顔合わせの費用の相場はどれくらい?
両家の顔合わせをする際は、食事会の費用はどの程度にするべきなのか迷うところでしょう。一般的な相場はどの程度なのかを知っておくことで、費用も決めやすくなります。
食事会の会場で費用は変わる
食事会での費用の相場は、どこで行うのかによって変わってきます。たとえば、レストランや料亭を利用する場合は、一人7,000~10,000円程度といったところです。また、ホテルや結婚式場を会場にする場合は、一人10,000~15,000円程度とみておけばよいでしょう。
参加者の人数によっても違う
両家の両親だけでなく、親族や兄弟・姉妹も顔合わせの食事会に参加することもあるでしょう。その場合は、人数が増えた分だけ金額が上がります。一人あたりの金額が高いので、場合によってはけっこう高額になるケースもあり得ます。
費用は80,000円以内でおさまることが多い
食事会の会場や出席人数によっても費用は違ってきますが、多くの場合、80,000円以内でおさまることが多いといえるでしょう。ある結婚案内サイトの調査によると、食事代は20,000~80,000円という人が、全体の7割を占めたという結果が出ています。
一人あたりの食事代の費用の相場は7,000~15,000円ほどなので、このことから考えても、やはりこの枠内の金額でおさまりそうです。
食事以外に必要な費用は?
顔合わせの際にかかる費用は食事代だけではなく、そのほかにもかかるものが意外に多いです。ここでは、食事代以外にどんな費用がかかるのかチェックしていきましょう。
手土産代
顔合わせの食事会では、「今後ともよろしくお願いします」という気持ちを込めて、両家でお互いに手土産を持参することが多いです。金額は3,000~5,000円程度で、菓子折りや縁起物を用意します。
婚約記念品交換の記念品代
顔合わせをする際に、場を盛り上げるイベントとして、婚約記念品の交換をすることがあります。その場合は、前もって記念品を用意する必要があり、記念品の購入代金がかかります。
婚約記念品は、男性からは婚約指輪を、女性からは腕時計やネクタイピンなど、普段使いできるものを贈るのが一般的です。
会場の個室料金
両家の顔合わせは、料亭やレストランなどの個室で行うケースが多いです。利用する店によっては、個室を利用すると食事代とは別に、個室料金がかかることがあるため、念頭に置いておくとよいでしょう。
衣装代
顔合わせの服装は、どのようにするのかを事前に話合っておくと、どちらかが浮いてしまうということもないでしょう。両家で話し合った結果 、「カジュアルな服装で」となることもあるかもしれません。
しかし、料亭や格式の高いレストランが会場になるような場合は、フォーマルな服装がふさわしいです。その場合、スーツやドレス、振袖など、手持ちのものでなく新調する人は、衣装代がかかります。
手土産の内容と費用相場
両家で顔合わせをするときの手土産は、どんなものを贈るべきか、またいくらぐらいにすべきか悩ましいですね。そこで、顔合わせの際の手土産は何を贈ればよいのか、そして費用相場についても押さえておきましょう。
地元の名産品
両家の実家が離れている場合は、それぞれの地元の名産品を贈る人が多いです。有名な特産品だったり、珍しい品だったりすれば喜んでもらえるでしょう。また、地元の話をするきっかけにもなって会話も弾み、場を和ませるのに一役買ってくれるかもしれません。
菓子折り
なんといっても、菓子折りは手土産の大定番です。個別梱包の焼き菓子は、持ち帰ったあとに皆に分けられますし、日持ちもしやすいのでおすすめです。
たとえばバウムクーヘンは、木の切り口である「年輪」がモチーフなので「末永く幸せ」と意味合いが。また、もなかやどら焼きは「2枚の生地が合わさってできているので、両家の結びつきにつながる」という意味で、縁起物とされています。
手土産の費用相場
顔合わせに持参する手土産の費用相場は、3,000~5,000円が一般的。しかし、5,000円程度の手土産を持参したら、相手方から数万円の手土産をいただいたという体験談もありました。
これでは、お互いに気まずい思いをしてしまうので、こんなことにならないように、事前にそれぞれの両親と、相場について話し合っておくとよいでしょう。
支払いは誰がするものなのか
両家顔合わせの食事会の支払いは誰がするべきなのかは、多くの人が疑問に感じていることでしょう。誰が顔合わせの支払いをするのかは、大きく分けて次の2パターンあります。
新郎新婦が負担する
「両親への感謝の気持ちを込めて、招待の形式を取る」または、「二人のために集まってもらうから」という理由で、新郎新婦が顔合わせの費用を負担するケースは多いです。
両家で折半する
費用をどちらかが負担するとなると、もう一方が気を遣ってしまいますし、不公平感があることも否めません。そこで、今後のお互いの関係を考慮してもめごとを避けるために、両家で折半するケースもよく見られます。
また、両親以外の親族が出席する場合、人数に応じて両家でそれぞれの分を負担することもあります。
顔合わせの支払いのタイミング
顔合わせの費用を新郎新婦が負担する場合と、両家が負担する場合とでは、支払うタイミングは変わります。それぞれの場合について、詳しく解説します。
両家で負担する場合
費用を両家が負担する場合は、事前にいくらずつ折半するのか、新郎新婦が取り計らいしておきましょう。また、支払いのタイミングも、事前に打ち合わせしておくとよいです。
新郎新婦が負担する場合
新郎新婦が食事代を負担する場合、支払いのタイミングとして次の2つが考えられます。それぞれの状況に合わせ、タイミングを見計らって支払いをしましょう。
可能であれば顔合わせの前に支払う
顔合わせがはじまる前に支払えるようであれば、あからじめ支払っておけばスマートです。ただし、飲み物代が別にかかるケースでは、事前に支払うことは難しいでしょう。
デザートを食べ終わったあとで支払う
食事会の前に支払えない場合は、デザートを食べ終わったタイミングあたりがよいでしょう。このタイミングなら、お互いに食事も終わって落ち着いた雰囲気です。男性のほうがそっと席を立って、さりげなく支払いを済ませましょう。
支払いの際に気をつけるべきこと
自分たちで負担する場合は両親の前で支払わない
新郎新婦が会計する場合は、両親の目の前で支払わないように気をつけましょう。両親にとっては、いつまでも「かわいいわが子」です。目の前でわが子が財布を出している姿を見ると、「子どもに支払わせるのは……」と心苦しく感じる可能性も。
そのため、デザートを食べ終わった頃合いで、席を立って支払いを済ませておくようにしましょう。もしも事前に支払いができるなら、顔合わせの会場に入ったあとに、あらかじめ支払いを済ませておくのがベストです。
両親に支払ってもらったらお礼を忘れずに
食事会の費用を両親に負担してもらった場合は、忘れずに感謝の気持ちを伝えることが大切です。感謝のしるしとして、二人からのお礼の手紙と品を贈れば喜ばれるでしょう。
まとめ
結婚が決まり、両家で顔合わせを兼ねた食事会をすることになったら、真っ先に思い浮かぶのは費用に関してでしょう。自分たちが仕切る場合、きちんとおもてなしをしたいものの、あまりに費用をかけると気を遣わせてしまいそうで、悩ましいところです。
もし悩んだら、まずは世間一般的に大体どのぐらいかかっているのか、相場を参考にしてみましょう。また、当人たちを介して両家の親の意向をそれとなく聞き出し、できるだけ皆が納得する形で行えるとよいですね。