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「タクシーが汚れる!」 軽い気持ちで盲導犬を乗車拒否したタクシー会社が営業停止に

身体障害者補助犬をご存知でしょうか? 「身体障害者補助犬」とは、その名の通り身体に障碍がある人をサポートする犬です。実は、視覚障害者を誘導することで有名な盲導犬も「身体障害者補助犬」の一種類に分類されます。その他にも、聴覚障害者をサポートする聴導犬や手足が不自由な人をサポートする介助犬などがあります。

介助犬のイラスト

イラスト:PIXTA

身体障害者補助犬は、障害者にとってパートナーであり体の一部

身体障害者介助犬は「身体障害者補助犬法」の名称でペットとは全く異なる法律で扱われる存在。しかし、世間では「ペット」と「介助犬」の区別がつかないことも。この認識の差が大きなトラブルになったケースもあります。

2016年5月24日、国土交通省北陸信越運輸局はタクシー会社『金城三和交通』に対してタクシー4台を14日間使用停止にする行政処分を行いました。タクシー会社は14日間に渡りタクシー4台が使えなくなり、経営上の大きなダメージを受けたのです。

この重い処分が下されたのは、2016年3月3日に金沢市内で運転手が盲導犬を連れた視覚障害のある男性に対し「タクシーが汚れる」として乗車拒否したため(他の不備等も同時に指摘)。

運転手が乗車拒否したのは以前に盲導犬を乗せたら座席を汚されたので拒否したためと述べていますが、身体障害者補助犬の乗車を拒むこと自体が道路運輸法違反でした。

ニュースに対する反応

トラブルに巻き込まれる可能性はあるのか?

今回はタクシー運転手の問題でしたが、私たちもトラブルの加害者となる可能性はあるのでしょうか?

2002年10月1日に施工された「身体障害者補助犬法」では、スーパーマーケット、デパート、ホテル、レストランなどでも身体障害者補助犬の同伴を認めないことは違法となっています。しかし、この法律が施行されて約16年たった今でも盲導犬使用者の大半が盲導犬の受け入れ拒否をされた経験があり、ほとんどが泣き寝入りという現状があります。

では、なぜ拒否するのでしょうか?

悪意や差別意識からではなく、「他のお客様に悪いのでは…」「汚れたらどうしよう」と素朴な疑問からつい断ってしまうことも多いようです。

介助犬

写真:PIXTA

知らぬ存ぜぬの一点張りでは通用しないケースがあります。そのため、大事なことは障害者補助犬について、しっかり知ること。そして、その特別な犬たちは身体障害者にとってかけがえのない「体の一部である」ということを気づかなければなりません。

2020年には東京オリンピック・パラリンピックで盲導犬を連れた視覚障害者の外国人もたくさん日本にいらっしゃいます。その時、不快な思いをさせないように、今から考えておきたいものですね。

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