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新たな制度《サバティカル休暇》
現在「働き方改革」などの言葉を耳にすることも増え、私たちの仕事の在り方について考える人も増えていきたのではないかと思います。
昔のように仕事を続けることで、お給料が増えていく「年功序列」制度や同じ職業を定年まで続ける「終身雇用」が主流でしたが、その形も変わりを見せています。
新たに日本でも取り入れる企業が増えてきた《サバティカル休暇》と呼ばれる制度があります。
海外ではすでに、フランスやドイツなどの国が取り入れている制度のひとつ。
サバティカル休暇は、長期間勤務経験のある社員に制限のない《長期休暇》を与えるというもの。
もしかしたら、この制度が一般的になる日もそう遠くはないかもしれません。
《サバティカル休暇》とは何か
ある一定の勤務経験のある社員に制限のない長期休暇を与える制度《サバティカル休暇》。
最低でも1カ月以上3カ月未満の期間が与えられると言われています。
《サバティカル休暇》の期間中も通常通り、お給料が出るのも特徴のひとつ。
しかも、その期間に会社からの縛りがなく自由です。
日本では休暇や有休を取りにくい雰囲気がまだありますよね。
《サバティカル休暇》は何のため?
《サバティカル休暇》の目的は、「労働者の健康を守る目的」や「個人のスキルアップ」「モチベーションアップ」などが挙げられます。
仕事をしていると時間が限られてしまいますよね。
サバティカル休暇を利用して、今まで後回しにしてきたことに思い切って挑戦できるチャンスが生まれるということです。
新たなことに挑戦するのはもちろん、読書やアート作品を見に足を運んだりなど、その人自身の使い方によっては、濃い時間を過ごせる《サバティカル休暇》。
その新たに知って得た内容を会社で活かすことが目的です。
会社に新しい考えや風を取り入れることが可能となりますね。
日本の《サバティカル休暇》を取り入れている企業
日本企業のヤフー株式会社は、勤務10年以上の実績がある社員に対して約3カ月ほどのサバティカル休暇を設けています。
また株式会社リクルートでは、勤務3年以上の社員を対象に最大28日間の休暇得られる制度を導入しています。
またその活動費として一律で20万円を支給しているのも特徴的です。
日本企業でも《サバティカル休暇》への注目度が増しており、今後増えていく可能性もあると考えられます。
《サバティカル休暇》で何ができるか
仕事に追われるような日々を過ごしている人も多いのではないかと思います。
《サバティカル休暇》があれば、どのようなことが可能なのか考えてみましょう。
後回しにしていた読書
読書は時代に関係なく多くの知識を得られる手法です。
気になっていた本はもちろんのこと、気になる分野や歴史を感じる書物などを読むことで今までにない新たな発見につながるハズ。
海外ボランティアに参加
長期間の休暇があり収入もある程度保証されるのであれば、海外へボランティア活動などに参加するのもひとつの手。
日本とはまったく異なる環境ともあり、多くの刺激を受けること間違いなし。
アートに触れる
最近はデザインが美しいアート性を感じさせる製品が増えてきました。
それは多くの人が美を求め始めていることが受け取れます。
会社経営者などが《アート》を学びはじめています。
自分の好きに没頭する
何かひとつのことを深堀したい場合には《サバティカル休暇》が使えます。
何かしらの研究や小説を書くなど、好きな物事に没頭できるチャンス!
《サバティカル休暇》で新たな価値観に触れる
大人になっても学びというものは必要です。
新たなモノや考えに触れることは、その人にとっても大きなものとなるでしょう。
まだまだ、サバティカル休暇を導入している日本企業は少ないですが、サバティカル休暇を求める声はすでに多く見られます。
この新たな取り組みが、どのような変化を日本にもたらすのか気になるところ。
サバティカルのような長期休暇を取るのが難しい場合でも、自分の休日を仕事とは関係のないことで充実させることは、仕事をする上でも大切ですね。
難しいとは思いますが、休日は趣味や好きなことで充実した日を。
それが仕事の質を高めていくのではないかと思います。