離れ乳ってどんな状態?
まず考えていきたいのが、離れ乳とはどんな状態のことを指すのでしょうか。もしかしたら、自分が離れ乳だと気づいていない女性も多くいるかもしれません。両胸が具体的にどのくらい離れると離れ乳になるのか、そしてその状態を詳しく見ていき、自分に当てはまる部分がないかチェックしてみてください。
両胸が平均よりも離れてしまっている(バージスラインが広い)
離れ乳とは、両胸が平均よりも離れてしまっていることを言いますが、バストには最も美しく見える黄金比率というものがあります。それは”ゴールデントライアングル”と呼ばれ、鎖骨の中心と左右のバストのトップを結んで正三角形となる状態を指します。
この正三角形が崩れ、二等辺三角形になってしまっている場合は離れ乳の可能性が濃厚です。自分のバストはどうなっているのか、まずは調べてみましょう。
この離れ乳を引き起こしてしまっている原因としてはバージスラインが広いという点があります。自分のバージスラインが広いかどうかチェックしてみましょう。
バストが上向きでは無く、重力に負けがち
バストの形というのは、遺伝的な理由は数パーセントで、ほとんどは自身の生活の仕方によって変化します。バストには筋肉があまりなく、約90パーセントが脂肪でできているため、バストが上向きでは無く、重力に負けがちとなってしまうのです。
また当たり前の話ですが、寝ている間にも重力はかかり続けています。仰向けで寝ていれば左右に広がるように、横向きで寝れば左右どちらか片方のバストに重力がかかります。それによって、さらに離れ乳の進行を早くしてしまうのです。
ハリが無く、どことなくたるんでいる
先程もお話しした通り、バストのほとんどは脂肪です。そこに重力が加わるわけですが、バストは若い時は特に上向きでハリがあります。では、なぜ重たい脂肪のかたまりを上向きに保つことができるのでしょうか。それは”クーパー靭帯”という、コラーゲン繊維のお陰なのです。
クーパー靭帯は、身体の筋肉や皮膚を乳腺と繋いでいます。そのため、バストが上向きに吊り上がっているようになるのです。ですが、あくまでコラーゲン繊維ですので、それほどの強度はありません。ブラジャーのサポートがなければ、激しいスポーツなどバストが揺れる際の衝撃で、クーパー靭帯は伸びたり切れたりしてしまいます。その結果、バストは徐々に下に垂れたり離れたりするのです。
放置すると胸のたるみが悪化します
これまで見てきた項目に当てはまっていて、自分が離れ乳であると自覚した方も多くいらっしゃることでしょう。もう今更遅いと放置すると、胸のたるみがさらに”悪化”します。離れ乳を作り出す原因をしっかり理解し、今からでもケアを行いましょう!
離れ乳の原因は、日頃のこんな習慣にある
それで次に、具体的にどのような行動が離れ乳の原因となるのか、その習慣を探っていきましょう。当てはまる項目がある方は、注意してみてください。
下着のサイズが合っていない
ほとんどの女性が毎日当たり前のように”ブラジャー”を着用しています。ですが、自分にぴったりのブラジャーをつけている人は約10パーセントほどです。実はブラジャーは、型崩れしやすいバストを支えるための、大変重要な役割を担っているのです。
ブラジャーのサイズが合っていないと、バストの脂肪の重みや、揺れの影響をダイレクトに受けてしまいます。激しい運動などをしない場合でも、階段の上り下りや小走りなどでバストは揺れてしまいます。自分が思っている以上に、バストが揺れるシーンは多々あるのです。
下着の付け方が間違っている
以下は、正しいブラジャーの付け方です。
- ストラップを肩にかけ、前かがみになってホックを止める。
- 前かがみのまま左側のストラップの付け根を持ち、右手で左胸全体を包み込むように中心に引き寄せカップに収める(反対側も同じように)。
- 身体を起こし、背中やワキのお肉をカップに入れる。
- ストラップを調整する。
バストの脂肪は、背中やワキへと流れてしまいやすいので、しっかりバストに集めるようにして、正しくブラジャーを着用しましょう。毎日のことなので、これを気を付けるだけでも、劇的に結果が変わってきます。
筋力の低下
ほとんどが脂肪でできているバストですが、土台となる大胸筋を鍛えることで、バストを上向きに保つことが可能です。ですが、大胸筋は日常生活ではあまり使うことが少ないため、意識してエクササイズをすることが必要です。軽めのトレーニングで良いので、定期的にエクササイズを取り入れ、離れ乳を防ぎましょう。
ナイトブラをつけていない
日中はずっとブラジャーに締め付けられているため、「寝るときくらいは解放されたい」と、何もつけずに眠られる方が多くいらっしゃいます。ですが、我々が眠っている間も、重力はバストにかかり続けています。何もつけずに眠ると、背中やワキに脂肪が流れてしまい、離れ乳をさらに進行させてしまいます。
そこでオススメなのがナイトブラです。ナイトブラは、寝ている姿勢を想定して設計されているので、つけていても苦しくなく、バストが左右に流れるのを防止してくれます。
離れ乳を改善する、下着の付け方
毎日着用するからこそ、下着の付け方がとても重要だということがわかりました。では、離れ乳を改善するための、下着の付け方について、今一度確認していきましょう!
