陥没乳首とは?デメリットと、治すためのケア方法

人にはあまり言えない、もしくは自分でも気が付いていないかもしれない陥没乳首という症状。国内で約1割の女性に見られる症状であり、放置すると大変な事態を引き起こすかもしれない、ちょっと怖い症状なのです。陥没乳首とはどのようなものであり、どのような治療法が施されるのでしょうか。特に陥没乳首のデメリットと有効な治療法についてまとめてみました。

陥没乳首とは?その原因は?

乳首が突出せず、埋まっている状態のこと

簡単に言えば乳首が異常に短くほぼ陥没している状態を意味しています。見た目は本来あるべき突出したものが一切なく、つぶれてしまったような姿形をしています。国内での発生頻度は2%弱~3%弱ですが、妊婦も入れると1割にもおよび、それなりの人数の女性がこの症状で悩んでいる事になります。

ほとんどのケースで両側とも陥没しているケースである事と、手で引っ張ったり刺激を与えたりなどで、一度は引き出せるのですが時間とともに元に戻ってしまうものが多いようですが、少しの刺激で通常の乳首の形を取り戻し、維持し続ける場合もあるようで、それぞれに状況が分かれます。そもそもの原因は長さが異常に短いゆえに、陥没してしまっているという事にあるのですが、乳がんや乳腺炎などによる乳腺や乳房周辺の手術が原因で発症する事もあるようです。

突然陥没乳首になってしまったという時は、もしかしたら乳ガンを発症している可能性もあるかもしれません。乳房周辺および乳リンにしこりや痛みなども発症している場合もあります。少しでも違和感に気づいたら早めに美容整形あるいは、婦人科などの専門医療を受診してください。

生まれつきなっている方が多い

ガンや乳腺炎などの病気が原因で発症する場合もありますが、ほとんどの場合は先天性です。乳房の断面を見ると一目瞭然ですが乳頭内には、母乳が出てくる乳管が約20本通っています。その先にあるのが母乳を生成するための乳腺房です。陥没乳腺は乳管と乳腺房全体の発育が未発達であるゆえに、陥没したようになっている可能性が高いのです。医学的には真性と呼んでいます。引っ張れば出てくるものは仮性と呼びます。真性は多少の刺激では完治しませんから、手術による外科手術がおすすめです。

バストの成長に乳首の成長が追いつかず、陥没乳首化することも

乳房の発達には女性ホルモンが大きく関与している事はよく知られていますが、早ければ十代の始めごろにはすでに豊かなバストを持ちあせているのを見かけます。乳房の断面図を見ると乳管と乳腺以外はほとんどが脂肪で埋め尽くされているのがわかります。すなわち豊胸とは脂肪密度がたっぷりある状態とも言えるのです。

ところがあまりにバストの方が大きく膨らみすぎると、乳首の成長がおいつかず、数十本の乳管が乳首を引っ張る形で、バストの中に埋もれてしまい、陥没乳首化してしまう事があります。そのため陥没した乳腺を引っ張り出してあげるか、バストの脂肪を少しでも減らせるように、エクササイズなども取り入れながら、多種多様な工夫が必要になります。

ダイエットを始めると最初にバストから痩せてくるケースも多々ある事を考えると、脂肪はこんなところにまで影響を与えてしまうのかと、あらためて驚かされます。陥没乳首は単なる美容問題というだけではなく、生活習慣まで考えていかなければいけない事があるようです。

食生活や、下着のサイズが合っていない事が原因で起る場合もあります


バストが脂肪で大きくなり乳首が陥没してしまうことで、考えられるのは食生活の変化です。食生活の欧米化で肥満やメタボリックシンドロームが社会問題化しました。乳房も例外ではなく乳腺を取り囲む皮下脂肪があまりに増えすぎたゆえに、乳首が陥没する事は考えられます。あるいはカップサイズが実際よりも小さめの下着を無理に着用し続けた事により、乳首に余分な圧迫がかかり陥没してしまう事もあるようです。カップ数が合っていてもパッドで乳首が圧迫されて陥没する事もあるようですから、注意してください。

