ビタミンAの効果と摂取の注意点

私たちの体を組成するうえで、ビタミンは欠かせない成分のひとつです。ビタミンにはさまざまな種類がありますが、なかでもレチノールやレチナール、レチノイン酸に該当するビタミンをビタミンAと言います。

今回は

  • ビタミンAがもたらす効果
  • ビタミンAが多く含まれる食材
  • ビタミンAの摂取方法
  • ビタミンA摂取時の注意点

について紹介していきます。

ビタミンAの効果


ビタミンAはビタミン剤に含有されることも多く、体にさまざまな効果をもたらす栄養成分です。植物に含有されるβカロテンは、摂取によって小腸上皮細胞でビタミンAに変換されます。こうしたビタミンAが、私たちの体にもたらす効果を見てみましょう。

免疫力をアップする

空気中には多くの細菌やウイルスが浮遊しており、呼吸によって否が応でも体内に取り入れてしまっています。細菌やウイルスを撃退する機能のことを免疫力と言いますが、免疫力が高ければ高いほど細菌やウイルスから体を守ることが可能です。

ビタミンAを摂取することのメリットとして、免疫力のアップがあります。体内にウイルスが入ってくるのを防ぐ働きがあるため、健康的な体作りに役立てられるでしょう。適量な摂取量が望ましく、過度な摂取は逆効果になることもあるので注意してください。

乾燥肌の予防をする

ビタミンAには乾燥肌の症状を軽減する働きが期待できます。ビタミンAの摂取によって皮膚や粘膜の健康がキープできるのです。

ちなみに乾燥肌は、アレルギー反応によっても引き起こされます。これは免疫機能が正常に働かないことによって起こるのですが、ビタミンAには免疫機能を正常に働かせる役割があります。乾燥肌がビタミンAですぐに改善するとは限りませんが、継続して摂取することで症状の緩和を図ることはできそうです。

抗酸化作用

抗酸化作用というのは、体内が酸化してサビてしまうのを防ぐ働きのことです。呼吸によって取り入れた空気が体内に入ると、活性酸素が細胞に結びついて酸化を促します。この現象は老化でもありますが、酸化が進むと病気のリスクも高まります。また、病気のリスクだけでなく、シワやシミなど肌の老化をも引き起こすでしょう。

酸化を完全に防ぐことはできませんが、抑制することはできます。ビタミンAには、体が酸化するのを防ぐ働きが期待できます。ただしビタミンAの高い抗酸化作用を得ようと、摂り過ぎるのは禁物。用量をきちんと守って摂取することが大切です。

ビタミンAが多く含まれる食材と上手な摂取方法

ビタミンAを多く含有する食材を食べることが、ビタミンAの効率的な摂取方法になります。ビタミンAはさまざまな食材に含まれていますが、なかでも含有量の豊富な食べ物を食べたほうが摂取も効率的です。ビタミンAが多く含まれている食材と、上手な摂取方法について紹介します。

レバーやウナギに多く含まれる

ビタミンAはレバーやウナギなどの食品に多く含まれています。ウナギもレバーも栄養価が高い食品としてのイメージがあると思いますが、これらはビタミン摂取にも役立ちます。健康や美容食品としても人気がある食材です。

レバーやウナギを普段から食べていれば、一日に必要とするビタミンAはしっかり摂取することができるでしょう。ただし、ビタミンAを摂り過ぎてしまうのは良くないので、食べ過ぎないように気を付ける必要もあります。とはいえ、毎食レバーやウナギを食べるようなこともないため、さほど気にしすぎる必要はありません。

日常的に摂取しやすい卵黄やチーズに含まれている


卵黄やチーズと言えば、食卓によく登場する食材です。レバー・ウナギ同様に豊富な栄養分が含有されていますが、なかでもビタミンAの含有量に優れています。これらの食材を日頃から摂取していれば、ビタミンAが不足してしまう心配はないでしょう。

また、卵黄やチーズはさまざまな料理に合う食材です。そのまま食べることが難しいという人でも、料理に加えることでビタミンAを効率的に摂取できます。毎日続けやすい食材なので、ビタミンA不足が気になる人にもおすすめです。

油に溶けやすいので油と一緒に摂取する

ビタミンAは脂溶性ビタミンにカテゴライズされます。脂溶性とは「油に溶けやすい」という意味。ビタミンAと油を一緒に摂取すると、ビタミンが溶けて体に浸透しやすくなります。

この脂溶性という点を活かして、油と一緒に摂取するのもおすすめです。たとえば野菜でビタミンAを摂取するときは、油が含まれているドレッシングを使い、肉や魚類から摂る場合は揚げ物で食べると、吸収効率を高めることができるでしょう。ただし、油を使い過ぎてしまうと体に悪いので気を付けましょう。

食事で補えないときはサプリメントを活用する


ビタミンAの摂取において、食事で効率的に摂取することができない場合はサプリメントで摂取するのも一案です。ビタミンを配合したサプリは数多く販売されており、マルチビタミンでもビタミンAの摂取ができます。

サプリメントのメリットは、必要な量を必要なぶんだけ摂取できることです。一方、簡単に摂取できることから、用量以上の摂取をするケースもあります。飲みすぎると体に逆効果となってしまう恐れがあるので、あくまでも用法を守って適量を心がけるようにしましょう。

ビタミンAの欠乏症や過剰摂取による副作用

ビタミンAは皮膚や粘膜を健康に保って、体内にウイルスが入るのを防いでくれる優秀な栄養分です。健康はもちろんのこと、ビタミンAは美容面においても欠かせません。ビタミンAは食事やサプリメントで摂取ができ、今日からでも意識的に摂れそうです。

しかし、偏った食生活やサプリを多用していると、ビタミンAの過剰摂取になってしまうこともあります。また逆に欠乏症になることもあります。この際、どんな副作用が起こるのか知っておきましょう。

目のトラブルが起きやすい


ビタミンAは目の健康をキープするために欠かせない栄養分です。不足すると目の粘膜が弱くなってしまうため、ドライアイになりやすいなど、目のトラブルに見舞われることがあります。日頃からビタミンAの摂取を意識しておきましょう。

妊娠初期は摂取し過ぎると胎児への悪影響がある

多量のビタミンAを摂取した場合、思わぬ副作用の症状が出てくることもあります。特に注意しないといけないのは、妊娠している女性のビタミンAの過剰摂取です。ビタミンAの過剰摂取をすると、赤ちゃんが先天性の病気を発症するリスクが高まると言われています。

食事で摂取するぶんにはそこまで問題ありませんが、サプリで摂取する場合は医師に相談することをおすすめします。

過剰摂取はめまいや吐き気などが起こることもある


ビタミンAを摂取することによって起こる症状にはめまいや吐き気などがあります。いずれも過剰摂取したことによって起こりやすくなっており、通常の範囲内であればこれらの症状が起こることはありません。

このように、ビタミンAは健康にいいというイメージがある一方で、過剰摂取にはリスクを伴うということを認識する必要があります。せっかく健康のために飲用しても、それが逆効果になってしまうこともあるのです。サプリを飲用していつもと違う症状が現れたときは、早めに医療機関を受診するようにしましょう。

まとめ

体に欠かせない栄養分のビタミンAについて紹介してきました。ビタミンAは食事やサプリメントで摂取できますが、用量や用法をきちんと守って飲用しないと副作用のリスクもあります。

ビタミンAがもたらす体への作用や効果、副作用をきちんと把握したうえで、意識的な摂取を心がけるようにしましょう。