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クーパー靱帯とは?どこにあるの?
クーパー靭帯とは、バストの上部分にあるコラーゲンで出来た靭帯です。
靭帯とはコラーゲン繊維でできた束で、骨と骨や軟骨とその他組織を結び付けたりなどしています。
クーパー靭帯はバストの乳腺や脂肪などとつながっており、上からバストを持ち上げて支えてくれる役割を持っているのです。
クーパー靱帯は、バストを支える靱帯のこと
クーパー靭帯についてもっと詳しくみていきましょう。クーパー靭帯は、バストの中でも比較的上部にある組織です。
バストの中の脂肪や乳腺と皮膚を結び付けており、バストを重力に逆らって持ち上げる役割を持っています。
バストは9割が脂肪、残り1割が乳腺で出来ています。脂肪は柔らかいため、それだけでは重力によって下に流れていってしまいます。
それをクーパー靭帯が皮膚の下でワイヤーのように持ち上げてくれることで、バストの形はキープされているのです。
きれいなバストを作る為に欠かせない靱帯
バストは脂肪、乳腺、クーパー靭帯で成り立っています。そして大胸筋や小胸筋といった筋肉、デコルテからバストにかけての皮膚ともつながっています。
胸筋はバストを支えるサポートをしてくれていますが、バスト自体には筋肉はありません。筋肉の代わりにバストを上へと持ち上げているのがクーパー靭帯です。
クーパー靭帯がなければ、バストはおわんのような丸みのある形を維持することはできないのです。
クーパー靭帯はバストの形をキープするだけでなく、垂れるのも防止しています。
バストの脂肪が重力に逆らって垂れずに上向きの形をしているのはクーパー靭帯のおかげです。
クーパー靭帯は美しいバストラインにとって欠かせない組織なのです。
クーパー靭帯が切れるとバストが下垂して垂れ乳に!
バストの吊り上げる役割を持つクーパー靭帯が切れるとどうなるのでしょうか?
クーパー靭帯が切れてしまうと、バストを上から吊り上げる力が足りなくなります。すると脂肪が重力に逆らうことはできなくなり、どんどんと下に垂れて行ってしまうのです。
クーパー靭帯が切れはじめると、バストのハリがなくなり、バストの上部分から脂肪が流れていきます。
バストの上部分のボリュームがなくなり、いわゆる「そげ胸」になります。
その後、バストの下のバージスラインもはっきりしなくなり、バストトップが下向きになっていきます。そしてバスト全体が垂れてしまうのです。
一度切れると戻らない?クーパー靭帯が切れたり伸びる原因
クーパー靭帯はどうして切れてしまうのでしょうか?クーパー靭帯が切れたり伸びてしまう原因についてみていきましょう。
クーパー靭帯は一度切れると戻らない
クーパー靭帯は多少の弾力性はありますが、あまり伸び縮みすることはできません。
そのためあまりにクーパー靭帯に負荷がかかると、切れてしまったり、伸びきってしまって元に戻ることはできなくなるのです。
さらにクーパー靭帯は一度切れたり伸びたりすると、元に戻ることはできません。一度クーパー靭帯が傷ついてしまえば、バストを上向きに戻すことは難しくなってしまうのです。
スポーツをするとクーパー靭帯が切れるとは本当?
激しいスポーツはクーパー靭帯が切れる原因となります。体を動かすこと自体が悪いのではありません。
スポーツで体を動かした時、そのままの状態ではバストが上下左右に大きく揺れてしまいます。このバストの揺れが、クーパー靭帯が切れる原因です。
例えばジョギングをした時、ノーブラやブラトップなどバストを固定できない状態では、バストは大きく揺れます。
バストが大きく揺れることで、クーパー靭帯に負荷がかかり、切れてしまったり伸びてしまうのです。
筋トレをするとクーパー靭帯は切れてしまう?
