便秘でめまい⁉便秘でめまいが起きる原因や「排便時ショック」

トイレで排便時にいきんだときにめまいがして、意識が遠くなることを「排便時ショック」と言います。転倒してケガをすることもありますから、排便時ショックには注意が必要です。便秘でめまいが起きる原因ですけど、便が長い間腸にとどまることによって毒素が発生して自律神経が乱れ、頭痛やめまいなどが起こりやすくなります。排便時ショックでめまいが起こる理由や便秘の防ぎ方についてご説明します。

便秘でめまいやふらつきが起きるメカニズム


排泄物が腸の中に残った状態が長く続くと、便が腐敗して有害な物質が発生します。有害物質は腸から吸収されて、血液に混じるようになります。血液に混じった有害物質は、全身の細胞へと送られるでしょう。この有害物質が頭部に運ばれることで自律神経が乱れて、めまいが起きることになります。めまいがひどいと転倒することもありますから気をつけてください。

腸に排せつ物が滞った状態が長く続く

一般的に、便秘とは2~3日お通じのない状態を言います。便秘気味な人は、有害物質などの老廃物を排出することができずに、体内に毒素をためこんでしまうことになります。便秘を放っておくと食欲不振をはじめとして頭痛や肩こり、肌荒れや吹き出ものが出るなどの症状が現れるようになります。このようなトラブルをなくすためにも腸内環境を整えて、便秘を解消する必要があるでしょう。

腸内の老廃物が腐敗してしまう

老廃物とは、身体に必要のない尿酸や乳酸のことを言います。健康な人であれば、血液の流れによって身体の外へ排泄される有害な物質です。人間の身体は、不要な物質を汗や尿、便として身体の外へ排出します。人間の身体の中で、一番老廃物がたまりやすいところは「腸」です。特に大腸は菌が繁殖しやすいところなので悪玉菌が繁殖し、老廃物が増えていくことになります。腸は身体の中にたまった老廃物を、便として排出されていきます。

老廃物が有害物質や毒素を発生する

便秘になると、腸の中にいる悪玉菌が便を腐敗させて、有害物質や毒素を出します。腸の中には、善玉菌と悪玉菌がいますが、悪玉菌が増えることで便秘はひどくなってしまいます。悪玉菌が増えて老廃物を排出できないまま、便が身体の中にたまった状態が続けば、肌荒れやむくみの原因となります。善玉菌を意識して増やすことで、悪玉菌をおさえることができるでしょう。

血液などを介して神経や脳にダメージを与える

排便時にいきむことで血圧が上がり、心臓に戻ってくる静脈の血流量が減ります。静脈の血流量が減れば、自然に心臓に送る血流量も減ることになります。さらに、有害物質や毒素が腸内にたまれば、腸の壁から血液の中に有害物質や毒素が溶けこんで血管により運ばれ、神経や脳に対してもダメージを与えることになるでしょう。

排便時のショックでめまいを起こすことも!

便秘気味の人は、排便時にトイレでいきんでしまうことが多いと思います。排便時にいきんだときに意識が遠のいて、失神しそうになったことはないでしょうか?このような症状は「排便ショック」と呼ばれており、自律神経と大きな関わりがあるようです。自律神経のバランスが崩れると、血圧が低下して脳の血流量が減り、めまいなどの症状が起こります。

排便時にいきみすぎてめまいや失神を起こす

高齢者などは自律神経のバランスが崩れやすいため、排便後に急にめまいを起こすことがあるようです。血圧が急激に上がり、脳への血流量が十分に保たれなくなることによってめまいがしたり、気が遠くなって倒れてしまうようなことを「迷走神経反射」と言います。迷走神経反射により自律神経のバランスが崩れて、血圧や脈拍が急激に変化することで脳への血液量が低下し、意識を保てなくなります。

