マヌカハニーの知っておきたいこと
マヌカハニーとは?
マヌカハニーはフトモモ科の低木ですが、ニュージーランドに自生しているマヌカから取れるハチミツです。マヌカは最大8mの高さになりますが、春から夏にかけては美しい白やピングの花を咲かせるのが特徴です。マヌカという意味には復活や癒やしなどの意味が含まれています。
マヌカハニーは古くから健康に効果的な成分として知られており、マオリ族が医療用として使ってきた歴史があります。マヌカハニーにはビタミンやミネラル、酵素などの成分が多く含まれており、メチルグリオキサールも含まれているのが特徴です。
ハチミツとの違い
マヌカハニーはハチミツの一種ですが、普段食べているハチミツとは種類が異なります。マヌカハニーとハチミツの大きな違いになるのがメチルグリオキサールの含有の有無です。マヌカハニーには含まれていますが、ハチミツには含まれていません。
この違いにより体へ与える効果も随分と変わってきます。マヌカハニーは一般的なハチミツと比較した場合に8倍を超える抗菌活性力を持っているのが特徴です。腸の内に棲息している大腸菌やピロリ菌、サルモネラ菌などの悪玉菌の働きを抑制する働きもあります。
摂取できる年齢
マヌカハニーは子供でも摂取することができます。ただし、未就学時なら最大でも摂取量は5ml以内に留めるようにしましょう。成長に応じて少しずつ摂取できる量は増えていきますが、たくさん摂取すればいいというものではありません。
マヌカハニーは独特な味がするので、味に抵抗がある子供もいます。慣れるまでは摂取量にこだわるのではなく、摂取できることにこだわることが大事です。少しずつ摂取量を増やしていきましょう。
甘味料としてのマヌカハニー
今でこそ砂糖は生活に欠かせない甘味料の一つですが、今ほど砂糖は手に入りませんでした。砂糖の代わりに使用されていたのがハチミツですが、マヌカハニーも砂糖の代替品として使用されてきた歴史があります。
砂糖に比べると栄養価が高いことから、今は健康や美容を目的にマヌカハニーを砂糖の代わりに使用するケースもあります。甘味料としても優れているマヌカハニーですが、砂糖にはないほのかな甘みが特徴です。カロリーも低く、甘味料として優れた効果を発揮します。
マヌカハニーがもたらす効果
殺菌作用
マヌカハニーがもたらす効果の一つに殺菌効果があります。殺菌効果をもたらすのは、マヌカハニーに含有されているメチルグリオキサールです。殺菌効果の高さが注目されるようになってからは、マヌカハニーが含有されている歯磨き粉なども誕生しています。
体にとって有害な細菌に対する殺菌作用もあるので、病気や風邪予防にも高い効果が期待できます。風邪を引いたときにハチミツを食べると良いと言われているのは高い殺菌効果によるものです。マヌカハニーは通常のハチミツよりもさらに高い殺菌作用をもたらします。
整腸作用
マヌカハニーがもたらす効果の一つに整腸作用があります。整腸作用は腸の調子を整える働きのことですが、腸内環境が悪いと下痢や便秘、免疫機能の低下など体にとって不都合なことがたくさん起こります。
マヌカハニーが整腸作用をもたらすのは、被蓋粘膜の保護効果を発揮するためです。胃腸が普段から弱い人にもおすすめで、臨床実験でも整腸作用にプラスの効果を与えるのは立証されています。整腸作用を高めるためには続けて摂取することが大事です。
美容効果
マヌカハニーがもたらす効果で特に注目されているのは高い美容効果があることです。実際にマヌカハニーパックなども販売されており、使うと保湿効果を促してしっとりした肌質を手に入れることができると言われています。シワやシミが気になる人にもおすすめです。
また、化粧水や乳液にマヌカハニーを混ぜることでさらに高い効果を得ることができます。マヌカハニーはコスメアイテムとの相性もよく、単体の使用だけでなく美容アイテムと一緒に使えるのもメリットです。続けることで高い効果が見られます。
マヌカハニーの注意点
マヌカハニーの副作用
マヌカハニーは天然由来成分になるので、化合物が原因となって現れるような副作用のリスクはありません。科学的な視点から見ても安全性が高い成分として知られています。また、強い殺菌効果があるものの、体が必要としている菌に対する殺菌性も認められていません。
副作用のリスクは小さいものの、体質によってはお腹が緩くなってしまうことがあります。これは整腸作用が働いていることによるもので、特に便秘気味の人は急に便通が良くなることもあります。
マヌカハニーの偽物