筋トレ自体でクーパー靭帯が切れることはありません。ただしバストをしっかり固定しないまま筋トレをしてバストを大きく揺らしたり、重みをかけたりしてしまうことでクーパー靭帯が切れることもあります。
大胸筋、小胸筋はバストを支えるサポートをしてくれる筋肉です。しっかりとバストを固定して大胸筋や小胸筋を鍛えれば、クーパー靭帯がバストを支えるのを助けてくれます。
スポーツ以外でもバストの揺れなどでクーパー靭帯は伸びてしまう
クーパー靭帯が伸びたり切れたりする原因はスポーツだけではありません。バストが揺れたり、重力の負荷がかかればかかるほど、クーパー靭帯はダメージを受けます。
一番影響があるのがノーブラで普段過ごすことです。ブラジャーはバストを支えてくれるため、クーパー靭帯をサポートしてくれます。しかしノーブラで過ごしていると、バストにいつも重力がかかるため、クーパー靭帯は伸びやすくなってしまうのです。
寝る時に締めつけられるのが嫌だからだと、ブラジャーをしないのもクーパー靭帯にとっては負担です。仰向けに寝ている時、バストは上下左右に流れてしまいます。
横向きに寝ている時は、主に下に向けて脂肪は流れます。また寝返りを打つたびに、バストは大きく揺れて、クーパー靭帯に負担がかかっているのです。
加齢の影響も
クーパー靭帯は、コラーゲンというたんぱく質の一種で出来ています。コラーゲンは肌を支える役割も持っていますが、年齢を重ねていくうちに弾力を失い、衰えて行ってしまいます。
クーパー靭帯も同じように、加齢の影響で弾力を失い、切れたり伸びたりしてしまうのです。
加齢の影響をすべてなくすことはできません。しかしバストの揺れを防ぐなどしてなるべくダメージを少なくすることはできます。
クーパー靭帯を守ることで、若々しく丸みのある美しいバストを保つことができるのです。
胸の形や大きさに影響大!クーパー靭帯を守る方法
クーパー靭帯を守ることは、美しいバストラインを保つためにとても大切なことです。
クーパー靭帯になるべく負担をかけず、守るためにはどんな点に気を付けたらよいのでしょうか?
クーパー靭帯の損傷予防にはバストの揺れ対策が効果的
クーパー靭帯を守るには、バストの揺れを防ぐことがとても大切です。
バストをなるべく大きく揺らさないよう、毎日ブラジャーを付けてバストを支える、運動する時はバストを揺らさない専用の下着を付けるなどしてクーパー靭帯を守りましょう。
揺れ対策①自分に合ったブラジャーでクーパー靭帯を守る
バストを揺らさずクーパー靭帯を守るなら、まずは自分のバストに合ったブラジャーを毎日つけるようにしましょう。
ここで大切なのは「自分のバストに合ったブラ」を選ぶこと。ゆるすぎるブラでは胸の重みを支えてクーパー靭帯を守ることはできませんし、きつすぎるブラでは血流を阻害してバストの成長を妨げてしまいます。
自分のバストサイズをきちんとはかり、サイズの合ったものを選んでください。自分に合ったブラの選びかたはこちらからチェックできます。
サイズが合ったブラであっても、付け方が間違っていてはやはりクーパー靭帯に負担がかかります。
特に注意したいのが肩紐です。肩紐がゆるいままだと、バストの重みをブラが支えることができず、クーパー靭帯が伸びやすくなります。
ブラジャーの正しい付け方はこちらの記事を参考にしてみてください。
揺れ対策②胸が揺れないスポブラでクーパー靭帯を守る
体を動かすことは美容や健康にはとてもよいことです。しかしジョギングやテニスなど体を大きく動かすときにはバストも大きく揺れてしまい、クーパー靭帯に負担がかかってしまいます。
それを防ぐために、スポーツをする時は胸の揺れをしっかりと防ぐスポーツ用のブラジャーを付けましょう。
スポーツ用、ランニング用のブラジャーはバストを揺らさないことを目的として作られています。
また汗をかくことを想定して速乾性のある素材で作られていたり、クロスバックで肩甲骨の動きを妨げないようにデザインされているのもうれしいポイントです。
ワコール CW-X(シーダブリューエックス)
独自の5方向サポートでバストをしっかりと支えてくれるスポーツ用ブラジャーです。
ワコールのスポーツ用ブラはスポーツそれぞれのバストの動きを研究しており、動きに合わせてテーピング理論を用いてサポートラインを配置。