下着はサイズの合っている商品をつける
ブラジャーを着用した状態で、身体を左右にひねり、両手を上下に動かしてみましょう。この際にブラジャーがズレてしまう場合は、残念ながらブラジャーのサイズが合っていません。これを機に、ブラジャーのサイズを計り直してはいかがでしょうか?
上下左右、バスト周りの脂肪をしっかりとブラに収納すること
バストの脂肪は、重力によって上下左右に流れてしまいます。バスト周り(背中・ワキ・二の腕など)の脂肪をしっかりかき集め、ブラジャーに収納することを癖づけると良いでしょう。それだけで、見た目だけでなく、1カップサイズアップにも繋がるかもしれません。
無理矢理収納するのでは無く、優しく丁寧に、負担がかからないようにする
バストは柔らかいので乱暴にしがちですが、意外と繊細な部分です。無理矢理収納するのでは無く、優しく丁寧に、負担がかからないようにすることで、美しいバストを保つことができます。繊細なクーパー靭帯を守り、お肌が摩擦で痛んでしまうことも防げます。バストにそっと触れるか触れないかの力加減で行いましょう。
下着を着けた後、鏡でバスト周りをチェック
ブラジャーを着けた後、鏡でバスト周りをチェックすることを習慣づけましょう。特に背中はあまり見えにくい場所です。バスト周りの脂肪がきちんと収納できているか、毎回チェックすることで意識も高まります。
離れ乳はこんな方法でも改善可能
離れ乳を改善するためには、まだまだ様々な方法があります。下着以外にもできることを探して、美しいバストをキープしましょう!
エクササイズをして胸筋を鍛える
先程も登場しましたが、大胸筋は唯一、バストを上向きに保つ筋肉です。ですが、普段はあまり使わない筋肉なので、特別エクササイズが必要となります。支えるためなので、きつくハードなものではなく、簡単な動作のエクササイズを定期的に行うようにすると良いでしょう。
バストアップクリームなど、バストケアアイテムを活用する
市販されているバストアップクリームなど、バストケアアイテムを活用すると、サイズアップを促しながら、ハリやツヤもアップさせてくれます。バスト周りから脂肪を集める際、何もつけずに行うと、摩擦が起こりお肌を痛めてしまう恐れがあるので、バストアップクリームで滑りを良くしてから行うと、お肌を摩擦から守り、より効果が増すでしょう。
バストの形が変わるような運動を避ける
バストの形をキープするために、大きな役割を担っているクーパー靭帯を守るには、激しい運動を避けることが重要です。特に、バストが大きく揺れる「長距離マラソン」「縄跳び」など、身体を大きく縦に動かす競技には注意が必要です。
それでも、避けられない状況も出てくるかもしれません。その時は、”スポーツブラ”でバストの揺れを最小限に抑え、型崩れを防ぎましょう。スポーツブラはナイトブラ同様、スポーツをする姿勢を想定して作られています。バストの揺れを抑え、離れ乳の原因となる刺激を軽減させてくれます。
まとめ
今回は、バストの悩みでも上位に上がる”離れ乳”の原因と、その簡単ケア方法についてお話しさせていただきました。離れ乳は、普段私たちが何気なくとっている行動によって、引き起こされていることがわかりました。そして、その行動を少し変えるだけで、簡単に改善できることも、お分かりいただけたのではないでしょうか。
もちろん、自分の努力なしでは美しいバストを保つことはできません。ですが、美しい理想のバストが手に入るのであれば、努力というにはほど遠いほど簡単なケアとも言えます。小さなことをコツコツと積み重ねていくことで、理想の”ゴールデントライアングル”は完成します。ぜひ離れ乳を改善して、キレイなバストを手に入れましょう!