ココアの健康効果
疲労回復
ココアは疲労回復効果がある飲み物です。疲れた時にココアを飲むとすっきりしたという経験をしたことがある人もいるのではないでしょうか。ココアがもたらす疲労回復効果は含有されているカカオマスポリフェノールの働きが深く関わっているのが特徴です。
ココアと言えばカフェインが入っているイメージがありますが、実際に入っているのはカフェインではなく似た働きをするテオブロミンが中心です。この栄養分も疲労回復を促しますが、睡眠を妨げるほど強い働きをしません。体への負担が小さいのもココアの魅力です。
体臭予防
ココアを飲用することによって得られる効果として体質改善があります。特に高い効果が期待されるのが体臭予防です。体臭は食生活の乱れが原因となって強くなりやすい特徴がありますが、スメルハラスメントと言って体臭が原因で人に不快感を与えていることもあります。
ココアに体臭予防の効果があるのはリグニンの働きが作用を与えるためです。リグニンは不溶性食物繊維ですが、腸内で膨らんで便秘を解消する働きがあります。これによって臭いの原因の便が取り除かれるため、体臭予防効果につながります。
ストレス解消効果
ストレスは自律神経が過敏に働くことによって蓄積されます。ストレス解消をするためには自律神経の働きを整えることが大事です。ココアには自律神経の働きを正常化するカルシウムやビタミン、タンパク質などが豊富に含まれています。これらの栄養分の働きがストレス解消効果を作り出すのです。
また、ココアを飲むとリラックス効果が現れます。このリラックスした感じもストレス解消に大きく貢献する要素です。温かくて美味しいココアを飲むと幸福感を味わうことができます。
冷え症改善効果
冷え症は血液の流れが悪くなることによって起こる体の冷えです。冷え症の症状が特に現れやすいのは手足や腰で、女性の多くは冷え症に悩んでいると言われています。また、近年では男性の冷え症も増えており、体が冷えることで免疫機能が低下するなど体にとってマイナスな影響をもたらしています。
ココアには冷え症改善効果もあります。温かいココアを飲むと体の末端まで温まります。ちなみに同じホットドリンクでもコーヒーや紅茶は体を冷やす働きがあるので、冷え症改善の効果は期待できません。
ココアの美容効果
美肌効果
ココアの原料となるカカオ豆には抗酸化作用があるレスベラトロールやテオブロミンなどが含有されています。これらの成分は高い美容効果を発揮するのが特徴で、肌の血行を促して肌の新陳代謝を高める作用があるのが特徴です。活性酸素を除去するアンチエイジング成分として知られています。
美容アイテムの中にも、これらの成分が含まれているものがあります。すぐに効果が出るわけではないので、続けて飲むのがポイントです。ココアは美味しい飲み物なので続けやすいのもメリットになります。
アンチエイジング効果
加齢に伴ってシワやシミが増えてきます。これは老化現象によるもので、肌の新陳代謝機能が低下することや肌の潤い成分が減っていくことで起こります。老化予防するための活動をアンチエイジングと言い、さまざまなアンチエイジングの方法があります。
ココアを飲むこともアンチエイジング効果を高めると言われています。これはココアが持っている抗酸化作用によるもので、細胞の酸化を防いで新陳代謝機能の低下を抑制するためです。アンチエイジング業界からも熱視線を浴びており、女性を中心にアンチエイジングを目的としてココアを飲む人が増えています。
ニキビ予防効果
ココアは美肌効果が高い飲料として知られていますが、ニキビにも高い効果があると言われています。ニキビは毛穴に皮脂などが詰まって、アクネ菌が増殖して炎症を起こすことが理由です。また、肌の酸化物質として知られている活性酸素もニキビに深くかかわっています。
ココアにニキビ予防の効果があるのはストレスを緩和する効果があることやアレルギー体質を正常化すること、肝機能を高めることなどが理由です。ニキビはストレスや肌のコンディションとの関わりも深く、体調を整えることが予防の一歩です。
美容を意識したココア摂取のコツ
美容を意識してココアを飲むときは、純ココアがおすすめです。砂糖やミルクなどが一切加えられてない状態のココアのことですが、タンパク質や食物繊維、ミネラル分が豊富に含まれており、肌に対する効果が高いのも特徴になっています。
美容効果を高めるためには、ココアを継続して飲むことが大切です。また、一回に飲む量は少なくて問題ありません。たくさん飲んですぐに飽きてしまうより、飽きない程度の量を継続して飲む方が大切です。
ココアのダイエット効果
食べ過ぎを予防する
