思慮深いの意味とは?
思慮深い人と言われる人は、考えることを重視している傾向があります。「あなたの恋人って、思慮深いよね」などと友達から言われる場合には、これからお伝えすることが思い当たるかもしれません。
思慮深いとは、どのような意味なのでしょうか?早速、見てみましょう。
物事を深く考えて、注意深くなること
思慮深いの意味は、物事を深く考えて、注意深くなることです。何事もよく考える人は、思慮深い人と言われます。「相手がなぜこの質問をしているのか」「なぜこのような答えを出しているのか」など、頭でいろいろと考えています。
慎重に考えてから行動する
思慮深いという意味には、行動をとるときなどに、とても慎重なことを意味する場合もあります。思慮深いということは、気持ちに任せて行動することが少ないということ。さまざまな面からあらゆるリスクなどを考えて、慎重に行動するのです。
思慮深い人とは?
思慮深い人は、いろいろなことに対してしっかりと考える傾向があります。なので、思慮深い人と付き合うと、じっくりと考えるのを待たなければいけないので、ヤキモキするという人も少なくありません。
思慮深い人は、具体的にどのような人を言うのかをまとめました。
すぐに応答しない
思慮深い人はすぐに応答せず、一度相手の言葉を受け止めてから回答することが多いもの。「相手がどういう意味で言っているのか」「その裏にある意図は何なのか」「なぜ、そのような質問をしてくるのか」などと、頭でじっくりと考えるからです。
そのため、応答に少し時間がかかることは珍しくありません。それだけしっかりと、相手の言葉を受け止めているのです。このような点から、「誠実な人」と言われることも少なくありません。自分の答えに責任を持って、軽はずみな言動をしないという気持ちが相手に伝わるからです。
なので思慮深い人は、むやみに人を傷つけることはありません。自分のすることが周りに対してどんな風に影響するかを、じっくりと考えてから行動するからです。そのため、「思いやりがある人」と言われることもあるでしょう。
何事にも動じない
思慮深い人は、何か悪い事態になっても慌てない傾向があります。基本的に落ち着いていて、何事にも頭で考えて行動することができるのです。そのため、悪い事態が起こったとしても、冷静に判断することができます。
なので、思慮深い人の中には、理性的な人が多いと言われています。一時の感情に流されず、しっかりと考えてから行動するので、失敗が少ないという傾向も見受けられるでしょう。
また、思慮深い人は、失敗したときにもちゃんと原因を振り返って、次回以降の対策を練る人が多いもの。だからこそ、同じ失敗を繰り返さないという人も少なくありません。つまり、思慮深い人は同じ失敗を繰り返さず、地道に成長していく人が多いのです。
物事に取り掛かりはじめたときには際立った結果を残さなくても、時間の経過と共にジワジワと実績を積み、いつの間にか頼れる存在になっていることは決してありません。
思慮深い人の長所・短所
長所
思慮深い人の長所は、冷静さ・堅実さ。どのような状況に陥っても冷静に状況を判断し、トラブルを着実に解決していきます。問題解決能力にも長け、ほかの人が気づかないような視点から新しいアイデアや問題解決策を考案することもあります。
理知的で、相手への気遣いも上手。スケジュール管理や「空気を読むこと」も上手なため、企業の管理職やマネージャー職に向きます。また明るい人に向いていると言われがちな接客業にも向きます。控えめながら相手の要望をくみ取った接客ができるため、相手に不快感を与えません。
短所
短所は「頭でっかち」になりがちなこと。「考えるよりも先に行動すること」が苦手であり、瞬発力が求められる場面では強みや自分の良さを発揮できません。
例えば営業職について考えてみましょう。
営業では「営業戦略を立てる場面」と「質よりも数で、片っ端から営業を行う場面」がそれぞれあるでしょう。前者では思慮深さを発揮できますが、後者では「まずは行動」が重要。後者の場面では、より行動力が高い人が重用されます。
思慮深い人の特徴
思慮深いと言われる人には、物事をよく考える傾向があります。注意深く観察すると、思慮深い人かどうかを見分けることができるので、特徴を押さえておくと役立つでしょう。そこで、思慮深い人の特徴をまとめました。
計画性がある
思慮深い人は、あまり行き当たりばったりな行動をしません。「何かリスクがあるかもしれない」と考えたり、物事が上手くいかなかったときのことを想定して、別の案を考えたりするからです。逆に言うと、何事にも計画をしないと行動できないような人が、思慮深い人と言えるでしょう。
こういった特徴は、ネガティブと言われやすい要因にもなります。
思慮深い人は、いろいろなリスクをふまえて、最悪の事態に備えようとするからこそ、じっくりと物事を考えるのです。そのため、周りの人から、「いちいちそこまで考えなくてもいいのに……」と思われることも珍しくありません。