こうした事が原因であるとわかってきたら、生活改善および自分にあった下着の着用を見直してみましょう。パッドなどが要因という事ではなく、体に過重負荷をかけた事が原因ですから、実情にあったケアの形を考えていく事は、陥没乳首の改善には有効です。

陥没乳首のデメリット

授乳が出来ない、授乳をしにくい

陥没乳首に陥ると何が困るかというと、最も懸念されるのは授乳ができないあるいは、しにくくなるという事です。赤ちゃんはお母さんの乳首に吸い付いて母乳を飲むのに、乳首が陥没しているとなれば当然授乳は難しくなります。しかし乳腺でどんどん母乳が作られているのにミルクが出せないとなると、次に懸念されるのは乳腺炎です。悪化して慢性化すれば激しい痛みに襲われる場合もあるようです。

授乳ができない期間が長く続くと、乳房内にたまった母乳が発酵して乳房炎になるリスクも高まります。指でつまんで引き出せば伸びますから、しっかり母乳を出しきってため込まないようにする事も大切です。ただし陥没しているからまったく授乳ができないという事ではなく、赤ちゃんは乳輪ごと加えて母乳を吸おうとします。それにより乳首が吸引された形になり、授乳の時だけ一時的に治っている事もあるようです。

衛生面悪化による、慢性乳腺炎を発症しやすい


乳首が陥没するとゴミや雑菌が貯まりやすくなり、放置すると慢性乳腺炎へと進行してしまう事があります。本来は授乳中のお母さんに多い症状で、母乳が乳首にたまった状態で雑菌が混入し、乳輪に激しい痛みを生じるようになります。寒気や発熱など風邪に近い症状が併発する事もあり、とてもつらい思いをする事になります。乳首を清潔な布で拭くかしっかり洗う事を心がける事で、乳腺炎を有る程度予防する事ができますし、必要に応じての手術で改善される事も多々あります。

乳房が汚れやすく、かゆみや臭いが強くなる事も

乳房は汚れやすいですから、雑菌が混入すればかゆみや臭いも激しくなっていくのは必須です。入浴時は特に念入りに乳房近くを洗っておく事や、綿棒などを使って細かく丁寧に殺菌洗浄する事で、こうしたトラブルも避ける事ができます。不衛生になりがちな乳房を陥没したまま乳児に吸わせるのは、不安という人もいるでしょう。そうした時に備える意味でほ乳瓶を活用するという方法もあります。

見た目が良くない

陥没していれば外見上はけして見た目が良いものではありませんから、仲間と温泉旅行に行った時や彼氏といい雰囲気になった時などに、恥ずかしくて陥没した乳首を見せられず、自信喪失になってしまう人もいるかもしれません。後天的理由で陥没した場合、陥没した原因を解消する事で改善される事もあるのです。カウンセリングや専門医に早めに相談し、適切なアドバイスを得てください。

陥没乳首をケアする方法は?

セルフマッサージを行って陥没乳首ケア

真性だと簡単には改善されず手術が必要になる事もあるのですが、後天的な仮性の場合ならマッサージなどのセルフで改善される事もあるようです。ようするに乳管が引っ張られているような緊張状態にあるわけですから、その緊張をほぐしてあげれば良いのです。強く擦ると肌荒れを起こしてしまうため、なるべくクリームもしくはオイルなどを塗った上からマッサージをしましょう。片方の手でバストを抑えながら、乳房をつまんで数秒間引っ張ってみたり、上下左右から圧迫をしたりします。忍耐強く継続する事がポイントです。良い香りのボディクリームなどを使用すると、リラックス効果も楽しみながらやってみてください。授乳中は肌が過敏になっていますからクリーム等は注意して使用するようにしましょう。