便秘の人や腸の働きがおちた高齢者の方に多い

高齢になると、排便時におなかに力を入れる際に必要な腹筋などの筋力が弱まることで、便秘の原因になります。便秘を防ぐには、腹筋などの筋力を鍛える必要があります。高齢者には、排便時や排尿後に迷走神経反射が起こり、めまいやふらつきが見られることがあります。意識を失うこともありますから、トイレで用を足す際には気をつけましょう。倒れないように、トイレに手すりなどを付けておくのも良いでしょう。

排便時には無理にいきまないようにする

便秘を防ぐのはもちろんですが、排便時に無理にいきまないようにすることも大切です。トイレに行くのを我慢していると、便秘ぎみになります。尿意と違って便意は、トイレに行くタイミングを逃すと行きたくなくなるようです。便は大腸の中に長くとどまっていればいるほど水分がなくなって固くなりますから、便意を感じたらすぐにトイレに行きましょう。

排便後はゆっくり立ち上がる

排便時のめまいは、用を足した後で急に立ち上がることでも起こります。排便後は、ゆっくり立ち上がることを心がけるようにしてください。めまいは一時的なものなので、しばらくじっとしていれば治ります。怖いのは、急に立ち上がった後でめまいが起こり、トイレで転倒することです。狭いトイレで倒れれば、便座などに頭をぶつける危険性もありそうです。

便秘を防ぐために生活習慣を改善しよう!

毎日の食事から取る栄養で、私たちの身体は健康な状態を保っています。便秘を予防するためには、食生活を見直すことも大切です。食事の量や水分が不足することも、便秘の原因になります。食べなければ便秘にならないということではないようです。規則正しく食事をして、十分な量の水分補給をする必要があります。不規則な食事は便秘の原因になりますから、生活習慣を改善することで便秘を防ぐことができるでしょう。

毎日水を2L飲む

水分が不足することで便が硬くなり、排便が困難になります。水分不足によって、全身をめぐる血液の濃度も高くなるようです。便秘がちの人はくれぐれも、水分不足に気をつけてください。水を飲むことで便がやわらかくなり、排便がスムーズになります。水を飲むタイミングですが、朝起きたときに水を飲むことで、空っぽの腸に刺激が与えられます。その刺激は、腸にぜん動運動をするようにとサインを送るでしょう。1日に飲む水分量の目安としては、1.5リットルから2リットル程度と言われています。水分は便をやわらかくしてくれますから、たっぷり水を飲むようにしましょう。

自分の便秘の症状に合った食物繊維を摂る

便秘の解消には、食物繊維を取ることが大切です。食物繊維は消化されないまま大腸へと送られて、便を作る材料となります。十分な便の量がないと、排便できません。食物繊維には便のかさを増やして腸を刺激したり、腸の動きを活発にして排便を促す働きがあります。腸内では食物繊維が水分を吸収してふくれあがり、腸の通り道をきれいにお掃除してくれます。食物繊維を豊富に含む野菜や果物などを、毎日の食事に取り入れるようにしてください。便秘を改善するためには、腸の活動を活発にする食材を選ぶようにしましょう。

ウォーキングなどの適度な運動で自律神経を整える

自律神経を整えるためには、適度な運動が必要になります。そのなかでも、ウォーキングなどの有酸素運動が、効果的だと言われています。自律神経は、自分の意思でバランスを取ることができません。適度に運動をするなどしてストレスをなくし、健康的な生活をするように心がけることで、自律神経のバランスも整えられていくでしょう。

まとめ

食事してすぐの状態だと、便には8割程度の水分が含まれていますが、長時間にわたって腸内にとどまると水分が吸収されて水分量が少なくなります。便秘が原因となって起こるめまい、さらには失神による転倒などを防止するためにも、便秘を解消したほうが良さそうです。便秘が長引くと肌が荒れたり、身体にむくみが出てきます。さまざまなトラブルを防ぐためにも、食生活や生活習慣を見直して、身体に悪いものを排出していかなければなりません。排便時ショックは便秘を解消するのはもちろんですが、ゆっくり立ち上がるようにするだけでも転倒が防げます。めまいなど身体に悪影響が出ている場合は、生活習慣を改善しましょう。