実現させるためには、ある程度のお金や地位が必要ですし、心の強さも不可欠です。

それを実際に体現している高田純次さんだからこそ、その生き方に憧れ、一言一句に感銘する人が多いのかもしれませんね。