お葬式の髪型で守りたいこと
お通夜やお葬式は突然のことであることが多く、準備万端で迎えることは難しいでしょう。
特にお通夜では、準備万端で向かうと逆に失礼な場合もあり服装や髪型のバランスを見極めるのは大変。とはいえ、全くいつも通りの格好で向かうのもいけません。
お葬式は亡くなられた方をお見送りする大切な儀式なので、失礼の内容に十分注意が必要です。
ここではお葬式の際の髪型で最低限守っておきたいポイントをまとめています。
①明るすぎる髪型は暗く染め直す
ブラウン系の自然な髪色の場合は問題ありませんが、あまりにも明るい髪色の場合は暗めに染め直すのがベター。
とはいえ、美容室に行って染め直す時間があるとは限りません。そんな時はセルフでヘアカラーをしたり、ヘアカラースプレーで対応しましょう。
香りがキツいスタイリング剤を使わない
お通夜やお葬式は、亡くなられた方を見送る儀式。
決してあなたがおしゃれをする場所ではありません。服装や髪型に気を使うのはもちろん、香りにも気をつける必要があります。香りが強いシャンプーやコンディショナー、スタイリング剤は控えましょう。
ワックスやオイルは控えめに
おしゃれ的にはOKなウェットヘアやワックスでのスタイリングは、お葬式の際にはあまりおすすめできません。
もちろんボサボサにならない程度にまとまり感を作るためにある程度は必要な場合もあるので、ほどほどの使用を心がけましょう。
基本はシンプルイズベストな髪型を心がける
ここでいうシンプルな髪型は、派手すぎす、動いたときやお辞儀をした際などに邪魔にならないような髪型のことを指しています。
ダウンヘアよりはまとめてしまうのがベター。さらにいうなら、ヘアアイロンで髪を巻くのもなるべく控えたいところ。また、キラキラ感のあるヘアアクセサリーの使用も控えましょう。
【自分でできる】お葬式に合うおすすめヘアアレンジ8選
ここでは、手早く作ることのできるお葬式に合うヘアアレンジをご紹介していきます。
全て自分でも簡単にできるようなものになっているので、いざという時のためにぜひ覚えておきましょう。
①シンプルイズベストなローポニー
お葬式の際におすすめで、自分でもできる簡単なヘアアレンジなら低めの位置で結んだポニーテールなら問題ないといえるでしょう。結ぶ位置は耳より下、と意識すればOKです。
トレンド感を出すために表面の毛を引き出すことは、お葬式の際には控えるのがベター。
毛先はあまり巻かず、顔まわりのおくれ毛もなるべくすっきりさせておくと、よりお葬式の際にふさわしい髪型になります。
②きちんと感のあるシニヨンヘア
ローポニーにするには長すぎるかも…と感じた場合には、低めの位置はそのままに毛先をまるめてヘアピンで止めればOKです。
毛先をねじって結んだ根元に巻き付けたり、テール部分を三つ編みにしてから丸めるときれいで品のあるシニヨンが簡単に作れます。
ローポニーと同様、シニヨン部分はほぐさずにきっちり感を残したまま仕上げるのがおすすめです。
③コームで簡単夜会巻き
お葬式の際、喪服として和装を着用する方も少なくありません。
和装の場合はアップヘアが基本。夜会巻きならすっきり感も品格もあるおすすめの髪型といえます。
自分で夜会巻きを作る際には、市販されている夜会コームを使うと簡単に美しい仕上がりが期待できます。デコレーションのないシンプルな形の夜会コームを1つもておくと、いざという時に安心です。
④低めのななめシニヨンヘア
自分でヘアアレンジをするとき、真後ろでのアレンジ作業が難しいと感じる方は少なくありません。
その場合は、アレンジしやすい左右のどちらかでシニヨンヘアを作るのがおすすめです。左右どちらかに寄せることで鏡でも確認しやすく、ヘアアレンジしやすくなります。
お葬式の際にはなるべくタイトに、表面を崩さず作るようにしましょう。
⑤ハーフアップ
お葬式の際は、華美にならない程度のハーフアップヘアもおすすめです。
