ネイルストーンの種類
おしゃれなネイルアートに欠かすことができないネイルストーン。最近では自宅でセルフネイルをする女性も多くなっていることから急激に需要が増えていると言われています。ネイルストーンは、専門店やネットなどを通じて豊富なカラーや形を選ぶことができ、ネイルアートの表現の幅を広げてくれます。
リーズナブルな値段で購入できるアクリルストーンからガラス細工の最高峰と言われるスワロフスキーまで、さまざまなストーンは単品使いだけでなく組み合わせることによって無限のデザインを作り出すことができます。そんなネイルストーンの種類について説明します。
スワロフスキー
スワロフスキーは、ヨーロッパを代表するオーストリアのガラスメーカーです。透明に輝くクリスタルグラスなどのほか、最近では独自の製法やカッティング技術を使ってラインストーンやビーズにも人気が集まっています。
ガラスでありながら宝石のような虹色の輝きをもつスワロフスキーストーンは、サイズバリエーションも多いため、爪の中心にダイヤのようにあしらうだけでなく、大小を織り交ぜて配置することでよりラグジュアリーな雰囲気を醸し出すことができます。
アクリル
プラスチックを原料としているアクリルストーンは、透明度が高い美しさがあるのにリーズナブルに手に入ることから人気があります。高品質のプラスチックを使用しているため、透き通った優しい輝きを放ち、見る者の目を魅了します。
鮮やかなカラーバリエーションが豊富であることから、好みやファッションに合わせて選ぶことができます。安価で品揃えもいいことからまとめ買いする方も少なくありません。
パールストーン
パールストーンはその名のとおり、本物の真珠に似せてつくられたネイルストーンです。サイズが大きいものを目立つように配置したり、小粒のものを添え物として配置したりする楽しみがあります。
パールストーンにはカラーバリエーションも多く、立体感のある可愛い半球体が女性の心をときめかせます。ゴールドと合わせてブローチのようなストーンアクセサリーをつくれば、エレガントなネイルアートも簡単につくることができます。
ブリオン
ブリオンは、メタリックに輝くゴールドやシルバーが定番の小粒の球体ストーンです。星の粒のようにキラキラと輝くことから、存在感のあるストーンを引き立てるスパイスとして用いられることが多いものです。
パールタイプや鮮やかなカラータイプのものもありますが、小粒なのでアートネイルをデザインする際の枠としてよく使われます。小さいので単独でジェルで固めるのにはちょっとしたコツが必要となり、期待した配置通りにならないこともあるので注意が必要です。
ストーンを乗せるやり方
ネイルアートは、小さくて狭い爪をキャンバスに見立てて思い思いにデザインするものであり、緻密で慎重な作業を必要とするものです。ネイルストーンは配置の仕方ひとつでニュアンスやデザインが変わるので、幾通りにでも楽しむことができるものと言えるでしょう。
繊細なデザインとなるため事前にイラストでおおよその組み合わせや配置を描いておくと作業をスムーズにすすめることができ、途中で硬化が進むということもありません。そこで、基本的なネイルストーンの乗せ方について説明します。
ストーンはピンセットでつまんだりウッドスティックの先にジェルやトップコートをつけたりして取る
ネイルストーンは大小さまざまなサイズのものがありますが、爪の上に配置する小さなものなので、扱いにはピンセットやウッドスティック、つまようじなどが必要となります。基本的には、ベースコートを塗布した後にカラーポリッシュを2度塗りし、トップコートを塗布して乾かないうちにストーンを乗せることになります。
ピンセットは直接ストーンを掴むことができるアイテムですが、ウッドスティックやつまようじは先端に少量トップコートを付けてからストーンを取り上げるようにするとうまくいきます。
ストーンを乗せる位置は調整して一番しっくりくる場所に置く
ネイルストーンは配置の仕方によって全く異なるイメージになってしまうことから、事前に入念にプランを立てておくことが必要となります。簡単なイラストでも構わないので、あらかじめストーンの配置や色の使い方をイラストなどに描いておくと作業もはかどるでしょう。
イラスト通りに配置しても中央が盛り上がって両サイドに低くカーブしている実際の爪で試すと、しっくりこないこともあります。爪のうえにおいて最もバランスのいい位置に調整するようにしましょう。
場所を決めたらトップコートを塗ったりジェルで硬化したりして完成
プラン通りに爪のうえに配置しても実際は色合いや配置のニュアンスが異なることもあります。最終的に硬化するまでは、配置の修正は可能なので納得のいく配置となるように並び替えなどを行うようにしましょう。
ストーンの場所が最終的に決定した段階でトップコートを塗ったり、ジェルで硬化したりすることでネイルアートが完成します。固まってしまってからでは修正ができないのでその前の段階で納得できる配置に直しておきましょう。また、ボリュームのあるストーンは取れやすいことも理解しておくことも大切です。
ジェルの場合にはジェルで埋め込むと取れにくい
サイズの大きなストーンに限らず、小粒のストーンを複数配置するネイルアートでは、完成した後に一部が剥がれ落ちてしまうこともあります。ジェルネイルの場合はジェルによって埋め込みができるためネイルストーンを固定しやすくなります。
ジェルの量が多すぎると爪に厚みがでて見た目にもごつく重たいイメージを与えてしまいます。ジェルで埋め込む際にも使用するジェルの量が多くなり過ぎないように注意することも必要です。
定番のネイルストーンのおすすめの配置