ココアには優れたダイエット効果があるのも特徴です。ダイエットできる秘密の一つに食べ過ぎ予防があります。ココアを飲むと分かるように、ココアは腹もちがいいドリンクです。ココアで腹もちが良くなると、食欲が低下するので必要以上にカロリーを摂取することがありません。
ただし、ココアを飲む場合は糖分や脂質が少ないものを選んで飲用することが大事です。甘いココアは糖分がたくさん含まれているので、ダイエットのために飲んでいてもかえって太る原因を作ってしまいます。
便秘を解消する
寒い日に飲むと体が温まるココアですが、ココアには便秘解消の効果が期待できます。便秘が原因で病院に行くと、医師からココアを薦められることがあるほど、ココアは医学的にも便秘解消に効果があると認められています。
ココアに便秘解消の効果があるのはリグニンの働きが深くかかわっています。リグニンは腸内で善玉菌を増やす働きがありますが、善玉菌が増えると整腸作用をもたらします。さらに、善玉菌が増加することで酢酸や乳酸を作り出すので、これらの酸が腸を刺激することで便意を促します。
代謝を向上させる
ココアを飲むと温かくなるのはココアの温度だけでなく、ココアに含まれている栄養分が血行を促すためです。血液の流れが改善されると、代謝機能が活発になります。代謝は脂肪を燃焼させるために重要な働きをしています。
代謝機能が上がると、少ない運動量でも効率的に脂肪を燃焼できるようになります。食事が一定なら、体重の増加を抑えることや体重を減らすことができるわけです。また、代謝が上がると冷え症などの症状も改善されます。
ココアダイエットの注意点
ココアダイエットで気を付けるのはカロリーです。一般的に販売されているココアは味付けされているものが多く、糖分がたくさん含まれています。糖分が多すぎると、ココアが本来持っているダイエット効果よりも摂取する糖分の太る効果の方が高くなってしまいます。
ココアダイエットではなるべく糖分が含まれてない純ココアの使用がおすすめです。純ココアならカロリーがほとんどないのでダイエットに向いています。ただし、糖分が入ってないので苦味があるので注意が必要です。最初は砂糖を入れて、少しずつ減らしていくやり方でも問題ありません。
ココアの効果的な美味しい飲み方
ホットココアで飲む
ココアの効果を高める飲み方として、アイスココアよりもホットココアをおすすめします。冬季にホットココアを飲む人ならよく分かると思いますが、ホットココアを飲んで温かくなった体はすぐに冷えません。温かいココアによる体温上昇に加え、血行が良くなっているからです。
アイスココアで飲んでも栄養はしっかり取ることができますが、ホットココアのように体が温まる効果は小さくなります。健康や美容の源にあるのは体温であり、血液の巡りがよいことです。夏シーズンのホットココアは厳しいかもしれませんが、それ以外のシーズンはなるべくホットココアを飲みましょう。
豆乳入りココアの効果
豆乳には大豆たんぱく質やイソフラボン、サポニン、レシチンなど優れた栄養分が豊富に含まれています。また、オリゴ糖やフィチン酸、ビタミンEなど美容に関連する栄養分が多いのも特徴です。
ココアに豆乳を入れて作るココア豆乳は、ココアの栄養分と豆乳の栄養分がいい感じにマッチして高い効果を発揮します。健康や美容、ダイエット効果を促します。また、ココアと豆乳は味のバランスもよく、飲みやすさもアップするのでおすすめです。
生姜入りココアの効果
ココアには体温を上昇させる働きがありますが、同じように体を温める食材として知られているのが生姜です。体温を上げて体を温めるという意味では、ココアと生姜をミックスさせた生姜入りココアに勝るものはありません。
生姜入りココアとして商品化されているココアもあるので、生姜入りココアをわざわざ作る必要はありません。生姜は免疫機能を高める働きもあるので、冬シーズンなど風邪を引きやすい時期に飲むドリンクとしてもおすすめです。
コーヒーとココアの組み合わせ
ココアとコーヒーは冬に飲むドリンクとして人気です。コーヒーとココアを組み合わせることでカフェモカを作ることができます。ブラックコーヒーの苦さが苦手で、なおかつカフェイン効果で頭をすっきりさせたいときにはココアと混ぜて飲むとよいでしょう。純ココアだとブラックコーヒーに混ぜても苦味が残るので、砂糖やミルクで味を調整するとよいでしょう。
まとめ
いかがでしたか?ココアの驚くべき効果や優れたココアパワーについて紹介してきました。ココアは健康、ダイエット、美容に良く、できれば毎日でも摂取したドリンクです。一方、甘いココアは糖分を多く含んでいるので、ダイエットをするときはカロリーにも気をつけましょう。豆乳や生姜との相性もよく、工夫次第でココアが持つ効果を高めることができます。