私たちにとって身近な存在≪重曹≫
重曹は私たちの身近なものに使われています。
料理では膨張剤として重曹が使用され、最近では掃除をする際にも重曹が使われるなど幅広い分野でつかわれているのです。
重曹(炭酸水素ナトリウム)という成分は、血液や唾液などに私たちの体の中にも存在している成分です。
今回は重曹の便利な活用方法について紹介していきます。
≪重曹≫の特性と注意点
便利で幅広く使える重曹ですが、重曹と相性が良くない物質も存在します。
また使用する上での注意点をまとめました。
重曹と相性が良くない物質
・アルミ製品
・畳や木製の製品
・油汚れ
・水あか
・トイレ掃除(アンモニア性の臭いには効果なし)
使用上の注意点
・他の掃除用品と混ぜない
・敏感肌やアトピー持ちの方など重曹を直接肌につけない
・重曹の粒が研磨剤になるので傷などがつく可能性
≪重曹≫の活躍する場面5選
≪重曹≫幅広く料理する場面で活躍
重曹は料理の場面では、膨張剤(ふくらし粉)としての役割を果たします。
蒸しパンやまんじゅうなどの和菓子を作るときに役に立ちます。
また、野菜の下ごしらえをする場面でも活用できます。
野菜のあく抜きはもちろんのこと、小さじ1杯の重曹を混ぜた水で野菜を洗うのもいいでしょう。
重曹の弱アルカリ性の性質が、農薬などの汚れを落としやすくしてくれますよ。
野菜の下茹でなどの際にも、小さじ1杯の重曹を混ぜて茹でてあげると野菜の色が鮮やかに仕上がります。
ただ、長時間重曹の入った水につけて置くと栄養素が逃げてしまう可能性がありますので注意しましょう。
茹で時間も通常よりも短めに設定するのがいいですね。
(目安時間 野菜を洗う際の付け置き時間 葉野菜30秒 果物1分程)
バスタイムにも≪重曹≫が使える
重曹は入浴剤の成分としても使用されています。
入浴剤を入れた時に「しゅわしゅわ」するのは重曹が入っているからです。
自宅でも重曹をひとつかみとお好みのアロマを入れるだけで、入浴剤代わりとして使用することができます。
肌のタイプによっても重曹との相性が異なりますので、敏感肌やアトピー持ちの方は、重曹の量は少なめにして調整してください。
重曹を使用した入浴剤なので、浴槽も汚れにくいのが嬉しいですね。
部屋の中の困った臭いにも≪重曹≫
重曹には臭いを取ってくれる効果が期待できます。
夏場は蒸し暑く、ごみ箱の臭いが気になる時期です。
そんな時に、ゴミ箱に重曹の粉を振りまいてあげるだけで、気になる臭いを押さえてくれます。
また、冷蔵庫の気になる臭いには重曹を小さな容器に入れて消臭剤の代わりに活用いただけます。
靴の気になる臭いも、使い古したストッキングなどに重曹を入れて1日置くと気になる臭いが落ち着きますよ。
食器や調理器具のメンテナンスに≪重曹≫
フライパンや鍋の焦げ付き経験したことはありませんか?
たわしでこすっても、なかなか落ちてくれませんよね。
そんな時には、焦げ付いたフライパンに水と重曹を入れて沸騰させます。
加熱された重曹から炭酸ガスが発生し、焦げついた部分がつるんと浮いてきます。
またカップなどについた汚れやシミなども、重曹を使うことで簡単に綺麗にすることも◎
シルバー製のスプーンやフォークなどのくすみも、重曹いりの水に数時間つけておくことで輝きをとりもどし綺麗にすることができるので、普段の食器や調理道具のメンテナンスにお役立ててみましょう。
≪重曹≫で全身メンテナンス
重曹はデンタルケアにも使える成分として注目を浴びています。
ペットボトルの容器に小さじ1杯の重曹を混ぜるとオリジナルのマウスウォッシュを作ることが可能です。
洗顔フォームや歯磨き粉に少量の重曹を混ぜて使用する方法もあり、スクラブのような役割を果たしてくれます。
しかし、重曹の粒で歯の表面を傷つけてしまう恐れもありますので注意しましょう。
肌に使用するものや口の中に入れる場合は、食用重曹を選ぶようにするといいかもしれません。
≪重曹≫の特性を活かして使おう
今回は重曹の便利な使用方法について紹介しました。
万能な重曹にも得意・不向きがあります。
汚れの種類によっては重曹では落とせない成分もあります。
重曹の得意分野で、生活の中で活用してみてはいかがでしょうか?
重曹には薬用・食用・掃除用の3種類があるので用途に合わせて使い分けを忘れずにおこなってくださいね。