ネイルストーンにはさまざまな種類があり、さらにサイズやカラー、透明感などにも違いがあるため、その組み合わせは無限です。爪のどの位置にどのサイズ、カラーのストーンを配置するかによっても、イメージが異なります。
素材や色を生かしながらも目指すテイストに合わせて配置することが大切です。そこで、定番のネイルストーンのおすすめの配置の仕方について紹介しましょう。
縦に並べる
ネイルストーンの配置には、ストーンの1つ1つを宝石のような扱いでバランスよく配置する方法やストーンを材料として1つのアートを作り上げていくように配置する方法などがあります。
ネイルストーンを輝きの異なる宝石と見立てて素材や色、輝きの異なるストーンを配置する際に、あえて縦に並べるという方法もあります。まんべんなくちりばめて配置する方法に比べると、クールでスタイリッシュな印象を与えることができるでしょう。
ホログラムと合わせて花柄を作る
スパンコールのようにキラキラと輝く薄いフィルム素材を使うことで知られているホログラムネイルは、細かい作業いらずで美しいネイルができるだけでなく、派手過ぎないのでオフィスでも活躍するネイルのひとつでしょう。
ホログラムを背景として花のモチーフを作ることでかわいらしさがプラスされます。花の中心に置くストーンの素材や色によってイメージを変えることができます。
ターコイズを使って夏っぽいエスニックネイル
ネイルストーンは色合いや配置の仕方によって季節を表すこともできます。空や海の青をイメージできるターコイズは夏の定番ネイルとしても人気があります。
ターコイズは、南国の太陽や海を思い浮かべることができるとともに、自由やコミュニケーション上手をアピールするものでもあります。ゴールドやシルバーで縁取りして指輪のように配置するのもおしゃれでしょう。
根元部分に乗せていく
爪全体にストーンを配置するとゴージャスでキラキラ感満載となりますが、オフィスで、家庭で、となると躊躇してしまうこともあるでしょう。ド派手なネイルアートはプライベートでは楽しめても普段使いにはなかなか難しいものです。
そんな時におすすめなのが、爪の根元にワンポイントでネイルストーンを配置する方法です。ベースカラーを抑えめにして、クリスタルやカラーストーンを1つ乗せるだけで、上品でおしゃれなイメージを与えることができます。
一度は試してみたいおしゃれなラインストーンの乗せ方
ネイルストーンを使ったネイルにまだ慣れていない初心者の方は、派手過ぎず無難な仕上がりを目指してストーンを乗せるのが一般的でしょう。ベースのネイルカラーを工夫すれば、それほど煌びやかにストーンで飾り立てなくてもきれいに仕上がるものです。
慣れてきたら少し冒険してみるのもいいのではないでしょうか。大ぶりのストーンを目立つように乗せたり、セオリーから離れてランダムにストーンを乗せたりすることでいつもとは全く違うネイルアートを楽しむことができます。そこで、一度は試してみたいおしゃれなラインストーンの乗せ方を紹介します。
大ぶりのストーンを乗せる
ネイルアートではネイルのベースカラーを背景としていかにストーンを配置するか、そのバランスがおしゃれやセンスを左右するものとなります。いつもは派手な大ぶりのストーンは避けているという方でも、長期の休みなどを楽しむときには、思い切って大きなストーンで個性を主張していましょう。
大ぶりのストーンを乗せる際には、他のストーンなどを多用するとごちゃごちゃした印象になります。美しいネイルの色に映えるストーンを存在感ある配置で楽しみましょう。
爪にランダムに配置
ネイルアートは奥が深いので初心者だけでなく、十分慣れている人でも、ネイルストーンの配置にはあれこれ迷いながら緻密にプランを立てるものでしょう。しかし、たまには定石にとらわれることなく自由にランダムに配置してみるのも楽しいのではないでしょうか。
素材や色合い、サイズにだけ配慮して、配置の仕方は直感でランダムに並べてみましょう。少々バランスが悪くなっても新しい発見があるかもしれません。
埋め込みネイル
いつもネイルはお店にお任せという方なら問題はありませんが、セルフネイルで楽しんでいる方にとってはネイルアートのアイデアも徐々に尽きてくるものです。また、利き手でない方の指へのネイルはとても大変で時間がかかるだけでなくバランスが悪くなることもあるでしょう。
ジェルを使った埋め込みネイルであれば、お気に入りのストーンを重ねるように並べていくだけでOK。スペースを考えた配置を気にすることなく楽しめます。爪一杯に敷き詰めたストーンはブローチのような仕上がりになることでしょう。
揺れるストーンを乗せたニュアンスネイル
ラインストーンを使ったネイルアートでは配置するストーンの種類や数が多くなればなるほど剥がれ落ちやすくなるため、トップコートやジェルでしっかりと定着させることが必要です。しっかり固定されていてもちょっとした作業の後でも気になって確認することも多いことでしょう。
その一方で、ネイルにあえて動きを演出することもあります。指を動かす度に静かに揺れるアクセサリーのようなネイルはピアスのように優雅に揺れて注目が集まることは間違いないでしょう。
まとめ
今やおしゃれな女性の必須アイテムとなってネイルアート。全国的に多くのネイル専門店も展開しており、その人気は衰えることがありません。自分の好きなアイテムを揃えて気軽に自宅でセルフネイルできるのもネイルアートの大きな魅力です。
ネイルストーンはストーンの透明感やカラー、素材のもつ独特な質感やサイズによって、ネイルアートを仕上げるのに欠かすことができないアイテムです。ストーンの基本的な乗せ方や定番の配置、また、一度は試してみたいちょっと思い切った配置を知って、自分だけのオリジナルネイルデザインを見つけてみませんか。