お心遣いとお気遣いの意味は?違いや具体的な例文でチェック!

お心遣いとお気遣いは同じ意味?


お心遣いありがとうございます、お気遣いありがとうございます、といった言葉を使ったことがある方は多いと思います。社会人になるとこうしたかしこまった言葉を使うシーンは多々ありますが、お心遣いとお気遣い、この二つの言葉は果たして同じ意味なのでしょうか?恐らく多くの方は同じ意味だと捉えているでしょうし、そこまで深く考えたこともないと思います。そこで、ここではお心遣いとお気遣いの意味、具体的な例文などをご紹介したいと思います。

お心遣いとは

お心遣いとは、あれこれと気を配ることを意味しています。相手が自分に対して気を配ってくれているときに使う言葉ということですね。配慮する、という意味も同じです。あの人にはこれがいいかな、こちらのほうが好みかな、などいろいろと心配りしてくれたときなどに使うことが多い傾向にあります。

お気遣いとは

お気遣いはあれこれと気を遣うことを指しています。相手にお礼を言ったり、遠慮するときに使う言葉だと覚えておくと良いでしょう。お気遣い感謝します、ありがとうございますといった使い方をすることが多いですし、さまざまなシーンで使える言葉です。

どうやって使い分ける?

お心遣いとお気遣いは正直似ていますし、どっちを使えばいいのか分からないという方もおられると思います。実際、この二つの違いをきちんと理解せずに混同して使っているような方もたくさんいますし、使われた側も間違いに気づいていないことが多いです。では、この二つはいったいどのようにして使い分ければいいのでしょうか。

まずお気遣いというのは気を遣うことですから、相手が自分のために気を遣ってくれたときに使います。相手が自分のために何かしてくれようとしたときなどに使えるのです。一方でお心遣いというのは心を遣うということになりますから、真心や思いやりなどを示してくれたときに使うことになります。微妙なニュアンスの違いなのですが、理解できたでしょうか。

「お心遣い」の使い方をチェック


2つの言葉について、ニュアンスが何となく違うことは理解できたものの、実際に使ってみるとなるとやっぱり具体的にイメージができない、という方もいるかもしれません。そんな方に向けて、ここではお心遣いの使い方をいくつかご紹介したいと思います。

お心遣い痛み入ります

心を遣ってくれて痛み入る、という意味ですね。申し訳ない、という気持ちも若干入っています。一般的には、金品をもらった時に使用するケースが多いです。結婚祝いなど、何らかのお祝い金をもらった時に使うのがベストでしょう。

温かいお心遣いありがとうございます

これもよく使われますから覚えておきましょう。温かい心遣いをしてくれたときにこのようにして返します。

お心遣い感謝いたします

自分のために心を遣ってくれて、思いやりを見せてくれて感謝していますということを表しています。心を配ってくれた相手に感謝を示すのは当然のことですが、きちんと言葉にしなくては伝わりません。お心遣いという言葉を使って感謝を示すときにはこのような伝え方をするのが一般的です。

お心遣いを賜りありがとうございます

これも心を遣ってくださって本当にありがたい、感謝していますということを示しています。

お心遣いを賜り恐縮です

わざわざ自分のために心を配ってくださり恐縮です、という意味です。恐縮とは読んで字のごとく恐れて縮むということです。それくらい恐れ多い、縮んでしまうほど恐れ多いことです、ということを表しています。かなり丁寧な表現となりますからあらゆるビジネスシーンで使うことができる表現ではないでしょうか。

お心遣い、うれしく存じます

あなたの心配りが本当にうれしい、ありがたいという意味ですね。心を配ってくださって本当にうれしいということを表現していますから、言われた相手としても嫌な気持ちになることはまずないでしょう。

「お気遣い」の使い方チェック


今度はお気遣いのほうを見てみましょう。こちらもよく使われるフレーズとしてご紹介します。

お気遣い無用

相手の方がお茶などを出そうとしてくれたときに使うことが多いです。気を使わないでください、ということですね。ただ、ここではお気遣い無用、と言い切っていますが、実際に使うときにはお気遣い無用です、無用に願いますなど言葉の終わり方には注意したほうが良いでしょう。このままだとかなりつっけんどんな感じになってしまいますし、怒っているのかなと思われてしまうかもしれません。

お気遣いいただきありがとうございます

自分のために気を遣ってくれて、ありがとうございますという意味です。気を遣ってもらったら感謝しなくてはなりませんし、それをきちんと言葉で伝える必要があります。特にビジネスシーンならマナー的な問題もありますし、気を遣ってくれた相手に対してきちんと感謝を伝えなくてはなりません。