乳首吸引器を使って陥没乳首を吸引する

乳頭吸引器というものがあります。母乳の残りを絞り出す機器なのですが、陥没乳首にも有効に働くようです。セルフマッサージでは陥没が改善されなかった時に試してみてください。原理は簡単です。簡易ポンプで乳首を吸引するものですが、メーカーよって形は様々ありおしゃぶりのようなタイプから、注射器の容量で吸い取るもの、瓶タイプのものなど様々ありますから、使いやすいもので吸引してください。

お肌に負担をかけないように吸引部分が柔らかい素材で出来ていますから、ブラジャーをしたままの吸引も可能です。即効性があるものではありませんから、忍耐強く繰り返して吸引する事が重要です。授乳後に使用するか汗をかいた状態で使用する場合は、乳首の衛生に心を配る事を怠らないでください。不衛生にしておくと雑菌が混入して乳房炎を引き起こすかもしれません。

陥没乳首手術を行う

真性の陥没乳首は一度だけ改善される事があっても、すぐ元に戻ってしまうのが特徴ですから、手術をして引っ張り出すのも有効です。ただしどの手術でも若干のリスクが伴うように、一般的な陥没乳首手術にもリスクが伴います。一般的な手術は乳輪に数カ所切れ目を入れて、乳首をひっぱり出した後再発防止に乳首の根元を縫合していく手順で行われます。

場合によっては乳腺を切除する事もありますから、授乳はもちろんできません。乳腺を残す事もできますが、担当医師との相談できまります。授乳に困難を憶える事例であれば、保険適応になる事があります。クリニックによっても様々な手術を行っていますから、実績があって信頼できる所を見つけてください。まずは最初のカウンセリングをしっかり受けましょう。美容整形受診がオススメです。

陥没乳首解消グッズを使ってケア

全国に10万人はいるであろう陥没乳首当事者のための、陥没乳首解消グッズが様々市場に出回っています。基本的に吸引器になるのですが形や使い方などメーカーによって様々です。価格も2000円から5000円くらいまで幅広くありますから、使い勝手をきままに試すというには、少少ハードルが高いかもしれませんが、どの吸引器を使うにしても忍耐強く使い続けるしかありません。

最も単純で安いものは、シリコン素材のおしゃぶり型のものを、乳首にはめてそのまま置いておくものです。ちょうど乳首の形に凹凸がありますからフィット感はあります。赤ちゃんのための乳首の代替品のように使う事もできます。装着ローションを散布すればしっかり乳首に吸着します。長時間装着すると汗で蒸れたり痛くなったりしますから、一定時間ごとに着脱する方が賢明です。同じ吸引器でも電動式のものもあり、乳首が出ている時間が少しずつ伸びてきたとの声も少なからずいますから、効果がある人もいるようです。

陥没乳首を治すセルフマッサージ方法

片手で乳房を支え、乳頭が正面を向くようにします

乳房が突出している状態で行うマッサージ方法です。陥没していて指でつまめないようなら、乳房吸引器もしくはで突出させます。乳房に雑菌が混入しないように指と乳房周辺を石けんでしっかり洗う事と、乳房および周辺を傷つけないように爪は切っておきましょう。これで準備できました。片手で乳房を支えながら正面を向けます。乳頭を確実にひっぱるためです。

親指、中指、一差し指を使って、乳首を付け根から軽く引っ張る

親指と中指そして人差し指の3本で直角な方向から、乳首を付け根かららつかんで引っ張ります。あまり力を入れすぎないように注しながら、5~6回引っ張ります。これで陥没が治る人もいますが数日で戻ってしまう事が大半ですから、毎日繰り返します。入浴後ですと乳房もバスト全体もほぐれていますから、より効果的です。乳頭に刺激を与える意味でも乳頭に直接触れて引っ張る事は、陥没解消のためによい刺激になっているはずです。

