ターンオーバーの乱れの速度で変わるスキンケアのポイント

ターンオーバーとは、端的に言うと「皮膚細胞の生まれ変わり」です。人間の皮膚は、新しい表皮細胞が日々誕生し、代謝活動をしながら表へと押し上げられていき、身体を守るバリアーとなって働いた後は垢となって落ちていきます。その移り変わりのサイクルをターンオーバーといいます。ターンオーバーの仕組みと正常化について正しく知ることで、美しい肌を保つことができます。ターンオーバーについて知っておきましょう。

ターンオーバーの仕組み

新しい細胞が生まれ表皮から剥がれ落ちること

人間の皮膚は、表皮・真皮・皮下組織と言う三層で成り立っています。そのなかの表皮の基底層で新しい細胞が作られ、代謝をしながら表面に押し出されていきます。押し出されていった新しい肌細胞は、肌を有害な部室からブロックする働きをしています。働きが終わると、垢となり剥がれ落ちます。これが、ターンオーバーです。

正常な肌は約28日周期で生まれ変わる

正常なターンオーバーは、28日周期です。この28日というのは20代のターンオーバーの日数であり、加齢によってターンオーバーの日数は長くなります。ターンオーバーの周期は自分の年齢に1.5か2を掛けた日数が目安です。年を取ると共に新しい肌に入れ替わるのにかかる日数がながくなります。加齢によりシミができやすくなったり、キズからの回復が遅くなったりするのはそれが理由です。

ターンオーバーは長すぎても短くすぎてもダメ

ターンオーバーは短すぎても長すぎてもダメです。ターンオーバーの周期が短いと新しい肌にすぐに入れ替わるので一見よいように思えるのですが、ターンオーバーの周期が短ければ、セラミドなどの肌の保湿物質が十分に作られずバリア機能が弱くなるといった弊害があります。ターンオーバーの周期については年齢に応じたものに近づけていくことが必要です。

肌トラブルの多くはターンオーバーが早くなっていることが原因


実は、肌トラブルの多くは早すぎるターンオーバーによって起こります。ターンオーバーが早すぎると肌の保湿に必要な細胞間皮質やセラミドなどが十分に作られません。そういった保湿力がなくもろい角質はダメージに弱く、紫外線などのダメージを受けると途端に硬くなります。未熟な角質が硬くなり、剥がれ落ちることができなくなります。にもかかわらずターンオーバーが早い状態では下から未熟な肌がどんどん作り出されるという悪循環を起こしており、敏感肌や乾燥肌、肌荒れといったトラブルにつながります。

加齢で起こりやすいターンオーバーが遅い症状

ターンオーバーが遅いのも、肌トラブルにつながります。肌の生まれ変わりが遅いので古い角質がいつまでもくっついています。そのような角質はいつまでも肌に残りますので、肌がごわついた汚い印象になります。それだけでなく、日焼けや傷の回復も遅くなりますし、紫外線の影響を受けた有害物質メラニンも沈着しやすくなります。メラニンはシミを作り出すので、ターンオーバーが遅すぎるとシミがひどくなります。

ターンオーバーが早い場合の原因

肌をゴシゴシ洗っている

ターンオーバーが早くなってしまう原因の一つに、日々の肌ケアでゴシゴシ洗いすぎていることが挙げられます。肌をゴシゴシ洗ってしまうと、本来肌の潤い維持に必要な皮脂までこそげ落としてしまいます。そのため、肌は未熟な状態でも新しい肌を作ろうとしてしまい、ターンオーバーが早くなりすぎるのです。

洗顔料やメイク落としに含まれる界面活性剤

酵素洗顔 パウダー
洗顔料やメイク落としに含まれている成分にも、必要な皮脂や角質まで落としてしまうものがあります。それは、特にメイク落としに含まれている界面活性剤です。界面活性剤は角質除去を促進するのには役立ちますが、必要な皮脂まで落としてしまいます。ターンオーバーが早くなって乾燥肌や敏感肌に悩まされている人は、界面活性剤の使用は控えましょう。

頻繁に使うピーリング

ターンオーバーの乱れを正したり、肌のごわつきを押さえようとして必要以上にピーリングをするのは、帰って肌の状態を悪くしてしまいます。ピーリングをすることで肌の維持に必要な皮脂まで落としてしまうからです。ターンオーバーが遅いと思い込み、ピーリングを行うのはよくありません。ピーリングは専門サロンなどで、ターンオーバー周期を確認しながら行いましょう。

紫外線による肌ダメージ

紫外線による肌ダメージも、ターンオーバーを早くさせます。紫外線を浴びると、肌細胞がダメージを受けてしまいますが、回復しなくてはと思ってまだ栄養分が不十分な肌でも新しい肌を作ろうとしてターンオーバーが早まります。また、肌を丈夫にしようとして角質を厚くし皮脂腺を防ぎます。皮脂がうまく排出されないのでニキビの原因にもなります。紫外線はなるべく浴びないようにUVケアなど注意しましょう。