どうぞ、お気遣いなく

これも先ほどご紹介したのとほぼ同じで、気を遣わないでくださいという意味になります。

お気遣いくださいまして

気を遣ってくださってありがとうございます、ということです。

言い換え言葉


お心遣いやお気遣いには言い換え言葉もあります。覚えておけば今後役立つこともあると思いますから、ぜひここで覚えておきましょう。

お心遣いの言い換え言葉

お心遣いの言い換え言葉としてはご配慮が挙げられます。ご配慮くださってありがとうございます、といった具合に使うことが多いです。

お気遣いの言い換え言葉

お気遣いはお計らいやご配意といった言い換え言葉があります。ご配意くださり、お計らいくださり、などと使います。

お心遣いやお気遣いを英語で伝える例文集

お心遣いやお気遣いを英語で伝えたいという方もおられると思います。グローバルに活躍している方だと英語で会話をすることも多いでしょうし、日本人らしい表現であるお心遣いやお気遣いを英語で表現したい、伝えたいと考えることもあるでしょう。そこで、ここではお心遣いとお気遣いそれぞれの英語例文をご用意しました。ぜひ参考にしてください。

お心遣いの英語例文

「あなたの心遣いに感謝します」といったことを伝えたい場合の英文ですが、これは「Thank you for your kind consideration」となります。

お気遣いの英語例文

「お気遣いありがとうございます」を英語にすると「Thank you for your concern」です。

「お心遣い」や「お気遣い」を使うときの注意点


お心遣いやお気遣いを使うときにはいくつか注意点もあります。特にビジネスシーンで使うときにはいろいろな注意ポイントがありますから、まずはそれをしっかり理解することが大切です。プライベートで使うときにはそこまで気にすることはないのかもしれませんが、基本的にこうした言葉はプライベートよりもビジネスシーンで使うことのほうが圧倒的に多いと思いますから、しっかりと注意点を覚えておく必要があります。

ビジネス書類ではNG

ビジネス書類でお気遣いやお心遣いといった言葉を使うのはNGです。丁寧そうに見えますが基本的にビジネス書類においてこうした言葉を使ってはいけません。ただ、ビジネス書類と言ってもさまざまなものがありますし、使っていいものもあります。例えば、手紙やメール、挨拶状などには使っても問題ありません。企画書や報告書、レポートなどの中でこれらの言葉を使うのは相応しくないとされていますから注意しましょう。

しかし、どうしてビジネス書類の中でこれらの言葉を使うのが相応しくないと言われているのでしょうか。丁寧な表現ですし、使っても特に問題がなさそうな気がしますが、実はビジネス書類では「こころ」や「つかう」といった訓読みをする和語は不適切であるとされています。お堅いビジネス書類、重要な書類などにおいてはこうした和語を使ってはいけないとなっていますし、基本的にほとんどの企業ではそうなっているでしょう。忘れないように覚えておきましょう。

上司や取引先にも使えるの?

職場の上司とコミュニケーションをしっかりとるのもビジネスマンとして必要不可欠なことです。上司とのコミュニケーションが疎かになってしまうと仕事上での連絡ミスなどが起きる可能性もありますし、あらゆる面で不都合を被ることもあるでしょう。では、コミュニケーションをとるべき上司にお気遣いやお心遣いといった言葉を使えるのかということですが、これは特に問題ありません。どちらも目上の人などから配慮してもらったときに謝意を示す言葉ですから、上司に使うのはまったく問題ないです。

取引先ではどうなのかということですが、とりあえず取引先にも使えます。先ほども言ったようにお気遣いにしてもお心遣いにしても「お」がついていますし丁寧な表現になっています。そのため、お世話になっている取引先とのやり取りの中で使う分にはまったく問題ありません。積極的に使用してコミュニケーションを円滑にしましょう。ただ、先ほども言ったように重要な書類などには使うことができませんから注意が必要です。知らずに使ってしまうと非常識な人、ビジネスマナーを知らない人と思われてしまうかもしれません。

まとめ

お気遣いとお心遣いの違いや使い方などについてお話してきました。実際この二つは似ていますし、はっきりとした違いを分からないまま使っている方もたくさんいると思います。企業の重役ですら分からずに使っていることがあると思いますが、やはり日本人である以上正しい日本語を使いたいものですよね。

また、ここでお伝えしたようにお気遣いとお心遣いを使うときにはいくつかの注意ポイントもあります。どちらかといとこういった注意点についてしっかり覚えておく必要がありますし、ビジネスの場で失礼にならないような使い方をしなくてはなりません。間違った使い方をしてしまうと笑われてしまうだけでなく常識を疑われてしまう恐れもあります。ひいては会社も笑われてしまいますから十分注意してくださいね。