アシドフィルス菌の効果と摂取の注意点

アシドフィルス菌と呼ばれている聞きなれない菌について説明します。アシドフィルス菌は、常在細菌として私たちの体に常に存在している菌だそうですが果たしてどのような役割を果たしてくれるのでしょう。

アシドフィルス菌とは

多くの方は今までに一度も聞いたことがないと思いますが、アシドフィルス菌は健康な体内に既に存在している常在細菌だということはわかっています。特に口腔内の環境を整える役目を果たして、腸管や生殖器官にも存在しています。

人間の体温より少しだけ低い、30℃~40℃くらいの温度を好み、酸性でも生息することができるので腸管内にとっても有益さを発揮して、分解・消化するだけでなく病原体の繁殖をも防いでくれると言われている最強のアシドフィルス菌とはどのような働きをするのでしょう。

乳酸菌の一種である

アシドフィルス菌は、実は乳酸菌の一種なのです。酸素があることで代謝を整える微好気性と酸素が無い環境でも発酵エネルギーによって代謝返還をする通性嫌気性生物を併せ持っています。体内に入ってきた砂糖・でんぷん質を主な餌としてどんどん分解することで乳酸を作り出します。そのためアシドフィルス菌は乳酸菌の一つであると言われています。

腸内や生殖器の中に常駐している菌

アシドフィルス菌の良さは、生きたまま腸内に留まっていられることです。腸内環境が悪化すると便秘になってしまうというのは誰もが知っていることですし、肌が荒れてしまうことや生活習慣病にもなってしまうので腸の健康を考えることが大切になってきます。このような悪玉菌は胃酸たっぷりの場所を好むので少しでも環境をよくしようとヨーグルトや乳酸菌飲料を口にしますが、乳酸菌だったら何でも体にいいというのは誤解です。

乳酸菌の中で唯一、酸性に強くて、腸内の中で生き抜く力があるのはアシドフィルス菌だけなのです。酸性を好む善玉菌にとってアシドフィルス菌は、無くてはならないパートナーだと言えるでしょう。

生きた菌によって体内に良い効果を得られる

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生きている菌でも死んでしまった菌でも体にとって有益な結果を発揮すると言われていますが、どう考えても同じ菌ならば生きている菌の方がいいと考えるのは自然なことではないでしょうか。胃酸で壁を作っているような腸内にも負けることなく到達できるアシドフィルス菌は、おもに小腸に留まることが研究で分かっていますが、腸内では乳酸などを増殖させます。

増殖することで腸内にいる微生物の餌となり悪玉菌となる有害物質を減少させてくれるのです。腸内で悪玉菌よりも善玉菌が優位に立てば自然と免疫力が高まり、感染症などのリスクも軽減されると言われています。

もともと体内にあるものなので安心して摂取ができる

アシドフィルス菌は、ラクトバチルス(乳酸桿菌)という棒状の菌でおもに口の中、腸内、生殖器をはじめとして体内のどこに生息していてもおかしくないとも言われている乳酸菌です。体内にあることから安心できる代表格としてあげられているのが母乳の中に含まれている初乳です。

アシドフィルス菌が大量に含まれていますので、腸内環境を有益なものにしてくれるだけでなく、ママから赤ちゃんの体内に入るものとしてこれ以上に安全安心なものはないでしょう。

アシドフィルス菌の効果

腸内環境を整える、改善する効果だけでなく、免疫抑制剤としての働きも見せてくれるのがアシドフィルス菌です。その効果は絶大で一言ではとても表すことなんてできません。また、副作用などは報告されていませんので安心して、摂取することができるのです。具体的にどのような効果があるのか確認してみましょう。

整腸作用


アシドフィルス菌が一番力を発揮するのが整腸作用です。アシドフィルス菌は腸内において乳酸を作り出すのですが、そのことで腸内は酸性でいることでできて、悪玉菌のウェルシュ菌などを抑制するのです。なにしろ善玉菌は、酸性環境を強く嫌うと言われていますのでアシドフィルス菌に勝つことができません。

免疫機能調整

一般的に腸内環境を整えると善玉菌が増えていく仕組みです。そうなれば免疫細胞と呼ばれているTh1細胞ならびにTh2細胞がバランスよく整いますのでアレルギー疾患の症状を緩和する効果があると考えられています。

免疫力アップ

どんなに健康体でいることができても、毎日数千個ものがん細胞が体内に誕生すると言われています。しかし、アシドフィルス菌はがん細胞をやっつける働きをするナチュラルキラー細胞(NK細胞)を活性化させる働きもあることから免疫力がアップすると考えられています。

ピロリ菌対策

胃がんのリスクが高くなることで知られているピロリ菌は、自分でも気づかないうちに胃の粘膜に定着すると言われています。そして胃壁に病原因子CagAを注入することで弱ってしまい胃潰瘍や胃がんに進行するのです。しかし、胃酸に強く腸内に留まることができるアシドフィルス菌であれば乳酸を作り出す力が弱まりませんので、ピロリ菌を撃退することができると言われているのです。

アシドフィルス菌の摂取方法と注意点

腸内の環境を整えれば、免疫力がアップするのでアレルギー症状に悩まされることもないし、風邪なども引かなくなるし、ピロリ菌だってやっつけられるならば、どんどん摂取したいアシドフィルス菌を効率よく体内に摂り入れる方法を探ってみたいと思います。

アシドフィルス菌を含んでいるヨーグルトやドリンクを摂取する

実はアシドフィルス菌を含んでいるヨーグルトなどはほとんど無いと言われていますがよく探してみてください。アシドフィルス菌は色々な種類があり、その代表がL-55株・L-92株・CK92株です。ヨーグルトなどの商品化ではこの株名で表示されていることがほとんどですのでしっかりと探してみてください。それとピロリ菌対策とか胃腸を元気にするようなヨーグルトも販売されていますので、成分表で確認してみましょう。

効果が出るまでには一定期間がかかるので継続的な摂取をする

アシドフィルス菌を摂っても、それを餌とする食物繊維などが不足していればいくら食べていても菌が定着することはできません。食事にも気を使うことはもちろん大切ですし、善玉菌が増えて腸内環境がよくならなければ効果も発揮できません。

基本的に副作用はないが人によって合う菌がある

乳酸菌の数は計り知れないくらい多くありますが、それが全て人間にとって良いものとは限りませんし、人によって効果を発揮してくれる菌もあれば、長年摂取していても全く何の役にも立たない菌もあります。気になる副作用などはありませんが、乳酸菌の餌が体内になければ全く意味が無いという事を理解してください。そしてどの乳酸菌が自分に適しているかは色々と試してみるといいです。

アシドフィルス菌にも種類があるので自分に合う菌を探すことが大切

自分に合う菌を探すことと同じようにアシドフィルス菌にもL-55株・L-92株・CK92株など細かく分かれていますので、胃腸を元気にしたいのか、免疫力を高めたいのかを見極めるためにも、L-55株・L-92株・CK92株が含まれているヨーグルトやサプリメントを試すことをおすすめします。

まとめ

胃酸に強くてしっかりと腸まで届いてくれるアシドフィルス菌は、ピロリ菌退治だけでなく免疫抑制効果もありますので必然的に健康体にしてくれる乳酸菌です。胃腸が弱い方や母乳で赤ちゃんを育てている方などは普段から継続して食べることをおすすめします。また、食べていれば元気になれるのではなくて菌を餌にして善玉菌が増えていくので普段の食事もバランスよく食べることが大切です。