周囲から「精神年齢が低い」と思われる人の特徴
これまでに、人のことを精神年齢が低いと思ったり、自分が言われたりした経験はないでしょうか。自分も周りの人も特に意識して行動しているわけでなく、ごく普通に振る舞っているだけで精神年齢が低いと判断されることがあります。心理検査などの結果からではなく言動にそう思わせる特性がみられることが主な原因です。当事者は自分で理解することが難しいものですが、精神年齢が低いと思われる人にはどんな特徴があるのでしょうか。
欲しいものやしたいことを我慢できない
子供は欲望を理性で抑えることができません。デパートのおもちゃ売り場で、仰向けになってだだをこねながらおもちゃをねだる姿は一度は目にしたことがあるでしょう。こうと決めたら欲望に一直線であるため、我慢するということができません。欲しい物や食べたいものがあると、手に入れるまで一歩をひかず考えを曲げることができず周囲を困らせます。また、周囲の状況や空気を読むことができずやりたい放題してしまうこともあります。
自分の意思で物事を決められない
幼い子供は常に親の庇護を受けており、成人するまでの間は自分自身でほとんどのことに責任を問われることがありません。精神年齢が低い大人は、成人後であっても確固たる自分をもっておらず、自分の意思で物事を決定することができないという特徴があります。何かあったら誰かが助けてくれる、最終決定は人に任せて自分で責任を取らないということも多いため、人から信用されることもあまりないでしょう。
被害者意識が強く問題解決能力がない
仕事上の失敗や友人関係のトラブルが起こった場合でも、精神年齢が低いと当事者意識が低いため問題を積極的に解決しようとすることがありません。自分の言動が引き起こしたトラブルであっても被害者意識の方が高く、自分は悪くないという考え方を最後まで曲げることはないでしょう。複雑化してくると他人に丸投げして自分は問題から手を引いて傍観者になろうとするのも精神年齢が低い人の特徴と言えます。
精神年齢が低い人にありがちな行動
周囲の人から精神年齢が低いと判断される理由には、精神年齢が低い人にありがちな共通の行動や言動の特徴が認められるからです。そして、困ったことに精神年齢が低いとされる人には、その自覚が全くありません。次にあげる行動の特徴のうち当てはまるものがあれば、精神年齢が低いことが考えられます。自分の行動を振り返り、人に疎まれる言動をしないための改善のヒントとして役立つことでしょう。
相手の立場や気持ちが理解できない
精神年齢が低い人には、独りよがりで自分のことしか考えられないという特徴があります。自分のことだけで精一杯なので、他人の気持ちを思い遣るとか理解することができません。相手の立場や置かれている状況がわからないので、冷たい言動を平気でとることができ、そのことによって周りに人間がだんだんと離れていきます。自分の欲求を叶えるためだけに一生懸命になるのではなく、人の気持ちを理解して行動することが大切です。
感情的な行動が目立ちトラブルメーカーになってしまう
人間であれば誰でも喜怒哀楽の感情があります。喜びや怒りなどの感情を抑えきれなくなることも誰にでもありますが、一般的な大人であれば心にブレーキをかけることができ、それを理性と呼んでいます。精神年齢が低い人の特徴として、自分の感情を理性でコントロールすることができないため感情のまま暴走してしまうという点があげられます。それも頻繁にみられるので、周りから浮いて目立ってしまうだけでなく、感情的な行動から常にトラブルメーカーになってしまうこともあります。
視野が狭く愚痴や人のせいばかりする
精神年齢が低い人の特徴には、物事に対する考え方や価値観は自分しか基準にならないということもあげられます。凝り固まった考え方で視野が狭いため、物事を考えたり判断したりする際にも客観的なデータやほかの人の意見を参考にすることはなく、主観のみで決定することがほとんどです。そして、失敗すると失敗の原因を環境や周りの人に転嫁して、自分で責任を取ろうとはしません。典型的な人に嫌われるタイプの人間と言えるでしょう。
精神年齢が成長しないまま大人になってしまう主な原因
精神年齢が低いまま大人になってしまった人は社会のなかに意外にも多く見受けられます。子供のまま心が成長せずに体だけ大人になっているため、外見と言動が一致せずに周りから奇妙に思われたり、バッシングを受けたりすることも少なくありません。人格形成の基盤を培う幼少期の生育環境によってパーソナリティが決定づけられるため、精神年齢が低いまま大人になってしまう主な原因に多くの共通点がみられます。