マヌカハニーは健康や美容業界から注目されており、マヌカハニーが含まれている美容アイテムの需要が増えています。そのため、実際は普通のハチミツが使用されているのにマヌカハニーとして販売している商品も増えており、偽物に注意する必要があります。
特にネット通販を利用してマヌカハニーの関連商品を買う場合は注意が必要ですが、トラブルにならないためにもマヌカハニーを販売しているお店の信頼性や生産地、工程などを調べておきましょう。通販の場合は口コミやレビューなどを参考にするのもよいでしょう。
アレルギーのリスク
マヌカハニーは、はちみつの一種になるのではちみつアレルギーがある人が摂取すると、アレルギーの症状が見られることがあります。マヌカハニーを摂取してアレルギーの症状が出た場合は病院で診てもらって早めに対応する必要があります。
一方で、マヌカハニー自体にもアレルギー対策効果が期待できます。花粉症や鼻炎などのアレルギーに効果があると期待されています。はちみつアレルギーがなく、他のアレルギーで悩んでいる人はマヌカハニーを摂取してみるとよいでしょう。
マヌカハニーの摂取量
マヌカハニーがもたらす効果を得るためには、継続してマヌカハニーを摂取することが大事です。マヌカハニーは食材ですが、摂取においては他の食材と同じように適量があります。これを守って摂取しないと栄養過剰で、体に悪影響が出る可能性があるので注意が必要です。
マヌカハニーの摂取量は大人だと20mlから60mlくらいが一般的です。幅があるのは体格の違いによるものですが、マヌカハニーの濃度が異なっていることも原因としてあります。濃度が高いマヌカハニーほど、必要な摂取量は小さくなります。
マヌカハニーの選び方のポイント
UMFとMGOについて
マヌカハニーを選ぶ上で知っておきたいのがUMFです。フェノール消毒液の略語ですが、マヌカハニーの殺菌性を示す意味で使用されます。UMFの数値が高ければ高いほど、殺菌性に優れるので風邪予防の効果が高くなるわけです。
MGOはマヌカハニーの抗菌主要成分のメチルグリオキサールが1kgあたりにどれくらい含まれているのかを数値化したものです。MGOもUMFと同じように数値が高ければ高いほど抗菌作用が高い特徴があります。マヌカハニーを選ぶときは、この数値に着目して選んでいきましょう。
UMF10+/MGO100+以下のマヌカハニー
マヌカハニー選びの目安とされているのがUMF10+/MGO100+です。抗菌や殺菌作用を得るためにマヌカハニーを摂取するのであれば、この数値以上のものを選ぶことが推奨されています。ただし、美容目的などで摂取する場合はUMF10+/MGO100+以下の数値でも問題ありません。
UMF10+/MGO100+以下のものはリーズナブルな価格で手に入りやすく、コスト面の負担が小さいのも特徴です。また、UMF10+/MGO100+以下でも一定の殺菌効果や抗菌効果は得ることができます。
UMF16+/MGO250+のマヌカハニー
UMF16+/MGO250+のマヌカハニーは胃腸の調子を整える働きや高い美容効果が期待されます。この数値から高い抗菌作用が認められており、風邪予防にも効果的です。短期的な効果についても期待され、たとえば口内炎が出たときの即効薬として使用することもできます。
UMF16+/MGO250+を超える数値のマヌカハニーになると費用も高くなります。そこまで高い効果は必要ないというのであれば、UMF16+/MGO250+以下のマヌカハニーでも問題ありません。
UMF20+/MGO400+以上のマヌカハニー
UMF20+/MGO400+以上のマヌカハニーは非常に高い効果が期待できます。一方、収穫量の1%未満しか取ることができず、マヌカハニーの中では特に高い希少性になっています。殺菌や抗菌効果に優れており、風邪をひいたときの特効薬としての効果も期待できます。
UMF20+/MGO400+以上のマヌカハニーは費用が高いので、コスト面での負担は無視できません。ただし、腐りにくい性質があるので一度購入しておけば長持ちします。安いときに購入しておくのも一つの手です。
まとめ
いかがでしたか?マヌカハニーは高い抗菌力や殺菌力が特長のはちみつです。健康や美容、免疫機能アップなど多角的に効果を発揮し、私たちの生活を支えてくれます。マヌカハニーは食味にも優れており、摂取しやすいのもメリットです。含まれている成分によって抗菌や殺菌作用が異なる点にも注目して自分に適したマヌカハニー選びを進めていきましょう。