冷え性を解消して毎日をもっと快適に、心地よく♪

最近「温活」という言葉をよく耳にするのではないでしょうか。温活とは、その名の通り冷えた体を内側と外側からの両面から温めることです。少し前までは平熱が37度近いことが当然でしたが、現在では35度台という女性も少なくありません。体温は1度下がるごとに免疫力が約30パーセント、基礎代謝が約10パーセント低下すると言われており、病気や肥満になりやすくなることがわかっています。そこで、冷え性を根本的に解消して毎日をより快適に、心地よく過ごすための方法について解説します。

温活を始めよう!


温活は基礎体温の上昇にも効果があります。温活によって体温が少しでもあがれば、血流やホルモンバランス、自律神経などが整い体のさまざまな不調を改善することにもつながります。また、血流がよくなって酸素や栄養分が体の隅々に行き渡ることができれば、肌のターンオーバーが正常化して美肌効果を得たり、基礎代謝アップでダイエットにつながったりもします。

体を冷やさないようにする

冷え性の解消には、体を温めることの前に冷やさないように注意することが大切です。冷え性の人は寒さの厳しい冬だけでなく、夏でもエアコンで体が冷えます。また、入浴して温まってもすぐに抹消部分から冷えてくるという人もいます。極力体を冷やさないように腹巻などを着用するとともに、保温効果や温熱効果があるグッズを活用して、常に体を温めるようにすることが大切です。

体を温める食べ物、飲み物を摂る

体を内側から温めるためには、食習慣も見直す必要があります。胃腸を冷やすと血流が悪くなったり、代謝が悪くなったりすることで、冷え性を悪化させます。しかし、冷たい飲食物さえ避ければいいというものでなく、例えば野菜1つとっても体を温めるものもあれば冷やすものもあります。体を温める効果のある食べ物を意識して摂取し、飲み物は常温か温めた物を摂取するようにしましょう。

体を温める運動を生活の中に取り入れる

冷え性を改善するためには、体の外側から部分的に温めるグッズを活用するという方法もあります。しかし、対症療法的なものであるため、根本的に冷え性の改善を図るのであれば冷えにくい体質に変える努力をする必要があります。頑固な冷え性の方は運動不足でむくみなどに悩んでいることも多いものです。基礎代謝や血行を促進するために適度な運動を取り入れれば、体の内側から温めることができるでしょう。

なかなか改善しない場合は漢方薬を取り入れてみても


さまざまな方法で温活にチャレンジしても、なかなか効果が現れないという頑固な冷え性の女性も少なくありません。長年にわたって血液や気の流れが悪い状態が続いており、抹消部分や腸の周りなど本来なら水分を必要としない部分に水分が偏ることでむくみや冷えが深刻なものとなっていると考えられます。一般的な方法で改善できない場合は、症状や体質にあった漢方薬を取り入れてみるのも1つの方法と言えるでしょう。

安眠にも効果的な冷え性改善のヨガ♪


冷え性の人にとって最も辛いのは、就寝時に布団に入っても足先をはじめとして体全体が冷えた状態のままであるため、なかなか寝付けない、熟睡できないということではないでしょうか。これから紹介する夜ヨガは、体や心をリラックスさせる効果があるだけでなく、体全体がポカポカと温まって眠りにつくことができるという大きなメリットがあります。

足の指と足首をほぐす

足の指は心臓から最も遠い位置にあるため、血流が滞りがちになって冷えます。布団に入っても足先だけがいつまでも冷たいという人も多いでしょう。抹消部分の血流を改善するために、手の指と足の指を組んでゆっくりとほぐすことで血流の改善を図ります。また、冷えやすい人は足首をよく回すことによって血流が改善され温めることができます。円を描くように優しく回すようにしましょう。

下半身全体の血行をよくする

片方の足を逆の足の付け根部分に曲げて乗せ、腹式呼吸をしながら前に体を倒します。太ももの付け根にはリンパ節があるため、この運動をすることで血液やリンパが滞りやすい部分をピンポイントで刺激することができます。また、姿勢はそのままでひねり運動を取り入れることで、さらに下半身全体の血行を促進することができます。太ももだけでなく足先まで温まることを実感できるでしょう。

お腹周り、内臓をあたためる

座ったまま片足をもう一方の太ももの付け根に乗せて、足がずり落ちないように手で押さえます。そのまま、横にお腹をねじり数秒間キープします。体の外からはわかりませんが、横隔膜や腹横筋などが動いて内臓を刺激するため、お腹周りや内臓を温めることができます。内臓が温まることによって体に伝わる熱量を増やすことが可能となります。背中が曲がらないように注意してゆっくりとひねりましょう。