それぞれのスポーツに合わせてバストをしっかり押さえてくれるので、目的別で選べるのもうれしい。
アンダーアーマー アクティブブラプリント
トレーニングウェアとして人気のアンダーアーマーのスポーツ用ブラジャー。
伸縮性が高い素材でできており、スポーツ中のバストの揺れを4方向からしっかりと防いでくれます。
揺れ対策③ナイトブラで就寝中もクーパー靭帯を守る
クーパー靭帯を守るには、寝ている時間も大切です。
ノーブラで横になれば脂肪の重みでクーパー靭帯に負担がかかり続けますし、寝返りするたび大きくバストは揺れて、クーパー靭帯が切れる可能性もあります。
それを守るために大切なのがナイトブラ。ナイトブラでしっかりとバストを固定しておくことで、クーパー靭帯を守ることができます。昼間用のブラは寝ている姿勢を想定して作られてはいないため、ナイトブラを使うことがおすすめです。
「ナイトブラの設計上、胸に負担が少ないという特徴があります。
胸をきれいに魅せるためのホックが無く、締め付け感がすくなくリラックスした状態で過ごすことができるというのがナイトブラの最大のメリットです。胸を優しく支えてくれるだけでなく、ほどよい圧力で胸の形をキープしてくれます。」
LUNAナチュラルナイトアップブラ
滑り止めシートやダブルパワーネットの力でバストのオメガラインを小さく整えてくれるナイトブラです。
ハンモックのような独自構造で、寝返りしてもバストをしっかりとキープしてくれます。
クーパー靭帯を守ってハリのあるバストを保つ方法
クーパー靭帯をしっかりと元気に保つにはどうしたらいいのでしょうか?
クーパー靭帯をより元気に守り、ハリのあるバストを保つために効果的な方法について紹介します。
クーパー靭帯にも◎!バストストレッチをする
クーパー靭帯はまっすぐ立った正しい姿勢でもバストを上に持ち上げるために働いています。
猫背になり、前かがみになるとよりバストの重みがクーパー靭帯にかかり、負担が大きくなってしまうのです。それを防ぐためにも背筋を伸ばすストレッチをするとよいでしょう。
簡単にできるバストアップストレッチのやり方はこちらの記事を参考にしてみてください。
バストに効果的な栄養素をとる
クーパー靭帯を守るには、栄養バランスの取れた食生活を心がけることも大切です。栄養バランスの片寄った食事ではバストを成長させ、ハリを維持するための栄養が足らず、バストがよりしぼんでしまいます。バランスの取れた食事でバストラインをキープしましょう。
また女性ホルモンの分泌バランスが崩れると、乳腺が少なくなり脂肪が多いバストになります。するとバストがやわらかく、流れやすい状態になり、よりクーパー靭帯に負担がかかります。
女性ホルモンに似た働きをする「イソフラボン」をとることで、バストの状態を保ちましょう。
イソフラボンは大豆やザクロに含まれています。豆腐や納豆などの大豆製品を食べたり、豆乳を飲むなどして上手に取り入れてみてください。
優しくバストマッサージをする
血流を良くしてバストの成長を促す効果があるバストマッサージですが、強すぎる力でマッサージするのは逆効果です。
強すぎるマッサージでバストを揺らしたり、大きく動かしてしまうことで、クーパー靭帯が切れたり伸びたりしてしまうことがあるからです。
バストマッサージをする時は正しい手順で、優しい力加減で行うことが大切です。また手の滑りをよくするため、バストクリームを使うのもおすすめです。
正しいバストマッサージはこちらからチェックしてみてください。
お風呂で出来るバストマッサージはこちらから確認できます。
うつぶせで寝ないように注意
うつぶせに寝ることが多い方も要注意です。うつぶせの状態では、自分の体重でバストを押しつぶしてしまいます。
するとよりクーパー靭帯に負担がかかるだけでなく、バストの形も崩れてしまうのです。
寝る時はナイトブラを見に着けて、うつぶせ以外の体勢で寝るようにしてください。
クーパー靭帯を守って若々しいバストをキープしよう!
クーパー靭帯は美しいバストラインを保つためには欠かせない、とても大切なものです。
一度切れたり伸びたりしてしまえば戻すことはできませんから、日ごろから注意しておくことが重要となります。クーパー靭帯を守って、美しく丸みのあるバストをキープしてくださいね。