歯間ブラシを使うとどんなメリットがある?
まずは歯間ブラシを使用することでどのようなメリットを得られるのか、解説します。非常に大きなメリットになりますので、しっかりと把握しておきましょう。
メリット1:歯ブラシだけでは落とせない汚れを落とすことができる
歯ブラシだけで落とせない汚れというのは、主に歯間にあります。もちろん歯並びにもよりますが、余程歯間が広い人でない限り歯ブラシだけで歯間の汚れを除去するのは難しいのです。歯間ブラシとはそのような汚れを除去するために存在している商品であると言えるでしょう。
メリット2:80%以上のプラークを除去できる
歯間ブラシはおよそ80パーセントのプラークを除去できると言われているほど歯垢除去力が高いアイテムです。プラークとはつまり歯垢です。歯垢と言うのはそのほとんどが歯間に存在しています。
歯垢というのは簡単に言えば虫歯菌の巣窟です。食べかすの塊だと思っている人も多いですが、じつはそのほとんどの割合が細菌とその代謝物なのです。
歯垢は放置しておくと肥大化し、やがて歯石になってしまいます。そうなると簡単に除去することはできません。歯間ブラシを利用すれば、歯石の蓄積を予防できるのです。
メリット3:気になる口臭を解消できる
口臭の原因と言うものは、一つではありません。内臓の具合が悪くて口臭がきつくなる場合もあります。ただ、じっさいのところ口臭の原因のほとんどはプラークや口腔内の汚れなのです。歯間ブラシでそういった歯間汚れを除去しておけば口臭予防になります。
メリット4:歯茎が弱っていないか知ることができる
歯茎が弱っていると、ちょっとした刺激で出血するようになりますよね。歯間ブラシを正しく使用すると歯茎にも程よい刺激を与えることになりますが、その際に出血するようであれば、それは歯茎が弱っているサインである可能性が高いのです。
メリット5:矯正中でうまく磨けないところの汚れや詰まりが取れる
矯正をしているとどんなに歯ブラシをしても上手く磨けない部分が多くなります。そういった歯ブラシでは磨きにくい部分の汚れを除去するのにも歯間ブラシは活躍してくれるのです。矯正することで虫歯になってしまっては元も子もないですよね。しっかりと歯間ブラシで汚れを除去しましょう。
歯間ブラシの正しい使い方は?
次に歯間ブラシの正しい使い方を解説します。歯間ブラシは正しく利用してこそ効果を発揮するものです。しっかりと正しい利用方法を把握してから使うようにしましょう。
①歯磨きの効果を引き上げるため、歯磨き前に使用する
歯間ブラシを歯磨きの後に使用している人は意外と多いですよね。しかし、じつは歯間ブラシと言うのは歯磨きの前に使用する物なのです。歯磨きの前に歯間汚れを除去しておくことで、歯磨きの効果をアップさせることができます。
具体的な流れに関しては、まず食後すぐに口をゆすぎましょう。口をゆすぐことで大きな食べかすや汚れを除去できます。そうすると脱灰(飲食物の酸や細菌によってエナメル質が破壊される作用)の進行を食い止めることができます。
②歯に沿うようにして差し込む
実際の歯間ブラシの使い方ですが、基本は歯に沿うようにして歯間に差し込んで使います。無理な角度から差し込むとエナメル質や歯茎を傷める可能性が高いので、差し込む際は必ず歯に沿うようにしましょう。
③様々な角度から優しくこする
歯間ブラシでこする際には、なるべくさまざまな角度でこするようにしましょう。一方向だけでこすっていても、あまり効果は得られません。歯間汚れが残ってしまうのです。
④裏側からも差し込むとより除去できる
これは歯並び次第では難しい場合もありますが、可能であれば歯の裏側からも歯間ブラシを差し込みましょう。さらに除去効果がえられます。
ただし歯並びによっては無理に裏側から差し込むとエナメル質や歯茎を傷つけるリスクが高まってしまうこともあるので、無理に行う必要はありません。あくまでも可能であればです。
⑤歯垢をからめとるように時々回す
歯間に歯間ブラシを差し込んだら優しくこするように使用するのが基本ですが、たまに回すのも忘れてはなりません。歯間ブラシを回すことで、こすっただけでは除去できなかった歯垢を絡め取ることができる場合も多いのです。
⑥ゆっくり引き抜く
歯間ブラシでこすったり回したりしながら歯間汚れや歯垢を除去したら、ゆっくりと引き抜きましょう。いきなり引き抜くと歯や歯茎に過剰な摩擦を与えてしまい、痛めてしまう可能性が高くなります。ゆっくりと丁寧に引き抜くようにしましょう。
⑦綺麗に水洗いして乾燥させる
使用後は綺麗に水洗いしましょう。歯間ブラシに汚れが付いたままでは、意味がないですよね。しっかりと汚れを洗い落とし、乾燥させれば何度も使用することができるのです。
前歯や奥歯に最適な歯間ブラシを使うことが重要