上半身全体の血行をよくする

下半身の血流を改善することができたら、次は上半身です。両膝をついて膝立ちした姿勢から手を体の側面にあてたまま横に倒します。わき腹が伸びるのを意識しながら体が倒れないようにします。左右が終わったら両手を頭のうえで組んでグルグルと腕と上半身を回しましょう。この運動をすることで上半身全体の血流を改善することができ、お腹周りや腕もポカポカと温まります。

股関節周りをほぐす

足を横に開いて背筋を伸ばしたままゆっくりと腰を下ろします。鼻骨を意識して腰全体をしっかりと落とすようにしましょう。背筋をまっすぐ伸ばしたまま手を胸の前で合わせてキープします。前や後ろに倒れないように足の裏全体を使って体を支えるようにするのがポイントです。股関節を開いてほぐすことによって下半身の冷えを改善することができます。

体質に合った漢方薬で冷え性を改善しよう

漢方薬は何千年も前から東洋医学で活用されてきた薬で、自然に存在する植物や鉱物などの生薬を原料としているところに大きな特徴があります。西洋薬のような対症療法的なものではなく、時間をかけてゆっくりと体質を改善していくことを目的としています。症状や体の悩みに合わせて複数の生薬を調合することができるため、体質や症状に合わせて継続的に服用することで効果が現れます。

半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)

体を温めるにはまず内臓を温めることから始めなければなりません。生命維持に必要となる栄養素を消化、吸収するために内臓の働きを活性化するためにまず熱が消費され、体に熱が回るのはその後になるからです。この漢方には消化器を温め活性化する生姜、蘇草のほか、腹部の膨満感を解消して胃腸の働きを活性化する厚朴などの生薬が配合されており、内臓から温めてくれます。

補中益気湯(ほちゅうえっきとう)

補中益気湯の「中」は胃腸のことで、「益気」とは気を増すという意味になります。胃腸の消化、吸収機能を高めて食欲不振や倦怠感などの体の不調を整える効果が期待できます。胃腸の働きが活性化されれば代謝や血流も改善され、結果として体全体を温める効果を得ることができると言えるでしょう。かぜや寝汗、産後の滋養強壮などにも服用されます。

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

血液の流れが悪くなると体の隅々に栄養や酸素、そして熱を行き渡らせることができなくなります。また、血液が体内をスムーズに巡らないことで、体のなかの水分を必要としない部分に水分が溜まりその水分が体を冷やすことになります。この漢方は、夏でも足腰が冷えて貧血傾向があり疲れやすい、血流が悪いことによる頭痛やめまい、肩こりなどにも効果が期待できます。

桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

足元は冷えるのに顔はのぼせるというアンバランスな冷え性に悩んでいる女性もいます。体内の血流が悪くなると滞った温かい血液は体の上半身に、そして冷たい血液が下半身に流れるようになります。その結果、足元や腰は冷えるのに顔が火照るというような「冷えのぼせ」が起きるのです。この漢方は、血流を改善することで下半身に熱を行き渡らせて、足冷えなどを改善する作用が期待できます。

八味地黄丸(はちみじおうがん)

生活習慣の乱れや加齢などによって血液や気の流れが悪くなると体の水分も偏って溜り、冷えを起こす原因となることがあります。この漢方には体を内側から温める効果の高い生薬や血液や気を巡らせる生薬が配合されており、内臓の働きも活性化してくれます。手足の冷えや足腰の疲労感などが気になる方におすすめで、体全体を温めて体内のさまざまな機能の本来の状態へと戻してくれる効果が期待できます。

当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)

この漢方には、体の冷えを取り除いて芯から温める桂枝湯、消火器を温めて働きを活性化する呉茱萸、血液を補強する当帰などが配合されています。体を温める作用が強く血行を改善しながら、冷えを取ってくれます。特に手足などの抹消部分を温めるのに効果があり、汗をかきにくく手足が冷える、冷房の風が辛いという方におすすめです。また、月経に関連する体の不調にも効果が期待できます。

まとめ

冷え性で悩む女性はとても多く、夏場でも上着やブランケットなどが欠かせないという方もいます。体が冷えると基礎代謝や血流も悪くなるため、冷えだけでなくむくみや肥満、肩こりや腰痛などさまざまな体の不調につながります。冷え性の解消には、体を温める効果のある食べ物や飲み物を積極的に摂取したり、体を温める運動を取り入れたりすると効果があります。特に寝る前の夜ヨガは、体がポカポカと温まって熟睡できるのでおすすめです。