ターンオーバーが遅い場合の原因

睡眠不足

睡眠不足で成長ホルモンが不足

ターンオーバーが遅すぎると、新しい細胞ができにくくなるので日焼けによるダメージがシミになりやすかったり角質が溜まって肌荒れにつながりやすかったりします。ターンオーバーを促すホルモンは就寝後3時間までにたくさん分泌されます。そのため、少なくとも6時間以上の睡眠が必要になります。

肌に必要な栄養の不足

良質な肌の維持に必要な栄養分が不足していると、なかなか新しい肌が作り出されず、ターンオーバーが遅くなります。特に新しい細胞を作り出すのに必要なタンパク質、肌の新陳代謝を高めるビタミン類など、栄養に気を付けた食生活を送ることが必要です。栄養素が不十分な肌は、バリア機能も未熟で硬くごわごわの角質が残ってしまいます。

更年期による卵胞ホルモンの減少

卵胞ホルモンとは、女性ホルモンの一種であり、ターンオーバーを促進して正常化する役割もあることから、別名美肌ホルモンとも呼ばれています。更年期や生理前などホルモンバランスの崩れによってこの卵胞ホルモンが減ってしまった場合、ターンオーバーが遅くなってしまいます。

ストレスで自律神経が乱れる


ストレスによる自律神経の乱れもターンオーバーを遅くしてしまいます。臓器を動かしたりする交感神経と、リラックスをつかさどる副交感神経のバランス、これを自律神経のバランスと言いますが、ストレスは自律神経のバランスを崩してしまいます。自律神経のバランスが崩れてしまうと結構も悪くなり、さらに睡眠にも影響が出ますので、ターンオーバーが遅くなってしまいます。

加齢による影響

ターンオーバーは一般的に28日と言われていますが、これは20代の周期であり年とともに遅くなります。30代で45日、40代で60日前後かかるといわれていますが、これは年齢とともに細胞の働きが弱ってしまうからです。細胞が衰えていると次の肌も十分に育たず古くなった角質が肌の表面に滞留してしまいます。積み重ねてきた肌のダメージで、よりターンオーバーが遅くなってしまいます。

ターンオーバーを正常にする対策

睡眠直後から3時間までの質を良くする

ターンオーバーを促進する成長ホルモンは、睡眠直後から3時間までにたくさん分泌されます。成長ホルモンが分泌されるのは、深い眠りであるノンレム睡眠の時ですので、眠りに入るといち早く深い眠りにつくのが、ターンオーバーを正常化させます。そのためには、質の良い睡眠が必要です。食事や風呂など、臓器に刺激になることは早めに済ませておき、寝る前のスマホなどの刺激は控え、リラックスして就寝しましょう。

バランスの良い食生活


ビタミン類は、ターンオーバーを整えるのに重要です。高い抗酸化作用がありターンオーバーを促進するビタミンAはレバーやウナギ、緑黄色野菜などに含まれています。また、赤味の豚肉や大豆製品、卵、カツオやサンマなどに含まれているビタミンB群は肌の代謝を促します。そのほかにもビタミンCやビタミンEなども美肌に良い栄養素です。また細胞間を潤す物質であるセラミドはこんにゃくなどに含まれていますので積極的に摂取したいです。

ターンオーバーが早い場合は肌断食

過剰な肌ケアによりターンオーバーが早くなることもあります。そういった場合は思い切って肌断食をしてみるという方法もあります。肌断食とは、今まで行っていた美容液や化粧水、クリームなどのケアをやめてしまうことです。ターンオーバーのサイクルが整うまでは肌荒れもありますが、乗り越えるとターンオーバーが正常化します。

女性ホルモンの影響はイソフラボンの摂取

女性ホルモンは加齢とともに減少してきます。しかしながら、女性ホルモンはターンオーバーを正常化させるためには必要なものです。ホルモンバランスを安定させるためには、イソフラボンを摂取するのが良いです。大豆製品に豊富に含まれているだけでなくサプリメントなどでも摂取できます。

紫外線予防のためのスキンケア


ターンオーバーを正常化するためには、紫外線は敵となるものです。紫外線により刺激を受けてしまうと、弱い肌のままターンオーバーを起こしたり、紫外線から肌を保護しようと角質が厚く肌が硬くごわごわしてしまうからです。UVケア商品を使ったり一年中日焼け止めを使う、日傘や帽子、サングラスの利用で肌を保護しましょう。

まとめ

ターンオーバーは早すぎても遅すぎても肌に悪影響を及ぼします。美肌を保つためには、ターンオーバーを正常化させることが必要不可欠です。ターンオーバーは早すぎる場合もあれば、遅すぎる場合もありそれぞれに肌ケアの方法が違ってきます。それぞれのケースのケア方法や生活習慣について抑えておきましょう。