こういったとらえ方をされた場合には、「ちょっとしたことに対しても頭を悩ませるネガティブな人」と思われることがあるのです。また、心配性というイメージを与えることもあるでしょう。
さまざまなリスクやトラブルを想定し、できる限りの準備を整えてから計画を進める特徴は、「失敗したくない」という心理が強く表れているとも言えます。この特徴は、目の前のチャンスを逃しやすいということにもつながりかねません。今すぐに手を伸ばせば、大きなチャンスをつかめるというのに、いろいろなリスクを考えているうちに、絶好の機会を逃してしまって、後悔する人も少なくないのです。
なので、良くも悪くも思慮深い人は、計画性があるという特徴があると言えるでしょう。
何事にも慎重
思慮深い人は、気持ちが動いたからといって、すぐに行動しないもの。とても慎重で、石橋を叩いて渡るような性格をしています。
また、誰かに何か言われたとしても、自分で安全かどうかを確かめないと気が済まない性格をしています。そのため、心配性で失敗を恐れる特徴は、周りの人から「心の底では、信用されていないのかも」と思われることにつながりかねません。
相手が「こっちの道を行けば大丈夫だよ」と教えてくれた場合であっても、自分でしっかりと考えてから行き先を決めたいと思うからです。親切心で教えてくれている人からすると、「こっちでいいって言ってるのに、それを無視してあんなに悩むなんて……自分の言うことは信じてもらえていないんだな」という気持ちになってしまうのです。なので、良くない印象を抱かれることも珍しくありません。
その反対に、何事にも慎重であるという特徴は、信頼できるということにもつながります。一時の感情に流されて行動しないので、浮気をする可能性がとても低いという特徴などにも表れるのです。「浮気をすると、恋人を傷つけてしまう」「浮気相手とトラブルに発展してしまうかもしれない」などと、頭で冷静に考えることができれば、浮気なんてしようと思わないもの。
周りの人を大切にする姿勢は、信頼できる人という特徴にも結びつくのです。
思慮深い人になるには?
思慮深い人になりたい人が心がけるべき習慣を紹介します。
本や新聞を読む
まずは本や新聞を読みましょう。本は数千円の出費で、各業界の先駆者の思考のエッセンスを学ぶことができます。おおむねの日常的なトラブルや恋の悩み、仕事の悩みは先駆者が先んじて解決策を導き出していたりもするものです。
「なぜなぜ」思考を大事にする
日常のちょっとしたことでも「その物事をするべき理由は何か」「そのことが問題視されている理由は何か」となぜなぜ思考を大事にしてみましょう。1つの物事に対して繰り返し「なぜ」を考えてみることで、問題のより深い本質が見えてきます。
言葉を口にする前に一拍置く
人は感情的になると、強い言葉を使ったり、時には暴力的にふるまってしまうことがあります。感情的になる前に一拍置いて、言葉を頭の中で反芻。相手への気遣いを忘れないようにしましょう。
思慮深い人と上手く付き合う方法
思慮深い人は、じっくりと考えるからこそなかなか行動に移してくれず、イライラしてしまうこともあります。あなたがせっかちな性格であるほど、上手く付き合うことが難しいと感じるかもしれません。
そんなときのために、思慮深い人と上手く付き合う方法をお伝えします。
思慮深い人だと理解しておく
思慮深い人と上手く付き合おうと思ったら、「この人は物事をよく考えて、慎重に行動する人なんだ」と理解しておくことが重要です。あなたの性格が思慮深い性格でない場合は、「何でいちいちここまで考えるの……」「考えすぎ」と思うことがあるでしょう。ですが、相手の性格は、そう簡単に変えることはできません。
なので、思慮深い人だと受け止めることで、むやみにイライラせずに済みます。思慮深い人には、良いところもたくさんあるので、魅力的な部分を見るように心がけましょう。
計画などは相手に任せる
思慮深い人は誰かが計画したとしても、自分でリサーチして納得しないとその計画を進めないことがあります。なので、旅行に行く際などもあまり口出しはせずに、相手に任せておくと良いですよ。
計画などは思慮深い人に任せることで、上手く付き合うことができるでしょう。つまり、あなたが計画を練ることが苦手であったり、面倒だと感じたりする場合には、思慮深い人との交際は魅力的だということです。あなたの苦手な部分をしっかりと補ってくれるので、上手く付き合っていけるでしょう。
まとめ
思慮深い人は、いろいろなことをしっかりと考えて、慎重に行動するという特徴があります。この特徴をふまえて、良いところを活かしてあげられるような関係性だと、上手く付き合えるでしょう。
その反対に、思慮深い人の特徴に苛立ったり、「信用してもらえていない」などと、ネガティブな感情を抱きやすかったりする場合には、上手く付き合うことが難しくなります。思慮深い人には長所も短所もあるので、良いところを見て上手く付き合っていきましょう。