ロングヘアだけでなくボブやミディアムヘアの人でも取り入れやすいヘアアレンジのため、1つにまとめるには短すぎるという方におすすめです。毛先を巻くと華やかすぎる印象になるので、なるべくストレートな状態がベター。巻いても毛先のみに抑えておきましょう。また、顔まわりの後れ毛はなしにするか、なるべく少量に。耳はすっきりと出しておくと問題ないでしょう。
⑥くるりんぱローポニー
厳格すぎない雰囲気のお葬式なら、シンプルなローポニーにくるりんぱを加えるのもおすすめです。
くるりんぱを加えたヘアアレンジは、実は崩れにくいヘアアレンジでもあるんです。お手伝いなどでたくさん動く予定があるときはこのような髪型もおすすめといえます。
⑦くるりんぱハーフアップ
髪を1つにまとめるには少々短い気がする、という長さの髪型の場合は、ハーフアップヘアがおすすめだということは先にご紹介しました。
短めの髪の毛を崩れにくくするためには、くるりんぱを組み合わせると崩れる心配の少ないヘアアレンジが簡単に完成します。
⑧ギブソンタック
海外でもフォーマルシーンに合うはヘアアレンジとして定番なのがギブソンタックです。
洋装だけでなく和装にも似合う髪型です。また、毛先を全て入れ込むヘアアレンジなので、毛先にヘアカラーが残っている場合でも安心して取り入れられるでしょう。
おしゃれに必須な髪の毛表面のほぐしは、控えめにするようにしましょう。
お葬式の髪型を作るポイント
お葬式の際に気をつけたい服装や髪型。いつもとは違ったファッションな上に、マナーがしっかり見られる機会になるので大人として問題のないスタイルを覚えておきたいところ。
お葬式という場に恥じない髪型を作るために抑えておきたいポイントを覚えておきましょう。
凝ったアレンジはNG
お葬式の際はシンプルなスタイルが基本。
いつもならおしゃれで取り入れるねじりや編み込みは避けるようにしましょう。必要以上に巻いた髪の毛もNGです。パーマがかかっている場合はなるべく華やかにならないようにまとめるようにしましょう。
まとめる際も、ボリュームを出しすぎたり髪の毛表面をほぐしたりするのは控えましょう。
おしゃれさよりも清潔さを心がけること
ヘアアレンジでかわいらしさやおしゃれさを演出することは悪いことではないのですが、何よりも大切なのは清潔感です。
お葬式という場では様々な人との出会いがあります。どのような人と関わっても恥ずかしくないようなフォーマルスタイルを覚えておくことは、1人の大人としてとても重要なことといえるでしょう。
派手なヘアアクセサリーは使わない
まとめ髪をする際に、いつもならバレッタやクリップなどヘアアクセサリーを活用している方は多いと思います。
しかし、お葬式の際にはそのデザインに注意する必要があります。
キラキラのビジューやゴールドのような華美なデザインはNGと心得ましょう。お葬式の際は、ヘアアクセサリーは使用せずヘアゴムやヘアピンのみを使用するか、もしくはダークな色味やパールの付いたシンプルめのものを選ぶようにしましょう。
キープ力があり崩れにくい髪型を作る
お葬式の際、その立場によっては非常に多忙であることも少なくありません。
そんな時に崩れやすい髪型をしていると、髪の毛が気になって作業がスムーズに行えなかったり、周囲にだらしない印象を与えかねません。お辞儀をする機会も多いお葬式なので、崩れにくく顔まわりはすっきりしている方がおすすめです。
顔まわりの後れ毛は極力残さないようにしたり、ヘアピンで留めておくと安心です。
ワックスやスプレーでしっかりホールドすることで、髪型へのストレスはかなり減らすことができるでしょう。
まとめ
参加する機会が少ないからこそ、いざという時に迷いがちなお葬式のマナー。
今回は髪型に焦点を当ててお葬式のマナーに触れました。
お葬式はおしゃれする場所ではないということを念頭に入れて、すっきりと清潔感あるスタイルを心がけましょう。マナーをわきまえている女性は非常に知的で魅力的に映るもの。ぜひ今回の内容を今後に役立ててくださいね。