記事の目次
「愛おしい」と「好き」の違い
好きという言葉に対し、愛おしいと似たような感情をイメージする方もいるでしょう。まずは、これら2つの違いについて解説していきたいと思います。
「愛おしい」
愛おしいとは、辞書を引くと「つらいと思ってうとましく思うさま。苦痛で心身を悩ますさまを表すところから、自分に対しては、苦しい、つらいの意。他人に対しては、気の毒だ、かわいそうだ、いじらしい、さらに、かわいいの意が生じる。」とあります。
ここから、愛おしいとは、好きという言葉よりも深くて、相手を想っている言葉として使われることが多いようです。
「好き」
これに対して好きとは、「心がひかれること。気に入ること。また、そのさま」とあります。そういったことからも、好きという言葉は、愛おしいと思う入口、もしくはスタート地点の気持ちといえるでしょう。
異性を愛おしいと思う心理
女性と男性とでは、相手を愛おしく思う心理が少し異なっています。それぞれには主として、次のようなことが心理として働いているようです。
女性は相手を大事にしたいという感情から
女性が男性を愛おしく思うときは、相手を大事にしたいという感情から愛おしいという思いに発展していくことが多い傾向があります。
また、すぐというよりも、時間をかけて徐々に愛おしいという状態になるのだそう。熱しているときよりも、むしろ穏やかな状態になっているときに、「大事にしたい。愛おしい。」という感情になっていくことが多いでしょう。
そして、女性は母性本能をくすぐられると、愛おしいと感じやすいところがあります。かわいい系や年下の彼氏に対しては、早くから愛おしいという感情がわき上がる傾向があるようです。
男性は相手のことを守りたいという感情から
男性は、女性のことを守りたいという気持ちが、愛おしいという心理になっている傾向があります。たとえば、女性が弱っているときなどに、自分がそばにいることで解決ができるといったとき。
男性は自分の存在証明ができ、承認欲求が満たされると同時に、相手のことをさらに愛おしいと思いやすいです。
そのため、何でもかんでも女性が自分自身で解決していくと、愛おしいという感情になりにくいということも。しかし、その女性が普段は見せない弱いところを見せると、そこに惹き付けられるということもあるでしょう。
女性が男性を愛おしいと思う瞬間
女性が男性を愛おしいと思う瞬間や行動は、次のようなことがあるといわれています。女性の方は、このようなことでキュンとした経験があるのではないでしょうか?
感情を素直に表してくれたとき
女性は、男性が困っているときや、純真な心を向けてくれたときに愛おしい気持ちがわきやすいです。そのため、泣いたり笑ったりと、素直に感情を表すような行動は、愛おしく思う女性が多いのだそう。
子どもっぽい一面を見せてくれたとき
裏表も何もない幼い子どものような表情や行動は、女性にとっては母性本能をくすぐられ、可愛らしく愛おしいと感じさせるでしょう。
また、周りには決して見せない、自分にしか見せない一面を見せてくれると、自分が頼られていると思う女性も多いです。
弱いところを見せてくれたとき
男性が普段、頼りがいのある存在であればあるほど、弱いところを見せてくれたときに女性は愛おしく感じてしまいます。
男性が甘えるという行為は、年齢を重ねるにつれてどんどんなくなっていくもの。しかし、たまに弱音を吐いたり、甘えてきてくれたりする姿は、普段とのギャップから女性は愛おしいと思えてくるでしょう。
頼りになるとき
女性は、たくましい男性や頼りになると感じたときに、愛おしいという感情がわき出てきます。それは、どこかで父親の存在と重なったり、ほっと安心できるという気持ちからきているのかもしれません。
真剣に話を聞いてくれたとき
悩み事や相談を真剣に聞いてくれたとき、女性はその男性を愛おしく感じます。恋人同士でなくても、職場や学校の先輩後輩、友人同士など、いろいろな関係性で愛おしく感じやすいのだそう。
男性が女性を愛おしいと思う瞬間
男性が女性のことを愛おしいと思う瞬間や行動がこちら。女性のこういうところに弱いという男性は多いのではないでしょうか?