過保護な両親や周囲の中で育った場合
「箸より重いものを持たない」という筋金入りの箱入り娘がいます。何かしたいことがあると両親がすぐに手を出してサポートするため苦労をすることを全く知りません。また、面倒なこと、嫌なことは全て排除されるので挫折の経験もないでしょう。人間は努力しながら壁を乗り越えていくことで強くなり、人間としての幅も広がります。過保護な環境で育った場合は、我慢する、嫌なことに打ち勝つという経験がほとんどないため、精神年齢が子供のままの状態で大人になってしまいます。
両親から十分な愛情を感じられずに育った場合
過保護、過干渉の子育てによって精神年齢が成長せず、子供のまま体だけ大人になってしまう人がいます。また、その一方で、極端な放任やネグレクトなどの虐待によって両親からの愛情をほとんど知らないまま成長して精神年齢に問題が生じてしまう人もいます。愛情を受けていない分、人に対する気の遣い方や愛情のかけ方がわからず、つい自分勝手な考え方や行動が目立ってしまいます。コミュニケーション能力が低下していることも精神年齢の低下と密接な関係があると言えるでしょう。
たくさんの他者と向き合い社会性を学ぶ機会が少なかった場合
子供にとって遊びが学びであると言われる理由には、友達と遊びを通して人間関係を築くための基礎や社会的なルールなどを学ぶことができるという点があげられます。多くの人と触れ合うことによって多様な価値観やさまざまな考え方に触れ、自分の考え方と照らし合わせながら社会性を身につけることができるのです。しかし、自分勝手で友達が少なく人と接する機会があまり得られなかった場合は、社会性を必要としないため独りよがりな言動を平気でするようになってしまいます。
精神年齢をセルフ診断してみませんか?
「なんとなく他人との距離が遠い」「人に陰口を言われているような気がする」などと感じるときは、人に比べて精神年齢が低い可能性も考えられます。自分では意識していない行動で人を傷つけることがあるとすれば、大人、社会人として自らの行動を正さなければなりません。自分の精神年齢がどれくらいかを調べるにはネットなどのセルフ診断を活用する方法もあります。自分の精神年齢がわかれば、周りに対する言葉遣いや気遣いを改めるきっかけにすることもできるのではないでしょうか。
より良い人間関係のためにまずは自分の精神年齢を知ろう!
仕事上の人間関係やプライベートにおける友人関係、恋愛関係が上手くいかないことが多いことを自覚しているのであれば、その原因が何であるのかを理解して改善しなければなりません。同年代の人と比べて幼いという自覚がある場合はなおさらのことです。良い人間関係を構築するためには、まず自分自身のことをよく知ることが必要です。自分の精神年齢の状況を理解して、今後の行動や言動を改めるようにしましょう。
精神年齢をセルフ診断できるサイトがたくさんあるので試してみよう!
ネットではさまざまな心理テストを実施することができるサイトが数多くあります。なかには、簡単な質問に答えるだけでおおよその精神年齢を診断できるものもあります。専門機関や他人の前で検査する必要がないため、他人にバレることなく自分だけで精神年齢を確認できるのも大きなメリットと言えます。いくつかの心理テストを受けて、診断結果に一貫性があれば信じることができるでしょう。
診断結果が悪くてもそこから自分を改めて見直してみよう!
精神年齢が低いという何らかの自覚があって臨む心理テストなので、心理テストの結果、精神年齢が予想以上に低くなることもあります。ショックは大きいかもしれませんが、診断結果が悪いからといって落ち込むだけでは、今後の改善にはつながりません。自分の言動にはどのような特性があって、どのようなことに留意すれば精神年齢の低さを補完することができるのかを理解し実践に移すことが大切です。
まとめ
子供の頃から精神年齢が成長することなく、そのまま大人になってしまった人間は自分には自覚がないままに周囲の人にさまざまな迷惑をかける傾向があります。自分勝手で自己責任を果たすという意識が極端に低く、悪いことは全て周りのせいにしてしまいます。自分で悪いと思っていないところが罪であり、自分が精神年齢が低いという自覚がないのも問題です。サイトの心理テストなどを活用して自分の精神年齢を理解し今後の行動を見直すヒントにしましょう。