感情の起伏が激しい人の特徴
感情の起伏が激しい人の特徴はいくつかあります。家庭事情や環境によるものが大きいのですが、どのような特徴を持つのかを紹介します。
気持ちに余裕が持てない環境にいる
感情の起伏が激しいということは、上手くコントロール出来ていないということです。つまり、気持ちに余裕が持てない環境を過ごしている人が当てはまります。人間関係、金銭関係、気持ちの余裕を奪う原因はさまざまですが、そういった環境で過ごしている人はちょっとしたことから激昂したり、逆に気持ちが沈んでしまったりする傾向があります。
想定しない事を嫌う
きっちりとスケジュール管理をしている人なども、感情の起伏が激しいと言われています。きちんと管理しているのに、なぜ感情のコントロールが出来ないのかというと、想定外のことを嫌う傾向があるからです。極端な例を出すと、仕事が終わったらすぐ家に帰るという予定を立てていた人が残業で会社に残らないといけなくなった、これも想定外のことです。
普段からきちんとスケジュール管理、思った通りに物事が運んでいる人は挫折や予定外のことに弱いと言います。そういったことから予定外のことが起こることで感情の鎖が切れてしまうのでしょう。
自分の気持ちを貫き通したい思いが強い
我が強い人、この特徴を持つ人も感情の起伏が激しい傾向があります。これと決めたら自分の気持ちを貫き通したいと思う人は、周囲から注意や制止があった場合に激昂する可能性が高いようです。意固地な性格と言ってもいいかもしれません。
すべての人ではないですが、高齢者になると自分の意思を曲げない意固地な人も多いでしょう。そういった人と似ているのかもしれません。
ネガティブになりやすい
ネガティブになりやすい人も、感情の起伏が激しい傾向があるようです。自分を卑下する傾向があるため、感情の上がり下がりも激しくなってしまうのです。基本的に日本人はネガティブな部分があると言われています。
人によって大小異なりますが、ほとんどの人がネガティブになることもあるでしょう。感情の起伏が激しい人は、そういった部分が強く出てしまうようです。
感情の起伏が激しくなる原因は?
感情の起伏が激しいと言っても、何かしらの原因がある人もいます。逆に生まれつきの性格という場合もあるようです。こちらでは、どのような原因があるのかについて紹介します。
元々の性格
感情の起伏が激しい人の中には、元々の性格という人もいるようです。すべての人に当てはまるわけではありませんが、甘やかされて育ち、自分の望みが何でも叶っていた人は大人になって思い通りに物事が運ばなくなった時に、そういった片鱗を見せるようです。
疲労や睡眠不足など身体的なもの
疲れていると、些細なことでイライラすることもあるでしょう。そういった時に思わず八つ当たりをしてしまう人もいるはずです。それこそが感情の起伏が激しくなっているということです。八つ当たりをしてしまった後に「怒鳴るつもりはなかった」「きつい言い方をするつもりはなかった」と考える人もいます。これは自分自身で感情を上手くコントロール出来ていない証拠と言っても過言ではありません。
ストレスが解消できていない
身体的な疲労や睡眠不足と似ているかもしれませんが、ストレスを上手く解消出来ずに溜め込んでいる人も感情の起伏が激しくなります。激しくなると言っても、怒鳴り散らすなど激昂パターンもあれば、何をしてもどうでもいいという消沈パターンがあります。自分は怒鳴り散らしていないから大丈夫だとは考えず、気分の上がり下がりが激しくないかをしっかり確認しましょう。
非定型うつ病など病気によるもの
感情の起伏が激しい人は、環境や疲労だけではなく、病気によるものもあります。非定型うつ病など、感情の起伏が激しくなる病気は多くあります。非定型うつ病は楽しいことがあると気持ちが沈んでいても一転して明るくなる傾向があります。そのため、本人だけではなく周囲も病気に気づきにくいのです。
女性ホルモンの影響によるもの
年々女性ホルモンは低下していきます。女性ホルモンは身体的な影響だけではなく、精神面の影響も強く与えてしまうため、女性ホルモンの低下によって感情の起伏が激しくなってしまう場合があります。
その代表例として、更年期障害が挙げられます。今までは穏やかな性格だったのに、なぜかいきなり性格が豹変した人はいませんか? もしかしたら、更年期障害による影響を受けているのかもしれません。
感情の起伏が激しい人との接し方や対処法
感情の起伏が激しい人は、本人も困っているかもしれませんが、それ以上に周囲がどうすればいいのか悩んでいるケースがほとんどです。接し方や対応が分からず、その人から離れて行ってしまう場合も珍しくありません。こちらでは、感情の起伏が激しい人との接し方などについて紹介します。
相手の性格や行動パターンを熟知する
もっとも良い接し方や対応の仕方は相手の性格や行動パターンを熟知することです。例えば、怒っているのが一時的なものであれば聞き流すなど相手を逆なでしないようにすることが衝突を避ける方法です。ただし、これは友人や家族側に負担がかかってしまう方法とも言えます。
本心や原因を探って話を聞いてあげる
感情をコントロール出来ない理由が性格ではない場合、そうなってしまった原因を探って話を聞いてあげることがいいでしょう。感情の起伏が激しい人は、意外と話を聞いてもらいたいと思っている人が多くいます。そのため、話を聞いてあげることで感情の起伏が軽減される場合もあるようです。
ストレス発散を提案する
ストレスが溜まりすぎている人の場合、その発散方法が分からない人が多いようです。人間は意外と息の抜き方を知りません。真面目タイプの人であればあるほど、たまに休日があっても何をすればいいか分からないまま時間だけが過ぎていくこともあるのです。
だからこそ、ストレス発散方法を提案することで感情を上手くコントロール出来るようになる人も少なくないのです。
丁度いい距離を保つ
感情の起伏が激しい人と付き合うのは、意外と精神的な負担が大きくなります。その人のことばかりを優先してしまうと、自分のことが後回しになり、今度は自分が同じ症状を引き起こす場合があるのです。
自分を守るためにも、ちょうど良い距離を保つことが大切です。相手が頼って来ても、過剰に助けることはせず、自分に負担のない範囲で行うようにしましょう。そうすることで、意外と負担は減り、上手く付き合っていけるようになります。
ポジティブ思考で付き合う
ポジティブ思考で付き合うというのも、ひとつの方法です。例えば何かを頼まれたとすれば、相手にとって自分は必要な存在である、他の人には頼めないことも自分には頼んでもらえるという前向きな考え方です。
しかし、ポジティブに考えても自分でも気づかないうちに精神的な負担がかかっている場合があるので、自分のストレス発散も忘れないようにしてください。
まとめ
感情の起伏が激しい人と付き合っていくのは、意外と気を遣うものです。しかし、悪い面ばかりではないからこそ付き合っていこうと考えるのでしょう。感情の起伏が激しいかもしれないと自覚がある人は少し我慢をするようにしてみてはいかがでしょう。我慢だけではなく、相談出来ることであれば信頼出来る人に話すだけでも意外と軽減されていくものです。