歯間ブラシは正しい利用方法だけでなく、正しい商品選びも重要になります。主に使う部位によっても適したタイプと言うものがありますので、それをしっかりと把握しておきましょう。
前歯にはストレートタイプ
主に前歯に使用するならば、ストレートタイプがおすすめです。前歯はブラッシングしやすいので、シンプルな方が使いやすいでしょう。
狭い前歯の隙間に!クリエイト スマートイン歯間ブラシ
商品の特徴
シンプルで使いやすいストレートタイプの歯間ブラシですが、中でもとくに人気なのがこの商品です。歯間にブラシが届きやすく、コスパも良いので多くの人に愛用されています。迷ったらこれを買っておいて損はないでしょう。
この商品の口コミまとめ
- とくに選ばず目についたこれを購入したが、想像していたよりも遥かに歯間汚れが取れる。
- 前歯に使うストレートタイプはいろいろ試したが、結局これが一番だった。
奥歯にはL型タイプ
奥歯は見えにくいしブラシも届きにくいので、ストレートタイプだと難しいですよね。L字タイプなら奥歯のブラッシングもしやすくなります。
Amazonで高評価の歯間ブラシ!ライオン DENT.EX 歯間ブラシ
商品の特徴
超合金ワイヤーを使用しているので、ブラシが非常に丈夫です。特許も取得しています。他の商品よりも長く使うことができるでしょう。ホルダーの角度も工夫されていて、持ちやすさや奥歯への挿入のしやすさに定評があります。
この商品の口コミまとめ
- 歯科医に奥歯の歯間ブラシとして勧められたので使用している。
- 他の歯間ブラシよりも長持ちするし使いやすいのでいつもこれにしている。
- とにかく使いやすい。他のL字型商品とかなり差があると思う。
サイズの合わない歯間ブラシは無理に使わない!
サイズの合わない歯間ブラシを無理に使用するのは止めましょう。歯や歯茎を傷める可能性が高くなります。
5段階のサイズの中から合ったものを選ぶ
歯間ブラシのサイズは主にSSS、SS、S、M、Lの5段階です。自分の歯間に合ったサイズを見つけることが重要になります。
最初は小さめの「SS」「S」から始めるとおすすめ
歯間ブラシを初めて使う場合は、なるべく小さなサイズを選びましょう。SSやSを選んでおけば、歯や歯茎を傷つけるリスクを抑えられます。使ってみて小さすぎると感じたら、上のサイズを選ぶようにしましょう。
サイズ交換サービス対応!デンタルプロ 歯間ブラシ
商品の特徴
初心者や歯間の狭い人におすすめな激細の歯間ブラシです。とにかく細いので、初心者でも使いやすいでしょう。サイズ交換サービスという画期的なサービスも行っていますので、安心ですよね。
この商品の口コミまとめ
- 耐久性があり、歯垢の除去効果も素晴らしい。
- 歯の矯正をしているので細い歯間ブラシが必要になり購入したが、他の歯間ブラシより明らかに使いやすい。
- 最初は細すぎて違和感があったが、慣れると他の商品は使えなくなる。
歯間ブラシを使うときの注意点は?
歯間ブラシを使う際の注意点の解説です。以下の注意点をしっかりと把握し、NGな使い方をしないようにしましょう。
一日に何度も使うのは歯茎を傷つけるためNG
歯間ブラシは思っている以上に歯や歯茎へ刺激を与えます。一日に何回も使ってしまうと、再石灰化が追い付かなくなってしまう可能性が高くなるのです。一日一回で十分でしょう。
歯間ブラシは1〜2週間で取り替える
歯間ブラシは何度も使用すると効果が低くなってしまいます。毛先の開いた歯ブラシを使ってもきちんと歯磨きできないですよね。それと同じです。1週間、長くても2週間で交換しましょう。
歯茎が弱っている人はゴム製の歯間ブラシを
歯間ブラシで出血するようであれば、歯茎が弱っている可能性が高いです。そういった場合にはゴム製の歯間ブラシを選ぶようにしましょう。ゴム製であれば歯茎への刺激を低減できます。
赤ちゃんから高齢者まで安心!小林製薬 やわらか歯間ブラシ
商品の特徴
コマーシャルなどでもお馴染みの柔らかいゴム製の歯間ブラシです。歯茎や歯に刺激を与えにくいので、お年寄りや子供にもおすすめできます。柔らかいからこそ歯間に挿入できるというケースも多いので、一度は試してみる価値のある商品です。
この商品の口コミまとめ
- 太めの印象だが柔らかいので問題なく使用できている。
- 歯科衛生士さんが進めてくれたので購入したが、歯垢や汚れが除去できて気持ち良い。
- サイズさえ合っていればかなりの耐久性なので、長く使える。
まとめ
歯間ブラシは歯間汚れや歯垢を除去してくれるので、虫歯予防や口臭予防などさまざまな効果がえられます。しかし、それも正しく商品を選び、正しい使用方法を守ってこそです。
まずは正しい使用方法を学び、自分の歯間に合ったサイズと商品を見つけることが重要なのです。