甘えてきてくれたとき
女性が甘えてきたときや、頼ってきたときに男性は愛おしいと感じることが多いです。甘えられると、単純に嬉しいと思うだけでなく、自分が守ってあげないとと感じさせられるのだそう。
また、甘え上手な女性でなくても、ふとした瞬間に甘えてきてくれるというのも、男性は「この子を大切にしよう!」と思うのだとか。
やきもちを焼いてくれたとき
男性は、彼女や好きな人にやきもちを焼かれたときに、愛されている証拠だと実感できて、愛おしく思います。
ただし、やきもちは可愛いと思える程度でないと、男性は面倒くさいと感じてしまうかも。過剰なやきもちや嫉妬だと、かえって嫌がられる場合もあるので注意しましょう。
自分のことを思ってくれているとき
いつも自分のことを思ってくれたり、心配してくれたりしている女性を、男性は愛おしく感じます。
「ありがとう。」や「大丈夫?」などの言葉をかけられるのも、自分のことを思ってくれていると実感できるのだそう。そんなときに、愛おしい気持ちが自然にわき出てくるようです。
かわいい笑顔を見たとき
女性のかわいい笑顔を見て、愛おしく感じる男性はとても多いです。同じように、美味しい物を食べているときや、プレゼントをもらって喜んでいるときも、男性は嬉しく感じます。
また、恥ずかしいときの照れ笑いなどに、キュンとする男性は少なくありません。
寝顔を見たとき
女性や彼女の無防備な寝顔を見たとき、男性は自分に気を許してくれていると感じ、愛おしく思うようです。
また、自分といるときに安心して眠ってくれていると思えて、見ていると心が穏やかになるのだそう。
恋人に対して愛おしいと思う心理
恋愛中には、相手のことを愛おしいと思うのは当たり前のことかもしれません。きっとそれには、次のような心理が働いているからなのでしょう。
信頼している仲であること
普段しっかりしているのに弱い部分が見えると愛おしく感じられます。社会に出るとしっかりしなければと構える人が多いからこそ、信頼している人には見せる弱みに、人はより愛おしさを感じるのです。
純粋な好意を向けてくれること
自分に対して、純粋な好意を向けてくれたときには愛おしく思うもの。純粋さや無防備な心を、信頼とともに向けられるのは誰しも嬉しいでしょう。
自分好みの愛情が表現されていると、さらに愛おしく感じるはずです。
子ども・ペットに対して愛おしさを感じる心理は?
異性や恋人だけでなく、人は子どもやペットにも愛おしさを感じます。番外編になりますが、これらの心理も見ていきましょう。
子どもに対して愛おしいと思う心理
多くの親や大人は、子どもに対して無償の愛を注ぎます。それには、次のような心理が働いているからなのかもしれません。
弱くて純粋な存在であること
子どもは、弱くて純粋な存在なため、大人を愛おしく思わせるでしょう。子どもには、母性や父性を感じさせる表情や仕草、幼さがあります。
そして、自分を全面的に信頼して体を預けてくれます。それらを見ていると、多くの大人は守ってあげたいと思うのでしょう。
未熟な存在であること
子ども、とくに赤ちゃんに対しては、食事をはじめとした身の回りの世話をしてあげないといけません。自分がいなければ生きていけないような未熟な存在だからこそ、よりその存在が愛おしく感じられるのでしょう。
動物やペットに対して愛おしいと思う心理
家族の一員でもあるペットや、可愛らしい動物を見たときには、以下のような心理が働いて愛おしいと感じるようです。
小さくて愛らしい存在であること
動物は、か弱くて表裏のない純粋な存在であるからこそ、人は守りたいと思えます。
とくに、小さくて愛らしい顔をした動物を見たとき、愛おしいと感じる人は多いでしょう。これは子どもに対する感覚と似たようなものかもしれません。
ありのままでいられる存在であること
ペットは話せないからこそでもありますが、どんなときも自分を受け入れてくれます。ありのままの自分を受け入れて、そんな自分に甘えてくる存在は、より愛おしく感じられるでしょう。
まとめ
愛おしいという感情にはいろいろな要素が含まれていて、一言では言い表せないものです。また、対象が違うと抱く愛おしいという思いも、それぞれ違ってきます。
そんな、愛おしいと思える対象がいるのであれば、これからも大切にしないといけませんね。