真面目な人の心理とは?
まずは、真面目な人はどのような考え方をするのか、その心理について見ていきたいと思います。自分やまわりの人にあてはまっているでしょうか。
白黒はっきりさせたい
真面目な人というのは、ひとつひとつのことを事細かく分析する癖があります。通常なら、グレーとして流せることでも、白か黒かはっきりさせなければ気が済まない傾向があります。
そのため、常に相手だけでなく自分までジャッジして、完璧を目指す人が多いようです。
素直であることが多い
完璧主義者である一方で、真面目な人は素直である場合も多いです。たとえば職場では、上司や先輩の指示をしっかりと聞き入れるので、仕事を忠実にこなせるでしょう。
ただし、その素直さが問題を深刻化させてしまうこともあります。純粋な人が多いので、物事を適当に流せずに、すべてを背負い込んでしまう傾向があります。
真面目な人によくある行動
ここで取り上げる行動心理をチェックすると、どんな点に注意して真面目な人と接すれば良いかが見えてきます。また、真面目とほかの人にいわれる人が気をつけるべきこともわかってくるでしょう。
人の話を真に受けやすい
真面目な人は、相手の話を真に受けてしまうことが多々あります。人と会話をしたときには、賛同してもらうこともあれば、批判されることもありますが、どちらの場合でも真剣に捉えすぎてしまうのです。
通常なら「そんなに細かいところまで気にしなくてもいいのでは?」と思えるようなことでも見過ごせません。したがって、軽い冗談のつもりで何かをいっても、通じないことが多いでしょう。
物事を中途半端にできない
何に対しても、事細かにやり遂げなければ気が済まないのも、真面目な人の行動心理のひとつです。そのため、人が失敗したら許せずに、責める傾向があります。
しかもそれは相手に対してだけでなく、自分の失敗に関しても責めてしまいがちで、反省モードに入ると必要以上に背負い込んでしまいます。
真面目な人にありがちな性格
真面目な人の性格というと、具体的にどんなイメージがわくでしょうか。以下に2つピックアップしましたので、想像と一致しているか答え合わせしてみてください。
誠実な性格の人が多い
真面目な人というのは、世の中の「常識」や「ルール」に沿った考え方をします。当然ながら、本人も常識やルールから外れた行動をとることはありません。
マナーをしっかり守り、人の悪口などもいわず、嘘をつくこともしないので、まわりの人に誠実な印象を与えるでしょう。
曲がったことが苦手
真面目な人の多くは、曲がったことを嫌います。そのため、世の中の常識やルールから外れた行動をする人や、ルーズな人を許せない人が多いです。
ルール違反をした人に対しても、とても厳しい対応をすることが多いです。相手の非を「常識」や自分の「正当性」に当てはめて責めてしまうこともあり、柔軟性に欠けるともいえます。
完璧主義
「ひとつずつ完璧にこなさなければ納得できない」という特徴も、真面目な人の多くに見られます。ひどい場合は、100点満点でなければ、反省会が開かれてしまうようなレベルの人も。
また、常に完璧を目指しますが、それが仇となってなかなか先に進めず、物事が中途半端になりがちな人も少なくありません。
真面目な人のメリット
誠実な人が多いとはいえ、真面目な人は完璧主義で柔軟性にも欠け、どちらかというとネガティブなイメージがつきやすいことも事実。しかし、そんな真面目な人にもよい面はあるのです。
ひとつずつ真剣にこなせる
真面目な人は曲がったことが嫌いなので、ひとつひとつのことを真剣にこなせることが多いです。そのためミスが少なく、物事をストイックに進めていけます。
手抜きをせずに一心に取り組む姿勢は、とくに仕事上で高く評価されるでしょう。
視野が広がれば信頼されやすい
ほとんどの真面目な人は、常識や規則を重要なことだと捉えています。また適応力があり、根がしっかりとした生き方ができる人が多く、嘘をつくこともありません。
こういうタイプの人は、幅広い分野に視野を広げられれば、多くの人に信頼されやすいといえます。
真面目な人のデメリット
どんな人にも良いところもあれば、そうでないところもあります。ここでは、真面目な人のどのような面が短所としてあげられるのかを解説します。
頑固になりやすい
視野が狭くなってひとつのことに固執してしまうと、ほかの人を受け入れられずに、頑固になる傾向があります。また、相手のことを尊重したり、個性を理解したりすることができず、自分の世界だけで物事を考えがちともいえます。
たとえば、「世の中は、~だから正しい」とか「常識的には、~だから正しい」などの決まりごとや、一般論に固執してしまっている人も少なくありません。常にそういった尺度で善悪を決めることが習慣になっている場合、世の中から外れた人や常識的ではない人のことは、決して認められないでしょう。
優柔不断になりやすい
「AかBか」ということを考えるときに、たとえばAについて深く考えすぎてしまい、Bの存在を認められないという考え方になってしまいがちです。
逆に、どちらに関しても深く考えすぎてしまい、結局どちらも取れない状態になることも。そうなると、物事をなかなか決められなくなり、優柔不断になる傾向があります。
柔軟性がない
真面目な人は、相手だけでなく自分を責める傾向も強いです。さらに、視野が狭くなりがちなので、自分の可能性を狭めてしまうことにもなりかねません。
ひとつの観点から物事を分析しすぎてしまうと、まわりから「柔軟性のない頭の堅い人」だと思われてしまいます。
真面目な人はモテない?
自分は真面目で誠実なのに、なぜか派手で遊び人のような人のほうがモテる……。こんな不満がある人もいるでしょう。真面目な人というのは、実際にモテないのでしょうか?
誠実さは歓迎される
男性であれ女性であれ、相手には自分のことを一途に想ってほしいですし、当然ながら、浮気をされることなどもってのほかです。したがって、浮気をせずに相手を一途に想う誠実さは、異性に歓迎されるでしょう。
また、仕事に真面目に取り組む姿は、誰の目から見ても好感度が高いです。つまり誠実な態度や、やるべきことをきちんとこなす真面目さは、モテる要素のひとつといえるでしょう。
真面目すぎはNG
真面目な人がモテないのは、どちらかというと態度に関してではなく、真面目すぎる性格のせいではないでしょうか。真面目な性格も度を越してしまうと、頑固さや柔軟性のなさにつながります。
たとえば、冗談が通じない、急用で会えなくなったら許してもらえない、何でも正直に感じたままのことを言うなど……。こんな様子では面白みに欠けて、一緒にいても窮屈に感じられるでしょう。
まとめ
世の中には真面目な人が近くにいてなかなか理解できない、または、人から真面目と言われて悩んでいる人の両方がいます。
身近に真面目な人がいる人は、傾向を把握しておけば、対策もしやすいのではないでしょうか。せっかく出会った人ですので、良好な人間関係を築きたいですよね。
また、そんなつもりはないのに、まわりから真面目だと言われる人も、なぜそう思われているのか、一度分析してみてるのもおすすめです。そしてよい部分は残し、悪い部分は改善できるのが理想的と言えるでしょう。