人差し指と親指で、乳輪部から乳頭全体を上下に圧迫

人差し指と親指で乳輪から乳頭全体を、上下に挟み込んでつまんだり離したりしながら、もむように圧迫を与えます。上下左右に位置を少しずつ変えながら、乳頭を刺激します。これも5~6回低度にするのと同時に、あまりきつくし過ぎないようにします。血行促進にもつながり陥没解消に効果的な方法です。一般的によくやる方法です。方法は極めて単純ですが毎日やる事で少しずつ効果が出てきます。

乳頭全体を、こよりを作るように優しくマッサージ

乳頭にほどよい刺激を与えつつ、引っ張って陥没を解消させる方法です。こよりを作るイメージで乳頭をもみながら先頭へずらしていきます。クリームを塗ってから行うと、摩擦で乳頭の表皮を傷つける事なくマッサージできます。アロマのいい香りを漂わせるものもあり、いい気持ちでマッサージできますからオススメです。左右上下様々な方向からマッサージを繰り返します。ここまでの時間でおよそ3分程度ですから、家事や仕事の合間にやる事もできますから、負担にはならないはずです。

陥没乳首マッサージをする時の注意点

力を入れすぎず、優しく行いましょう

乳頭は刺激に弱く力を入れすぎると皮膚を痛めますし、やはり痛くて不快なのは続きません。優しくマイペースで行うのが大切です。妊娠中はより強く刺激を受ける事もありますが、刺激が脳に伝わり子宮を縮めてしまう事があるのです。特に妊娠初期の段階で流産の確率を高めてしまいますから、妊娠中は避けた方が安心です。もしも妊娠中に乳頭マッサ-ジを行う場合は,20週以上に進んだ段階なら胎児が出来ていますから安全です.しかしながら下腹に違和感を受けたらただちに中止してください。

クリームなどを使って刺激を軽減してください


乳頭を傷つけないようにマッサージ用クリームもしくは、オリーブオイルなどを塗布してからマッサージすると、摩擦刺激を緩和させる事ができます。乳頭は特に刺激に敏感な事に加えてとても傷つきやすい部分でもあるのです。クリームもしくはオイルを塗る事で摩擦傷から守ります。普段愛用している保湿クリームを使うのもいいでしょう。

毎日行う事が重要です


真性陥没乳首がマッサージで完治する事はありません。手術ほどの即効性がなく多少緩和される程度ですから、過剰期待をするとがっかりします。それでも少しでも突出した状態を維持できるようになるためには、毎日行う事が肝心です。ほんの2~3分程度の事ですからさほど負担にはならないはずです。痛みが伴うものだと継続がきつくはなるでしょう。万が一痛みがあまりに大きいようなら担当医に相談をしてみるのが安心です。

一回2~3分程度行いましょう

何十回も繰り返せば効果があるというものでもありませんから、一回につきせいぜい2~3回程度にしておくのが無難です。気楽に継続できるレベルと理解しておくと納得できるはずです。超過して行って短期間でリタイアするよりも、1回2~3回程度で長く継続する方が、効果を実感できるのではないでしょうか。乳房への過剰刺激も予防できます。

まとめ

陥没乳首は見た目はけして良いものではないだけに誰にも相談できずに、一人思い悩んでいる人が大勢います。手術なら完治するでしょうが、乳腺を切ってしまうリスクも伴う事に加えて、手術跡が残りやすい事を考えたら、セルフで少しでも緩和させたいと思うのが自然です。恋愛にも自信が持てずに暗い気持ちで毎日を送るなら、せめて少しでも症状緩和につながるマッサージを取り入れながら、前向きに陥没乳首とつきあっていきましょう。

昨今は手術レベルも少しずつ進歩していて、ほとんど傷が目立たない手術をしてくれる美容整形外科も増えていますから、あきらめずに探してみてください。真性になるとセルフで治すのは難しいですから、こうした外科療法も検討に入れておく方が賢明です。